aiko 深海冷蔵庫

(たまごをわってかきまぜるうずができてぼーっとする)

卵を割ってかき混ぜる　渦が出来てボーっとする

(くさってしまうまえにはやくたべてしまわないと)

腐ってしまう前に早く食べてしまわないと

(がむのあじがなくなってあまさはあたしのからだになる)

ガムの味がなくなって　甘さはあたしの体になる

(くちのなかざらざらになるまえにはすててしまおう)

口の中ざらざらになる前には捨ててしまおう

(こんなかんたんにきめられないあなたのことはいたいまま)

こんな簡単に決められない　あなたの事は痛いまま

(うみのそこをおよいでひかりをさえぎりたいあおいかもわからないほどしたのまたしたで)

海の底を泳いで光を遮りたい　蒼いかも解らない程下のまた下で

(あなたのやさしいところおんどとともによみがえる)

あなたの優しい所　温度と共に蘇る

(つめたいゆかとあたたかいれいぞうこにもたれてねむる)

冷たい床と暖かい冷蔵庫にもたれて眠る

(ひくいおとでめをさましおおきくいきをすいこんでみる)

低い音で目を覚まし　大きく息を吸い込んでみる

(みらいのいろをきめつけたりするのはもうやめよう)

未来の色を決めつけたりするのはもうやめよう

(こえにするととぎれてしまうむねのかけらこおりのせかい)

声にすると途切れてしまう　胸のかけら氷の世界

(あめのおとでやっときづいたこんなにじかんがたっていた)

雨の音でやっと気付いた　こんなに時間が経っていた

(あついりょうてのぼせたくびがおしえてくれたこと)

熱い両手のぼせた首が教えてくれた事

(あたしのきえぬおもいはたからもののいしにかわる)

あたしの消えぬ想いは宝物の石に変わる

(おもくてもかがやいてこんやのゆめをみせてくれる)

重くても輝いて今夜の夢を見せてくれる

(こんなかんたんにきめられないあなたのことはいたいまま)

こんな簡単に決められない　あなたの事は痛いまま

(うみのそこをおよいでひかりをさえぎりたいあおいかもわからないほどしたのまたしたで)

海の底を泳いで光を遮りたい　蒼いかも解らない程下のまた下で

(にちようびもほしのりんぐもにじゅうににちもあおいそらも)

日曜日も☆のリングも22日も青い空も

(ながそでもいえのかぎもわらっためもゆめのだんすも)

長袖も家の鍵も笑った目も夢のダンスも

(あなたのやさしいところおんどとともによみがえる)

あなたの優しい所　温度と共に蘇る

(つめたいゆかとあたたかいれいぞうこにもたれてねむる)

冷たい床と暖かい冷蔵庫にもたれて眠る