オノマトペテン師

(どんつくづくどんつくづくぱん)

丼つくづく丼つくづくパン

(どんつくづくどんつくづくたんたかたん)

丼つくづく丼つくづくたんたか舌

(どんつくづくどんつくづくぱん)

丼つくづく丼つくづくパン

(どんつくづくどんつくづくとうばんじゃん)

丼つくづく丼つくづく豆板醤

(つくしつくしつくしつくしつくしつくしつくしつくしつくしうつくしいつくし)

土筆土筆土筆土筆土筆土筆土筆土筆土筆美しい土筆

(つくしつくしつくしつくしつくしつくし)

土筆土筆土筆土筆土筆土筆

(ぼうずがびょうぶにじょうずにほおずりふらっとはいったふぁみれすで)

坊主が屏風に上手に頬ずり　♭入ったファミレスで

(ばれんたいんでいあばれたいんでいきりすてごめんなちゃい)

ばれんたいんでい暴れたいんでい　切り捨て御免なちゃい

(よいどれよいどれよろれいひーしゃーぷなあじつけみそらあめん)

酔いどれ良い奴隷養老霊火　♯な味付け味噌らあめん

(しゃけのべいべぇいくらさけんでもあのこはかえらない)

鮭のべいべぇいくら叫んでも　あの子は孵らない

(ざっくばらんざっくばらんたかたかいっちょうえんのそんしつ)

ざっくばらんざっくばらん高高壱兆円の損失

(じかだんぱんじかだんぱんそろそろてっていてきにやっちゃって)

直談判直談判そろそろ徹底的にやっちゃって

(つくしつくしつくしつくしつくしつくしうつくしいつくし)

土筆土筆土筆土筆土筆土筆美しい土筆

(つくしつくしつくしつくしつくしつくし)

土筆土筆土筆土筆土筆土筆

(かれしとらぶらヴくらふとせんせいあついはあとにひをつけて)

彼氏とラブラヴクラフト先生　熱いはあとに火をつけて

(じょにぃなでっぷのいうことにゃはとにきをつけて)

じょにぃなでっぷの言うことにゃ「鳩に気をつけて」

(おっとまったおーとまたはきゅうにはとまれない)

おっと待った自動人形は急には止まれない

(とてもやりがいのあるしょくばです)

とてもやりがいのある職場です

(こじんのかんそうです)

※個人の感想です。

(そこここにそこここにかれこれじっちょうえんのそんしつ)

そこここにそこここにかれこれ拾兆円の損失

(はくりたばいはくりたばいあれこれてっていてきにやっちゃって)

薄利多売薄利多売あれこれ徹底的にやっちゃって

(しゃんばらりやしゃんばらるや)

シャンバラリヤ　シャンバラルヤ

(つまさきしびれいひかみだのみややや)

つま先痺れイヒ　神頼み　や　や　や

(おのまとぺおのまとぺ)

オノマトペ　オノマトペ

(ことばもおととなるｄａｎｃｉｎｇｌｏｗだんしゅうろう)

詞も音と成る　Dancing low 談洲楼

(よせてはかえすなみの)

寄席ては返す波の

(とどのつまりあとのまつりよちゃちゃちゃちゃ)

とどのつまり後の祭りよ　茶茶茶茶

(えーむこうじまあたりではひとむかしまえからわかいれんちゅうがきっかいなことばをかわしておりました)

えー、向島辺りでは一昔前から若い連中が奇怪な言葉を交わしておりました。

(ばーっとひかってぎゅいーんってなってがたぴしたかつく)

ばーっと光ってぎゅいーんってなってガタピシタカツク……

(いやたかつくはちがうか)

いや高津区は違うか。

(まーともかくこれらのかいことば)

まー、ともかくこれらの怪言葉、

(うわさじゃおのまとぺてんしなるやからがふりまいているとかいないとか)

噂じゃオノマトペテン師なる輩が振りまいているとか、いないとか。

(いまじゃちまたでおおはやり。あきないもまつりごともまんぞくにたちゆかなくなるしまつ)

今じゃ巷で大流行り。商も政も満足に立ち行かなくなる始末。

(とんとんとんとんとんとんとんだんなだんなおきていやすかい)

「とんとんとん。とんとんとんとん。旦那、旦那！　起きていやすかい？

(あっしですいぶりがっこうりのいぶきちでやす)

あっしです。いぶりがっこ売りのいぶ吉でやす」

(がらがらなんだいぶきちいまなんどきだとおもってるんだい)

「がらがら。なんだいぶ吉、今何時だと思ってるんだい」

(へえそれがたた)

「へえ、それが、た……た……！」

(まあちゃでものんでおちつけ)

「まあ茶でも飲んで落ち着け」

(ありがてえぐびぐびぷはあたいへんなんでございますよ)

「ありがてえ！　ぐびぐび。ぷはあ！　大変なんでございますよ。

(そこのつじにれいのぺてんしがでたんです)

そこの辻に例のペテン師が出たんです！」

(なにぃまたでたのかいこれじゃしょうばいあがったりだ)

「なにぃ！？　また出たのかい。これじゃ商売あがったりだ」

(こんどははちまとぺだそうでおんなこどもがやいのやいのでおだいかんさまもぴりぴり)

「今度は八マトペだそうで。女子どもがやいのやいのでお代官様もぴりぴり」

(そいつはじつにげっそりぺろぺろすいっちょんけしからん)

「そいつは実にげっそりぺろぺろすいっちょんけしからん」

(つくつくぼうしにとんてんかん)

「つくつくぼうしにとんてんかん」

(へっへっへまったくたまらないねえ)

「へっへっへ。まったくたまらないねえ。

(これだからおのまとぺはやめられねえんだ)

これだからオノマトペはやめられねえんだ。

(いっくらつかってもあきないねえ)

いっくら使っても飽きないねえ」

(これがほんとうのあきないしょうばいでございます)

これが本当のあきない商売でございます。

(ぱっぱらぱらぱっぱっぱらっぱすけべどん)

ぱっぱらぱら　ぱっぱっぱらっぱ　助平どん

(ぱっぱらぱらぱっぱっぱらっぱ)

ぱっぱらぱら　ぱっぱっぱらっぱ

(ぱっぱらぱらぱっぱっぱらっぱすけべちゃん)

ぱっぱらぱら　ぱっぱっぱらっぱ　助平ちゃん

(ぱっぱらぱらぱらりらら)

ぱっぱらぱら　ぱらりらら

(しゃんばらりやしゃんばらるや)

シャンバラリヤ　シャンバラルヤ

(つまさきしびれいひかみだのみややや)

つま先痺れイヒ　神頼み　や　や　や

(おのまとぺおのまとぺ)

オノマトペ　オノマトペ

(ことばもおととなるｄａｎｃｉｎｇｌｏｗだんしゅうろうで)

詞も音と成る　Dancing low 談洲楼で

(ちりとてちりしゃんきんぺいろう)

ちりとてちりしゃん金瓶楼

(よせてはかえすなみの)

寄席ては返す波の

(とどのつまりあとのまつり)

とどのつまり後の祭り

(ところでところてんうまいちゃちゃちゃちゃ)

ところで心太旨い　茶茶茶茶