ロストポンド

(かえしてかえしてかえして)

「返して返して返して」

(なげくきはとおく)

嘆く気は遠く

(こをえがいてみなもゆれて)

弧を描いて水面揺れて

(どうしてどうしてどうして)

「どうしてどうしてどうして

(いつもこんなんばっかって)

いつもこんなんばっか」って

(ごふんまえをにくんで)

五分前を憎んで

(ずぶぬれそいつはぶきみなこえ)

ずぶ濡れそいつは　不気味な声

(おれにきいたんだほんものどれだって)

俺に聞いたんだ「本物どれだ？」って

(せーぶぽいんとしょうりのるーと)

セーブポイント　勝利のルート

(きげきとひげきはとまらないとまらない)

喜劇と悲劇は　止まらない止まらない

(しろとくろふたつのこころおとしたのはどれかな)

”白と黒　二つの心　落としたのはどれかな

(きみにうそはにあわないから)

君に嘘は似合わないから

(あげようひまつぶしのぷれぜんと)

あげよう　暇つぶしのプレゼント

(すてきでしょあまいかじつをあびてすがおをみせて)

素敵でしょ　甘い果実を浴びて素顔を見せて

(わらってわらっていっそぜんぶわすれて)

笑って笑って　いっそ全部忘れて”

(めがみさまのいうとおり)

女神様の言うとおり

(なんどもなんどもなんどもなげてはまたしずみ)

何度も何度も何度も投げてはまた沈み

(なんでもかんでもおもいどおり)

なんでもかんでも思い通り

(くるってくるってくるって)

狂って狂って狂って

(ぜつぼうしらずのじぶんだってこころをみたして)

「絶望知らずの自分だ」って　心を満たして

(なにもまちがってはいないさ)

「何も間違ってはいないさ

(おれはうそをつかないから)

オレは嘘をつかないから」

(ぽんどびじねすこっけいのおんど)

ポンドビジネス　滑稽の音頭

(めがみのあそびはとまらないとまらない)

女神の遊びは　止まらない止まらない

(くろとしろふたつのこころしずめたのはどれかな)

”黒と白　二つの心　沈めたのはどれかな

(あたまはとっくにけせらせら)

頭はとっくにケセラセラ

(ひともじぶんにもうそついて)

人も自分にも嘘ついて

(ぶざまでしょよったすがたがまるでぴえろのようね)

無様でしょ　酔った姿がまるでピエロの様ね

(こわれてこわれてもっとしょうきをこわして)

壊れて壊れて　もっと正気を壊して”

(よくのいけにそこはない)

欲の池に底は無い

(いまさらなげいてもすべておそいのよ)

”今更嘆いても全て遅いのよ

(ゆらゆらゆれるぜつぼうのかげが)

ゆらゆら揺れる絶望の影が

(きみのぎきょくをおわらせましょう)

君の戯曲を終わらせましょう

(すべてをすてとびこんで)

全てを捨て飛び込んで”

(くろとしろきみのこころなくしたのはどれかな)

”黒と白　君の心　無くしたのはどれかな

(なにもかもわすれられるように)

何もかも忘れられるように

(あげようさいあくのぷれぜんと)

あげよう　最悪のプレゼント

(ありがとうそしてさようなら)

ありがとうそしてさようなら

(いまのすがおをみせて)

今の素顔を見せて

(わらってわらってそしてもっとふかくへ)

笑って笑ってそしてもっと深くへ

(めがみさまのいうとおり)

女神様の言うとおり