棘のドレス

(たまにおそいくるゆううつにぼくはたえられないから)

たまに襲い来る憂鬱に　僕は耐えられないから

(こんなときこそきみがいてくれたらな)

こんなときこそ　君がいてくれたらな

(なんてかんがえちゃうものです)

なんて考えちゃうものです

(ほらほらいつだったっけかふたりであるいてたら)

ほらほらいつだったっけか　二人で歩いてたら

(せまくてふかいあなにおちたじゃんかおぼえてる)

狭くて深い穴に落ちたじゃんか覚えてる？

(そこはとてもくらくてうおうさおうしたね)

そこはとても暗くて　右往左往したね

(そのうちめもなれてきみのかおがみえた)

そのうち目も慣れて　君の顔が見えた

(さめないでいてゆめ)

覚めないでいて夢

(これはゆめじゃないうそだきみとぼくのゆめ)

これは夢じゃない？嘘だ君と僕の夢

(さめないでさめないでとさけぶけど)

「覚めないで」「覚めないで」と叫ぶけど

(きえないでいてゆめ)

消えないでいて夢

(きみとえがいたゆめいつかかなえるさ)

君と描いた夢　いつか君と叶えるさ

(そこにいていますぐにきみにあいにいくよ)

そこにいて今すぐに　君に会いに行くよ

(たまにおそいくるゆううつにぼくはたえられないから)

たまに襲い来る憂鬱に　僕は耐えられないから

(そんなときはきみのわらうかおうかべてきとうにぎたーひくの)

そんな時は君の笑う顔浮かべ　適当にギター弾くの

(ほらほらいつだったっけかふたりすれちがって)

ほらほらいつだったっけか　二人すれ違って

(たがいのあいたいとへいきがこすれけずれていった)

互いの「会いたい」と「平気」が擦れ削れて行った

(ずっといっしょにいたら)

ずっと一緒にいたら

(きみからばらがはえてきていばらがきみをおおい)

君から薔薇が生えてきて　棘が君を覆い

(ふたりをとおざけた)

二人を遠ざけた

(さめないでいてさめないでいて)

覚めないでいて　覚めないでいて

(ふたつのおもいさめないでいて)

二つの思い　冷めないでいて

(ぽたぽたとおちていくあかいちとなみだ)

ぽたぽたと落ちてい行く赤い血と涙

(もうやめてよきみのこえが)

「もう止めてよ」君の声が

(しらないしらないそんなことはもうしらないよ)

知らない知らない　そんなことはもう知らないよ

(どうだっていいよ)

どうだっていいよ

(いばらのどれすまとうきみをだきしめるよ)

棘のドレス纏う君を　抱きしめるよ

(ああゆめ)

嗚呼、夢

(もうきみはいないひとりゆめでさまようの)

もう君はいない　一人夢彷徨うの

(どこにいるのいばらのどれすだけおいて)

どこにいるの？棘のドレスだけ置いて

(さめないでいてゆめ)

覚めないでいて夢

(ぼくらのあいはまだここにあるよいつだって)

僕らの愛はまだ　ここにあるよいつだって

(いつかまたあのあなでふたりあおう)

いつかまたあの穴で二人逢おう

(たまにおそいくるゆううつはたえられないけど)

たまに襲い来る憂鬱は　耐えられないけど

(すこしだけそうすこしだけ)

少しだけ　そう少しだけ

(まえをむいてあるけるよ)

前を向いて歩けるよ