ゴジラ対ビオランテ撮影秘話打

(ごじらたいびおらんてさつえいひわ)

ゴジラ対ビオランテ撮影秘話

(へいせいごじらしりーずにつどったしんえいすたっふたち)

ー 平成ゴジラシリーズに 集った新鋭スタッフたち ー

(１９８４（しょうわ５９）ねんのひっとをうけ、こうかいちょくごからとうほうしゃないでは)

1984(昭和59)年のヒットを受け、公開直後から東宝社内では

(たなかともゆきぷろでゅーさーのもと、ぞくへん「ごじら２」せいさくにむけてのけんとうが)

田中友幸プロデューサーのもと、 続編「ゴジラ2」制作に向けての検討が

(かいしされた。ものがたりのきはくさがしてきされたぜんさくのはんせいてんをふまえ、)

開始された。物語の希薄さが指摘された前作の反省点を踏まえ、

(そのないようにかんしてはじゅっこうがかさねられることとなる。)

その内容に関しては熟考が重ねられることとなる。

(そして、しりーずはつとなったすとーりーのいっぱんこうぼから、しかいしである)

そして、シリーズ初となったストーリーの一般公募から、歯科医師である

(こばやししんいちろう（こぐれしゅんのぺんねーむでしっぴつ）のさくひん「ごじらたいびおらんて」が)

小林晋一郎(小暮旬のペンネームで執筆)の作品「ゴジラ対ビオランテ」が

(せんしゅつされ、これをげんあんとしたせいさくがすたーと。とうじ、しょうがつのあいどるえいがを)

選出され、これを原案とした制作がスタート。当時、正月のアイドル映画を

(てがけていたおおもりかずきかんとくにきゃくほんがいらいされたのち、じゅんびきかんをへた８８ねん、)

手がけていた大森一樹監督に脚本が依頼されたのち、準備期間を経た88年、

(せいしきにせいさくがけっていした。きゃくほんのおおもりがかんとくをになうこととなり、しんじだいの)

正式に制作が決定した。脚本の大森が監督を担うこととなり、新時代の

(ごじらえいがにふさわしいえんたーていんめんとせいにあふれる)

ゴジラ映画にふさわしいエンターテインメント性にあふれる

(さくひんにしあげていったのだ。)

作品に仕上げていったのだ。

(とくぎかんとくはどうねんこうかいのいよくさく「がんへっど」のざんしんなえいぞうでひょうされた)

特技監督は同年公開の 意欲作「ガンヘッド」の斬新な映像で評された

(かわきたこういちがにない、すたっふもどうさくからいこうした’’かわきたぐみ’’でさつえいに)

川北紘一が担い、スタッフも同作から移行した''川北組''で撮影に

(のぞんでいる。また、とうじ、とうほうえいぞうびじゅつがじゅちゅうしたいべんとえいぞうのさつえいが)

臨んでいる。また、当時、東宝映像美術が受注したイベント映像の撮影が

(へいこうしていたために、わかてじんざいのきようがひっしとなり、こうしたながれは)

並行していたために、若手人材の起用が必至となり、こうした流れは

(それまでのとうほうとくさつになかったあらたなかんかくをほんさくにみちびいたよういんともいえる。)

それまでの東宝特撮になかった新たな感覚を本作に導いた要因ともいえる。

(きかくからさんかしていたかわきたとくぎかんとくは、きょうりゅうをいめーじさせたじしんの)

企画から参加していた川北特技監督は、恐竜をイメージさせた自身の

(ごじらぞうのかくりつ、たびかさなるぷれーみんぐによりたんじょうしたしんたいぷの)

ゴジラ像の確立、度重なるプレーミングにより誕生した新タイプの