ホルマリン漬けの君

(ゆうめいだいがくいがくぶごうかく)

有名大学医学部合格

(おんなにもてもてのこのおれ)

(女にモテモテのこのオレ)

(だけどいまはかのじょはいらない)

だけど　今は彼女はいらない

(あいつだけしかあいせない)

(アイツだけしか愛せない)

(ひょうほんしつのうすぐらいなかで)

標本室のうす暗い中で

(おれだけをみつめてくれる)

オレだけを見つめてくれる…

(ほるまりんづけのきみがすきさ)

ホルマリン漬けの君が好きさ

(そのふやけたくちびるおれにうばわせてくれ)

そのふやけた口唇　オレに奪わせてくれ

(ほるまりんのゆかげんはいかが)

ホルマリンの湯加減はいかが？

(いつかきみをだきしめたい)

いつか君を抱きしめたい

(かえるがおのきみを)

カエル顔の君を

(いちげんめさぼってきたよ)

一限目サボってきたよ

(きみとふたりきりになりたくて)

(君と二人きりになりたくて)

(まるごとばななかってきたよ)

まるごとバナナ買ってきたよ

(ここにおいておくよべいべー)

(ここに置いておくよベイベー)

(たいいくずわりのかっこうで)

体育座りの格好で

(おれはきみのすがたにみとれてる)

オレは君の姿に見とれてる…

(ほるまりんづけのきみがほしい)

ホルマリン漬けの君が欲しい

(そのうつろなひとみにおれはうつっているか)

そのうつろな瞳に　オレは映っているか？

(ほるまりんののうどはいかが)

ホルマリンの濃度はいかが？

(いつかきみをだきしめたい)

いつか君を抱きしめたい

(うろこはだのきみを)

うろこ肌の君を

(じしんがきたならきみのそのがらすのへやは)

地震が来たなら　君のそのガラスの部屋は

(ゆかにおちてくだけるだろう)

床に落ちて　砕けるだろう

(そのときこそがきみとふれあえるちゃんすさ)

その時こそが　君と触れ合えるチャンスさ

(このきもちはまぐまよりもあつくにえているのさ)

この気持ちはマグマよりも熱く煮えているのさ

(きんだんのあいとわかっても)

禁断の愛とわかっても

(きみをあいさずにはいられない)

(君を愛さずにはいられない)

(きみとおはなしができなくても)

君とお話ができなくても

(えいえんにきみをわすれない)

(永遠に君を忘れない)

(がらすにうつるおれのかおは)

ガラスに映るオレの顔は

(いつになくかがやいている)

いつになく輝いている…

(ほるまりんづけのきみがすきさ)

ホルマリン漬けの君が好きさ

(そのふやけたくちびるおれにうばわせてくれ)

そのふやけた口唇　オレに奪わせてくれ

(ほるまりんのゆかげんはいかが)

ホルマリンの湯加減はいかが？

(いつかきみをだきしめたい)

いつか君を抱きしめたい

(ねずみがおのきみを)

ネズミ顔の君を

(いつかきみをだきしめたい)

いつか君を抱きしめたい

(ながいぼでぃーのきみを)

長いボディーの君を