マリアナ海溝から回収された文書.3

関連タイピング
-
プレイ回数273長文2070打
-
プレイ回数268長文1881打
-
プレイ回数456長文2248打
-
プレイ回数347767打
問題文
(さて、ほんとうになくなったのかさだかでないんだが、)
さて、本当になくなったのか定かでないんだが、
(わがやのにし30ふぃーとのところからがけがはじまっており、)
我が家の西30フィートのところから崖が始まっており、
(そのそこはみとおせず、たにのむこうがわもみえなかった。)
その底は見通せず、谷の向こう側も見えなかった。
(どうみても、せかいのいちぶはきえてしまったのである。)
どう見ても、世界の一部は消えてしまったのである。
(こうがいにいくと、そこはせんじょうであるかのようにみえた。ちまみれで、)
郊外に行くと、そこは戦場であるかのように見えた。血まみれで、
(ありとあらゆるばしょがはかいされ、かおくはきりきざまれていた)
ありとあらゆる場所が破壊され、家屋は切り刻まれていた
(でもしたいはなかった。いまだにへんだとおもう。)
でも死体はなかった。いまだに変だと思う。
(わたしはたべものとぶっしをそのあたりのいえからあつめ、いえにもどった。)
私は食べ物と物資をそのあたりの家から集め、家に戻った。
(しばらくそうしていた。どれくらいのながさかは、)
しばらくそうしていた。どれくらいの長さかは、
(ほんとうにわからない。すうねんかもしれないし、)
本当にわからない。数年かもしれないし、
(たった2~3かげつかもしれない。いうのがむずかしい。)
たった2~3ヶ月かもしれない。言うのが難しい。
(たまにたいようがそのばにとどまり、2~3にちつづいたようにかんじられた)
たまに太陽がその場にとどまり、2~3日続いたように感じられた
(あるときはくもがはいりこんできて2ふぃーとさきもみえなくなった。)
あるときは雲が入り込んできて2フィート先も見えなくなった。
(それからあれらがやってきた。さいしょのものおとでにげたんだが、)
それから……アレらがやってきた。最初の物音で逃げたんだが、
(あいつらはにんげんさいずだったとおもう。きんぞくでできていたようにみえた。)
あいつらは人間サイズだったと思う。金属で出来ていたように見えた。
(ほかにも、ときどき、ちいさいものががれきのまわりをとんでいたので、)
他にも、時々、小さいものが瓦礫のまわりを飛んでいたので、
(わたしはがんばってしょうきをたもった。あるときなど、)
私は頑張って正気を保った。ある時など、
(ねこさいずのじむしがはいでてきて、わたしをみると)
猫サイズの地虫が這い出てきて、私を見ると
(「すとっぷ!」とかんぺきなえいごでさけんだ。なんにちもかくれつづけることになった。)
「ストップ!」と完璧な英語で叫んだ。何日も隠れ続ることになった。
(ときどき、あたりをただよっているおおきなひこうせんのようなものがみえた。)
時々、あたりを漂っている大きな飛行船のようなものが見えた。
(しんたいのしたにあしがついていて、いたるところにめがあることいがいは、)
身体の下に足がついていて、いたるところに目があること以外は、
(うじむしのようにみえた。)
ウジ虫のように見えた。
(そいつらはちゃくちするとあらゆるものをたべたが、)
そいつらは着地するとあらゆるものを食べたが、
(ふだんはたかいところにとどまっていた。)
普段は高いところにとどまっていた。
(そんなやつのいったいがとおりすぎたときのことだった。)
そんなやつの一体が通り過ぎたときのことだった。
(わたしはふしょうしたおとこをみつけた。きずだらけのかれは、)
私は負傷した男を見つけた。傷だらけの彼は、
(てれびかなにかでみるようなswatちーむのたいいんにみえたが、)
テレビかなにかで見るようなSWATチームの隊員に見えたが、
(せんとうふくはひどくぼろぼろにきりさかれていた。)
戦闘服はひどくぼろぼろに切り裂かれていた。
(わたしはかれをいえまでひきずり、それからはなしをした。)
私は彼を家まで引きずり、それから話をした。
(れいのひこうせんみたいなものをかっていたがこうげきをうけてしまった)
例の飛行船みたいなものを狩っていたが攻撃を受けてしまった
(というのがかれのべんであった。くちにすることはなかったが、)
というのが彼の弁であった。口にすることはなかったが、
(あやういところだったようだ。まめのかんづめとみずをやると、)
危ういところだったようだ。豆の缶詰と水をやると、
(かれはすこしかいふくしたようだった。ししょうがないなら、)
彼は少し回復したようだった。支障がないなら、
(このわたしがだれなのかおしえてくれないかとたずねられた。)
この私がだれなのか教えてくれないかと尋ねられた。
(せかいのにしがわがしょうめつしてからはじめてにんげんにあったというと、)
世界の西側が消滅してから初めて人間に会ったと言うと、
(かれはいくぶんしょっくをうけたようだった。かれは、)
彼は幾分ショックを受けたようだった。彼は、
(せかいがなくなったわけではなく、いてんしただけだとおしえてくれたが、)
世界がなくなったわけではなく、移転しただけだと教えてくれたが、
(そのいみはわからなかった。わたしはかれのちりょうをてつだい、)
その意味は分からなかった。私は彼の治療を手伝い、
(なにものなのかときいたが、それをいうことはなかった。さいしゅうてきに、)
何者なのかと聞いたが、それを言うことはなかった。最終的に、
(かれはちくしょうとはきすて、くだされたにんむはもうどうやっても)
彼は畜生と吐き捨て、下された任務はもうどうやっても
(だめだろうとはなしてくれた。)
ダメだろうと話してくれた。