ツキサセ/そらる

(ざっとうあつまるしせんざわめくかだいひょうろんか)

雑踏あつまる視線　ざわめく課題評論家

(みんなおそろいのかめんにめをつむった)

みんなお揃いの仮面に　目を瞑った

(どうちょうきたいはふくらみ)

同調期待は膨らみ

(つめよるぎぜんこだまする)

詰め寄る偽善　木霊する

(はきすてられたことばにみみふさいだ)

吐き捨てられた言葉に　耳塞いだ

(くだらないわたしをとりまく)

くだらない私を取り巻く

(なんてことないせいろんと)

なんてことない正論と

(どくぜんてきなひろいずむ)

独善的なヒロイズム

(またりそうをつきさした)

また理想を突き刺した

(うしろのまえのきみはだれ)

「後ろの前の君は誰？」

(ねえどうして)

ねえ　どうして

(わたしだけがないちゃいけないの)

私だけが泣いちゃいけないの

(なんでさけぶこえを)

なんで　叫ぶ声を

(だれもきいちゃくれないの)

だれも聞いちゃくれないの

(もうそうだってわらわれるなら)

妄想だって　笑われるなら

(もういっそこのまま)

もういっそこのまま

(ふりかざすないふこのむねつきさした)

振りかざすナイフ　この胸突き刺した

(あなたがきらったわたしを)

あなたが嫌った私を

(わたしはすきでいました)

私は好きでいました

(それでもきらったふりしてきずつけたの)

それでも嫌ったフリして　傷つけたの

(すじがきどおりのこいをした)

筋書き通りの恋をした

(じぶんによわされるような)

自分に酔わされるような

(こぞりだすぎぜんのすてぃぐま)

こぞりだす偽善のスティグマ

(なりさがっちゃいられないの)

成り下がっちゃいられないの

(だましかまけたかこはしろ)

「騙し感けた過去は白？」

(ねえどうして)

ねえ　どうして

(はしりつづけなきゃいけないの)

走り続けなきゃいけないの

(なんでとまることをゆるしてくれないの)

なんで止まることを許してくれないの

(もがくすがたもぴえろにみえるわたしはわらい)

もがく姿もピエロに見える私は笑い

(もうたえられないさよなら)

もう耐えられない「さよなら。」

(ねえどうして)

ねえ　どうして

(わたしだけがないちゃいけないの)

私だけが泣いちゃいけないの

(なんでさけぶこえを)

なんで叫ぶ声を

(だれもきいちゃくれないの)

だれも聞いちゃくれないの

(もうそうだってわらわれるなら)

妄想だって　笑われるなら

(もういっそこのまま)

もういっそこのまま

(ふりかえるないふ)

振り返るナイフ

(このうでふりあげてそしてきみに)

この腕振り上げて　そして君に