青に縋って

(あのあおいそらをおもいだすきみのせにはえる)

あの青い空を思い出す　君の背に映える

(いつまでもわすれられないんだとあおいそらをながめ)

「いつまでも忘れられないんだ」と青い空を眺め

(でんしゃがきみのしゃつをゆらしたたぶんそのせいだ)

電車が君のシャツを揺らした　多分そのせいだ

(あおいかえりみちくちはつぐんだまままひるのむこう)

青い帰り道　口は噤んだまま　真昼の向こう

(ちょっととくいげにはなしだしたきみにあきれてしまうけど)

ちょっと得意げに話し出した　君に呆れてしまうけど

(きみのいっきょしゅいっとうそくがなぜかあたまからはなれないんだ)

君の一挙手一投足が何故か頭から離れないんだ

(くもひとつないあのあおいそらがずっとどっかでなってるんだ)

雲一つないあの夏の青い空が　ずっとどっかで鳴ってるんだ

(このなつにないなにかわかんないけどたしかにどこかちがうんだ)

この夏にない　何かわかんないけど確かにどこか違うんだ

(きらいだったきみのあにめみたいなしぐさがやけにつついてきて)

嫌いだった君のアニメみたいな仕草がやけに突いてきて

(それいがいがぼやけてしまうんだただきみをみているだけだったけど)

それ以外がぼやけてしまうんだ　ただ君を見ているだけだったけど

(いまになってもっとちゃんとはなせばよかったなんてあおはいつでもそうだ)

今になってもっとちゃんと話せばよかったなんて　青はいつでもそうだ

(えをえがきたいきみをえがきたいあおすぎるくらいのそらをせにして)

絵を描きたい君を描きたい　青すぎるくらいの空を背にして

(けどあおはとっておいてほしいまたいつかそらをかきたいから)

けど青はとっておいてほしい　またいつか空を描きたいから

(あそびつかれてかんじゅーすきみとたべたやすいらーめん)

遊び疲れて缶ジュース　君と食べた安いラーメン

(くらいかえりみちのまいごぜんぶぜんぶいまになって)

暗い帰り道の迷子　全部全部　今になって

(いやいまだからこそつまんないきみにあいたい)

いや今だからこそ　つまんない君に会いたい

(なんであんなにたのしいひびをつまんないとおもえたのだろう)

なんであんなに楽しい日々をつまんないと思えたのだろう

(きみはもういないよるをあるいていく)

君はもういない　夜を歩いて行く

(きみもずっとおもっていてほしいなあのなつにそっといつもあおかったそらを)

君もずっと思っていてほしいな　あの夏にそっといつも青かった空を

(くもひとつないあのなつのあおいそらがずっとどっかでなってるんだ)

雲一つないあの夏の青い空が　ずっとどっかで鳴ってるんだ

(このなつにないなにかわかんないけどたしかにどこかちがうんだ)

この夏にない　何かわかんないけど確かにどこか違うんだ