風を見つめて

(もしもばらのはなにとげがなかったら)

もしもバラの花に棘が無かったら

(どんないろのはなびらをつけていたのかな？)

どんな色の花びらを付けていたのかな？

(すべてをうけいれながら)

全てを受け入れながら

(だれかをきずつけながら)

誰かを傷つけながら

(そうしてまもるべきものにきづくのが)

そうして守るべきものに気付くのが

(じんせいあわいきぼうとふかいかげのこんとらすと)

人生淡い希望と深い影のコントラスト

(そのふちにうかんだきょうを)

その淵に浮かんだ今日を

(いきているのなら)

生きているのなら

(あとほんのすこしだけひのあたるばしょへ)

あとほんの少しだけ陽の当たる場所へ

(じぶんのあしであるいてゆきたい)

自分の足で歩いてゆきたい

(ふりそそぐじだいのかぜをみつめて)

降り注ぐ時代の風を見つめて

(ながせないなみだがつくるほほえみ)

流せない涙が作る微笑み

(にじむそらにはなしかける)

滲む空に話しかける

(「あしたがいいひでありますように」)

「明日が良い日でありますように」

(ゆっくりでもいいまえをむいて)

ゆっくりでもいい前を向いて

(いっぽもすすめないそんなきょうは)

一歩も進めないそんな今日は

(みらいのきみがもう１ｍｍだけ)

未来の君がもう1ｍｍだけ

(がんばれるひのためのあまやどり)

頑張れる日の為の雨宿り

(ねじやまのすりへった)

ネジ山の磨り減った

(ねじをちからいっぱい)

ネジを力一杯

(まわしたしゅんかんにどとうごかなくなったんだ)

回した瞬間二度と動かなくなったんだ

(すべてをばらばらにこわしてしまうまで)

全てをバラバラに壊してしまうまで

(ただのつよさとゆうきのくべつもつかないぼくらさ)

ただの強さと勇気の区別もつかない僕等さ

(びるのわきさいてるしろつめくさ)

ビルの脇咲いてるシロツメクサ

(つぎだれがきづくまでここにいるかな？)

次誰が気付くまでここに居るかな？

(ふみつぶされてかれるような)

踏み潰されて枯れるような

(はんぱなけついじゃここにはさけない)

半端な決意じゃここには咲けない

(しめったはいいろのかぜにふかれて)

湿った灰色の風に吹かれて

(ひらかないはなびらはつちへとかえる)

開かない花びらは土へと還る

(せまいそらをただみあげている)

狭い空をただ見上げている

(「あしたがいいひでありますように」)

「明日が良い日でありますように」

(ふりそそぐじだいのかぜをみつめて)

降り注ぐ時代の風を見つめて

(ながせないなみだがつくるほほえみ)

流せない涙が作る微笑み

(まぶたのうらはなしかける)

まぶたの裏話しかける

(「あなたがげんきでいれますように」)

「あなたが元気でいれますように」

(ゆっくりでもいいまえをむいて)

ゆっくりでもいい前を向いて

(いっぽもすすめないそんなきょうは)

一歩も進めないそんな今日は

(みらいのきみがもう１ｍｍだけ)

未来の君がもう1ｍｍだけ

(がんばれるひのためのあまやどり)

頑張れる日の為の雨宿り

(ときはめぐりあめあがり)

時は巡り雨上がり