太陽が嫌い

(たいそうなはなしはないしけっこうなあたまもないし)

大層な話はないし　結構な頭もないし

(たくさんのおかねもないからぼけっといきられるのだろう)

沢山のお金もないから　ボケっと生きられるのだろう

(じょうだんもほどほどにしてさっさとたびだつとしよう)

冗談もほどほどにしてさっさと旅立つとしよう

(ゆううつななつもすぐそこだまたひとつたいようをあかくした)

憂鬱な夏もすぐそこだ　また一つ太陽を赤くした

(さいていなじんせいをわらえぼくにはなにもきこえないから)

最低な人生を笑え　僕には何も聞こえないから

(きづいてよ)

気づいてよ

(そらにはいたはいたかんじょうがちっぽけにみえるほどこうこうと)

空に吐いた吐いた感情が　ちっぽけに見えるほど煌々と

(だいだいにそまったくもがきれいでないたないたえんてんか)

橙に染まった雲が綺麗で泣いた泣いた炎天下

(おもいだすくらいにはもうしんきんかんがてんてんとしていたあせをぬぐえ)

思い出すくらいにはもう親近感が　点々としていた汗を拭え

(うざったいくらいのあつさがやっほーってかおをだすから)

ウザったいくらいの暑さが　やっほーって顔を出すから

(そっぽむいてあいすたべてたらとんとおいしくなかった)

そっぽ向いてアイス食べてたら　とんとおいしくなかった

(てっぽうくらいのおおきさであははってわらうあなたが)

鉄砲くらいの大きさで　あははって笑うあなたが

(ずっとあたまにのこっていつまでもうかんでいるんだ)

ずっと頭に残っていつまでも浮かんでいるんだ

(そばにいたっていなくたってなぜだろう)

そばにいたっていなくたって　何故だろう

(このおもいをいつからかそらにもぐらせてたんだ)

この思いをいつからか　空に潜らせてたんだ

(さいたさいたしんしょうをずっとかびんにとじこめていたんだ)

咲いた咲いた心象を　ずっと花瓶に閉じ込めていたんだ

(えんちょうせんじょうあんしんかんひたるにりん)

延長線上安心感浸る二輪

(あいたあいたせんじょうみたいなふたつまえのだれかのせきを)

空いた空いた戦場みたいな　二つ前の誰かの席を

(むいしきのうちにみないようにしていた)

無意識のうちに見ないようにしていた

(らららららららんらららんららんらん)

ララララララランララ　ランラランラン

(ららららららんらんらんらららんらん)

ラララララランラン　ランララランラン

(るるるるるんるるるんるるんるんるららるららら)

ルルルルルンルル　ルンルルンルン　ルララルラララ

(ああしにたいからいきたいからさ)

嗚呼死にたいから　生きたいからさ

(せめてぼくをしゅごにしたいいつでもそうだ)

せめて僕を主語にしたい　いつでもそうだ

(きえたいからぼくらはいつでもそうだ)

消えたいから　僕らはいつでもそうだ

(つられてわらうそれだけそれだけでいいの)

つられて笑う　それだけ、それだけでいいの

(はいたはいたこうかいをつごうよくけしてくれるゆうだちはない)

吐いた吐いた後悔を都合よく消してくれる夕立はない

(おまえのじんせいだきんけいがきゅうにゆれる)

「お前の人生だ」近景が急に揺れる

(ないたないたしゅんかんにびるのすきまをゆうひが)

泣いた泣いた瞬間に　ビルの隙間を夕陽が

(とおりすぎてぼくをてらすそらがすこしあおをみせたから)

通り過ぎて僕を照らす　空が少し青を見せたから

(ぼくはやれやれとまたあるいた)

僕はやれやれとまた歩いた