ホロネス

(きみはいうもうらくになれるよと)

君は言う「もう楽になれるよ」と

(いまおもえばそれがあまいわなになっていたんだ)

今思えば　それが甘い罠になっていたんだ

(きょうもひとのりそうでわたしはぐげんかされていく)

今日も人の理想で　私は具現化されていく

(きょこうきょげんきょぞうきょうしんで)

虚構　虚言　虚像　虚心で

(つくりあげたじぶんで)

作り上げた自分で

(しょうじきものはおおかみしょうねん)

正直者は狼少年

(うそつきはそろそろひがいしゃづらで)

嘘つきは　そろそろ被害者面で

(うそなきはじめるじかんだ)

嘘泣き始める時間だ

(ああこんなさんじげんなんて)

否（ああ）こんな3次元なんて

(にげたくなるに)

逃げたくなるに

(きまってんだろ)

決まってんだろ

(ひかがくてきげんじょうとかくうてきげんろん)

非科学的現状と架空的言論

(なんでもよかったよ)

何でもよかったよ

(あいをくれよあいしてくれよ)

愛をくれよ　愛してくれよ

(ことばはもうわたしをいやせやしない)

言葉はもう私を癒せやしない

(もうちょっとそばにいてよ)

もうちょっと側にいてよ

(たりないいきてきたあかしはきずきず)

足りない生きてきた証は　傷　傷

(かわりになっておねがい)

代わりになって　お願い

(かがみのなかのどっぺるげんがー)

鏡の中の Doppelgänger

(ずっとなんてほどはかないものはなかった)

ずっとなんてほど　儚いものはなかった

(ぜんぶそうふぃくしょんでいい)

全部、そう、フィクションでいい

(そりゃあひとみもとじたくも)

そりゃあ　瞳も閉じたくも

(なるだろう)

なるだろう？

(かたむいてしまったてんびんのよこで)

傾いてしまった　天秤の横で

(わたしにわらったもうきみのばしょはないと)

私に笑った　もう君の　場所はないと

(かえりたくてももうかえれなくなって)

帰りたくても　もう帰れなくなって

(ことばひとつのおもさも)

言葉1つの　重さも

(しらなかったんだ)

知らなかったんだ

(わたしのぎせいになってくれよ)

私の犠牲になってくれよ

(りそうきょうはどこへきえた)

理想鏡は　どこへ消えた

(かわりはてたすがたで)

変わり果てた姿で

(わたしにいつわりのえみをうかべていた)

私に偽りの笑みを　浮かべていた

(またうそをすいこんで)

また嘘を吸い込んで

(きみはあたらしいうそをつくってはくのでしょう)

君は新しい偽を　作って吐くのでしょう？

(うつわにすぎないあいつにはなれない)

器にすぎない あいつにはなれない

(すべてつくりあげたりそうきょう)

全て作り上げた　理想鏡

(こわしたかったがこわせなかった)

壊したかったが　壊せなかった

(わたしのりそうきょうはここしかなくて)

私の理想鏡はここしかなくて

(いみもなくてをさしのべてしまった)

意味もなく手を差し伸べてしまった

(かがみのおくへ)

鏡の奥へ

(ひげんじつてきげんじょうありもしないきょうぞう)

非現実的現状　ありもしない鏡像

(きえていくきょうかいせんを)

消えていく境界線を

(かえしてくれよとかえしてくれよと)

返してくれよと　帰してくれよと

(もういちどやりなおさせてほしくて)

もう一度　やり直させて欲しくて

(ほんものはここにいるんだ)

本物はここにいるんだ

(それはちがうちがうんだ)

「それは違う、違うんだ」

(げんえいのわたしをあいさないで)

幻影の私を愛さないで

(わすれないでおねがい)

忘れないでお願い

(おもいをはせてちかうよ)

想いを馳せて誓うよ