長文練習40!

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投稿者投稿者まりとっつぉ🎐いいね0お気に入り登録
プレイ回数3難易度(4.2) 1626打 長文
ストーリー系ですっ!

深海は地球上でも特に謎の多い環境の一つです。太陽の光が届かないほど深い場所には独特な生態系が広がっており、自ら光を発する生物なども存在しています。また、現在でも新種の生物が発見され続けており、人類が把握している海の情報はほんの一部に過ぎないとも言われています。そのため、深海にはまだ私たちの知らない世界が数多く残されているのでしょう。
ちなみに、自分の部屋もたまに何が出てくるのか分からない状態になっています。ただし、今のところ新種の生物が発見されたという報告はありません。たぶん大丈夫です。

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問題文

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(ゆうぐれになると、そふはきまってにわのかきのきをみあげていた。) 夕暮れになると、祖父は決まって庭の柿の木を見上げていた。 (みがなっているわけでもない。) 実がなっているわけでもない。 (ただしずかにたちどまり、なんぷんもながめるだけだった。) ただ静かに立ち止まり、何分も眺めるだけだった。 (こどものわたしは、そのりゆうをなんどきいてもおしえてもらえなかった。) 子どもの私は、その理由を何度聞いても教えてもらえなかった。 (「そのうちわかる。」) 「そのうちわかる。」 (そふはいつもそういってわらうだけだった。) 祖父はいつもそう言って笑うだけだった。 (やがてわたしはこうこうせいになり、そふはびょうきでにゅういんした。) やがて私は高校生になり、祖父は病気で入院した。 (あるひ、そぼからにわのそうじをたのまれたわたしは、) ある日、祖母から庭の掃除を頼まれた私は、 (おちばをあつめながらかきのきをみあげた。) 落ち葉を集めながら柿の木を見上げた。 (えだにはちいさなきずがいくつものこっている。) 枝には小さな傷がいくつも残っている。
(なにげなくねもとをみると、ちいさなきばこがはんぶんつちにうまっていた。) 何気なく根本を見ると、小さな木箱が半分土に埋まっていた。 (ほりおこしてあけてみると、なかにはいろあせたしゃしんがいちまいはいっていた。) 掘り起こして開けてみると、中には色あせた写真が一枚入っていた。 (わかいころのそふと、みおぼえのないしょうじょがならんでわらっている。) 若いころの祖父と、見覚えのない少女が並んで笑っている。 (うらには「またこのきのしたであおう」とだけかかれていた。) 裏には「またこの木の下で会おう」とだけ書かれていた。 (わたしはふしぎにおもい、そのしゃしんをびょうしつへもっていった。) 私は不思議に思い、その写真を病室へ持って行った。 (そふはしゃしんをみると、すこしおどろいたようなかおをして、それからしずかにわらった。) 祖父は写真を見ると、少し驚いたような顔をして、それから静かに笑った。 (「まだのこっていたのか。」) 「まだ残っていたのか。」 (わたしはしょうじょがだれなのかたずねた。) 私は少女が誰なのか尋ねた。 (そふはしばらくまどのそとをみつめていたが、やがてゆっくりはなしはじめた。) 祖父はしばらく窓の外を見つめていたが、やがてゆっくり話し始めた。 (「しょうがくせいのころ、いちばんなかのよかったともだちだよ。」) 「小学生のころ、一番仲の良かった友達だよ。」
など
(まいにちのようにそのかきのきであそび、しょうらいまたあおうとやくそくしたという。) 毎日のようにその柿の木で遊び、将来また会おうと約束したという。 (しかし、そのしょうじょはひっこしてしまい、それいらいいちどもあえなかった。) しかし、その少女は引っ越してしまい、それ以来一度も会えなかった。 (「だからまいにち、あのきをみていたの?」) 「だから毎日、あの木を見ていたの?」 (わたしがきくと、そふはくびをよこにふった。) 私が聞くと、祖父は首を横に振った。 (「ちがう。」) 「違う。」 (すこしわらってつづけた。) 少し笑って続けた。 (「やくそくしたばしょをわすれないためだ。」) 「約束した場所を忘れないためだ。」 (わたしはそのことばのいみをすぐにはりかいできなかった。) 私はその言葉の意味をすぐには理解できなかった。 (いえへかえると、ゆうひがかきのきをあかくてらしていた。) 家へ帰ると、夕日が柿の木を赤く照らしていた。 (そふはだれかがくるのをまっていたわけではない。) 祖父は誰かが来るのを待っていたわけではない。 (あえなくなったともだちとのやくそくを、こころのなかでまもりつづけていたのだ。) 会えなくなった友達との約束を、心の中で守り続けていたのだ。 (こどものころにはなにもかんじなかったそのきが、そのひだけはすこしちがってみえた。) 子供の頃には何も感じなかったその木が、その日だけは少し違って見えた。 (ゆうかぜがえだをゆらす。) 夕風が枝を揺らす。 (そふがまいにちみあげていたのは、いっぽんのきではない。) 祖父が毎日見上げていたのは、一本の木ではない。 (あのひかわしたやくそくと、すぎさったじかんそのものだったのだ。) あの日交わした約束と、過ぎ去った時間そのものだったのだ。
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