三角の空き地

(ざっそうのびほうだいのさんかくのあきち)

雑草伸び放題の三角の空き地

(きみをおくったよるはいつもここできすした)

君を送った夜はいつもここでキスした

(どんなろまんてぃっくもあたりまえにおもわれ)

どんなロマンティックも当たり前に思われ

(ときめきになれてしまう)

ときめきに慣れてしまう

(ときにはぼくたちのかえりみちもああとおまわりすればよかった)

時には僕達の帰り道も ああ 遠回りすればよかった

(こいはいきているいきているちゃんとみていないと)

恋は生きている生きている ちゃんと見ていないと

(すぐこころのかたちはかわっていく)

すぐ心の形は変わっていく

(なにもきづかなかったぼくのせいだよ)

何も気づかなかった 僕のせいだよ

(いつしかきもちはしんでいた)

いつしか気持ちは死んでいた

(きみのぬけがらがぬけがらがめのまえよこたわる)

君の抜け殻が抜け殻が 目の前横たわる

(まぶたをそっととじてればなつくさのにおい)

瞼をそっと閉じてれば 夏草の匂い

(そのかどをまがってもおもいでをかたれないだろう)

その角を曲がっても思い出を語れないだろう

(こうじしゃりょうがはいってなにがたつのだろう)

工事車両が入って何が建つのだろう

(そんなかんしょうてきなぼくはきみがすきらしい)

そんな感傷的な僕は君が好きらしい

(ことばかずすくないきみをうでにだいて)

言葉数少ない君を腕に抱いて

(ふしぜんときづかなくて)

不自然と気付かなくて

(あのときそのわけをきいてあげてたら)

あの時その理由(わけ)を聞いてあげてたら

(まだつづいてただろうか？)

まだ続いてただろうか？

(はながさくようにさくようにあいはうまれそだち)

花が咲くように咲くように 愛は生まれ育ち

(でもひざしがなければかれていく)

でも日差しがなければ枯れていく

(みずをあげることさえわすれていたよ)

水をあげることさえ 忘れていたよ

(ふたりはあいしあってたのに)

二人は愛し合ってたのに

(いちどうつくしいうつくしいはなびらがひらけば)

一度美しい美しい 花びらが開けば

(えいえんにずっとそのままかおるきがしてた)

永遠にずっと そのまま香る気がしてた

(てにいれたいとしさはかわらないものとおもってた)

手に入れた愛しさは変わらないものと思ってた

(だいじなひとはすぐそこにいた)

大事な人はすぐそこにいた

(だけどいまはてをのばしても)

だけど今は手を伸ばしても

(さんかくのあきちだ)

三角の空き地だ

(こいはいきているいきているちゃんとみていないと)

恋は生きている生きている ちゃんと見ていないと

(すぐこころのかたちはかわっていく)

すぐ心の形は変わっていく

(なにもきづかなかったぼくのせいだよ)

何も気づかなかった 僕のせいだよ

(いつしかきもちはしんでいた)

いつしか気持ちは死んでいた

(きみのぬけがらがぬけがらがめのまえよこたわる)

君の抜け殻が抜け殻が 目の前横たわる

(まぶたをそっととじてればなつくさのにおい)

瞼をそっと閉じてれば 夏草の匂い

(そのかどをまがってもおもいでをかたれないだろう)

その角を曲がっても思い出を語れないだろう