猛吹雪の中、娘を守り続けた父親の実話。
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(2013ねん3がつ。ほっかいどうゆうべつちょう。)
2013年3月。北海道湧別町。
(おかだみきおさん(53さい)と、むすめのなつね(9)さん。)
岡田幹男さん(53歳)と、娘の夏音(9歳)さん。
(2ねんまえにつまをなくし、ふたりきりでよりそっていきていた。)
2年前に妻を亡くし、二人きりで寄り添って生きていた。
(りょうしのしごとをしながらむすめのためにまいにちあさごはんをつくり、おくりむかえをしていた。)
漁師の仕事をしながら娘のために毎日朝ごはんを作り、送り迎えをしていた。
(もうれつなぼうふうせつのひ、くるまでなつねさんをむかえにいき、かえるとちゅうでうごけなくなった。)
猛烈な暴風雪の日、車で夏音さんを迎えに行き、帰る途中で動けなくなった。
(ねんりょうがきれそうになり、ちかくのちじんたくへあるいてひなんしようとしていた。)
燃料が切れそうになり、近くの知人宅へ歩いて避難しようとしていた。
(しかししかいはぜろ。ほうこうをみうしないちかくのそうこのまえでうごけなくなった。)
しかし視界はゼロ。方向を見失い近くの倉庫の前で動けなくなった。
(ひょうてんかのもうふぶきのなか、ちちおやはじぶんのじゃんぱーをぬぎ、なつねさんにきせた。)
氷点下の猛吹雪の中、父親は自分のジャンパーを脱ぎ、夏音さんに着せた。
(たいおんをうばわれないようだきしめるようにしてかばいつづけた。)
体温を奪われないよう抱きしめるようにして庇い続けた。
(そうこのかべぎわでむすめをだきしめ、じぶんのからだでふうせつをさえぎりつづけた。)
倉庫の壁際で娘を抱きしめ、自分の体で風雪を遮り続けた。
(こわがるむすめをはげまそうと、いしきがとおのくなかどうよう「さっちゃん」を)
怖がる娘を励まそうと、意識が遠のく中童謡「さっちゃん」を
(「なっちゃんはね」にかえてうたいつづけた。)
「なっちゃんはね」に替えて歌い続けた。
(つぎのひ、そうさくたいによりおやこははっけんされたがちちおやのみきおさんは)
次の日、捜索隊により親子は発見されたが父親の幹男さんは
(ていたいおんしょうによりなくなってはっけんされるも、)
低体温症により亡くなって発見されるも、
(ちちおやにずっとまもられていたおかげできせきてきになつねさんはせいかんする。)
父親にずっと守られていたおかげで奇跡的に夏音さんは生還する。
(どんなにこわかったろうか。どんなにたすかりたかったろうか。)
どんなに怖かったろうか。どんなに助かりたかったろうか。
(どんどんいしきがなくなりはんのうないちちおやをなつねさんはどうかんじていたのだろうか。)
どんどん意識が無くなり反応無い父親を夏音さんはどう感じていたのだろうか。
(どうかなつねさんにはじぶんのせいでちちおやがしんでしまったと)
どうか夏音さんには自分のせいで父親が死んでしまったと
(じせきのねんにとらわれるのではなく、)
自責の念に囚われるのではなく、
(さいごまでじぶんをあいしてくれていたさいこうのちちおやだとむねをはっていきていってほしい)
最後まで自分を愛してくれていた最高の父親だと胸を張って生きて行って欲しい