ストレイシープ

(きのよわいこどもだったよなよくあるじゅぎょうのひとつだった)

気の弱い子供だったよな　よくある授業の一つだった

(さくぶんをまえにふでがとまるてーまはしょうらい)

作文を前に筆が止まる　テーマは「将来」

(さしさわりないことをかたりありのままぼくのがんぼうぞうを)

差し障り無い事を語り　有りのまま僕の願望像を

(かけなかったことをこうかいしてんだ)

書けなかったことを　後悔してんだ

(ゆめはゆめなんだどこかでさめなくちゃならない)

「夢は夢なんだ　どこかで覚めなくちゃならない」

(そうあきらめきったいつかのあのぼくらにもういちどあいたい)

そう諦めきったいつかの　あの僕等にもう一度逢いたい

(けさないでよふたつとないめぶいたぼくのみらい)

消さないでよ　二つと無い　芽吹いた僕の未来

(とめないでよむぼうでもいのちがないていたんだ)

止めないでよ　無謀でも　命が泣いていたんだ

(おねがいだよわかってよこどくをまつよりは)

お願いだよ　わかってよ　孤独を待つよりは

(あのひからまいごのぼくらをすくいたいんだよぼくは)

あの日から迷子の僕等を　救いたいんだよ僕は

(だきしめたいんだよぼくは)

抱きしめたいんだよ僕は

(おとなになるっていうことはあれこれとすてるもんなんだ)

「大人になるっていう事は　あれこれと捨てるもんなんだ」

(そういいきかせてしまうじぶんにうんざりしていた)

そう言い聞かせてしまう自分に　うんざりしていた

(にげることばっかかんがえてそのくせにどうもよくばりで)

逃げる事ばっか考えて　その癖にどうも欲張りで

(ひろうものはないがうしなったのはすうた)

拾うものはないが失ったのは数多

(じぶんにはなにひとつのこっちゃいないや)

自分には何一つ残っちゃいないや

(ゆめはゆめなんださめたあとにはもうじぶんしだい)

夢は夢なんだ　覚めた後にはもう自分次第

(ふりかえるじかんがないならたちどまるりゆうもないだろ)

振り返る時間が無いなら　立ち止まる理由もないだろ

(けさないでよふたつとないめぶいたぼくのみらい)

消さないでよ　二つと無い　芽吹いた僕の未来

(とめないでよむぼうでもいのちがないていたんだ)

止めないでよ　無謀でも　命が泣いていたんだ

(おねがいだよわかってよこどくをまつよりは)

お願いだよ　わかってよ　孤独を待つよりは

(あのひからまいごのぼくらをすくいたいんだよぼくは)

あの日から迷子の僕等を　救いたいんだよ僕は

(だきしめたいんだよぼくは)

抱きしめたいんだよ僕は

(ただみかえしたいんだよぼくは！)

ただ見返したいんだよ僕は！

(さいのうがなんだっていうんだ)

才能がなんだって言うんだ

(そんなんはどうだっていいんだ)

そんなんはどうだっていいんだ

(かんじんなしょうどうはそうだ)

肝心な衝動はそうだ

(ぼくらのこえがどうかだ)

僕等の声がどうかだ