若き戦士の辞世
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歌詞(問題文)
(ひとつのはいぼくがつぎのはいぼくをよんで いつかにほんはまけいくさのうずにのみこまれる)
ひとつの敗北が次の敗北を呼んで いつか日本は負け戦の渦にのみこまれる
(たくさんのわかものたちがてんごくのもんをくぐってゆく みなみのうみであおいそらでふかいもりのなかで)
沢山の若者たちが天国の門をくぐって行く 南の海で 青い空で 深い森の中で
(よしこちゃん ぼくのちっぽけなひゅーまにずむが)
淑子ちゃん 僕のちっぽけなヒューマニズムが
(これからのきみのじんせいをしばることばをいわせなかったのです)
これからの君の人生を縛る言葉を言わせなかったのです
(きみはぼくをうらんでいるでしょうか)
君は僕を恨んでいるでしょうか
(それでもぼくのほんしんをきみがしってくれるとおもうのは ぼくのひとりよがりでしょうか)
それでも僕の本心を君が知ってくれると思うのは 僕の独りよがりでしょうか
(ひっしょうをしんじきみたちのたこうをいのりいままでのふこうをおわびし)
必勝を信じ君たちの多幸を祈り今までの不幸をお詫びし
(さておれはにっこりわらってしゅつげきする)
さて俺はニッコリ笑って出撃する
(こんやはまんげつだ おきなわほんとうのおきあいでつきをみながらてきをぶっしょくしおもむろにつっこむ)
今夜は満月だ 沖縄本島の沖合で月を見ながら敵を物色し徐に突っ込む
(ゆうかんにしかもしんちょうにしんでみせる)
勇敢にしかも慎重に死んでみせる
(おかあさんだけはわたしをしっていてくれるので わたしはあんしんしてゆけます)
お母さんだけは私を知っていてくれるので 私は安心して行けます
(わたしはおかあさんにいのってつっこみます)
私はお母さんに祈って突っ込みます
(いつでもまたおかあさんにあえるきがするんです)
いつでもまたお母さんに会える気がするんです
(とうさんひきょうなまねはぜったいにいたしません)
父さん 卑怯な真似は絶対にいたしません
(とうさんがはだかいっかんでつくりあげられたいえはとうさんののこされたげいじゅつひんです)
父さんが裸一貫でつくり上げられた家は父さんの残された芸術品です
(わたくしどもこどもたちはそのなかではぐくまれました)
私ども子供たちはその中で育まれました
(いつもゆうげにはあたたかいけむりがたちこめていました)
いつも夕餉には温かい煙がたちこめていました
(わたくしはあのうつくしいちょうわをみせていただいたというだけで いきがいをかんじるのです)
私はあの美しい調和を見せて頂いたというだけで 生きがいを感じるのです
(とうさんながいごおんだったとおもいます ふかいおこころでありました)
父さん 長い御恩だったと思います 深いお心でありました
(いまはただこのたたかいにせいいっぱいはたらくわたくしのことをかんがえてごあんしんください)
今はただ この戦いに精一杯働く私の事を考えてご安心ください
(ではでかけます)
では 出掛けます
(あえなければさようならだ)
会えなければさようならだ
(きさまがおれのいもうとであってくれたことは きさまのさちよりじつはおれのさちだったようだ)
貴様が俺の妹であってくれたことは 貴様の幸より実は俺の幸だったようだ
(しっかりといきていってくれ おやじたちにはつねにいいこであるように)
しっかりと生きていってくれ おやじたちには常にいい子であるように
(きさまひとりはみんなのために そしてみんなはひとりのために)
貴様ひとりは皆の為に そして皆はひとりの為に
(きさまにしてもあにきのかえるばしょは おおいそぎでこさえておかなきゃまにあわないぞ)
貴様にしても兄貴の帰る場所は 大急ぎでこさえておかなきゃ間に合わないぞ
(このさいごのせいかつをいかにしてゆういぎたらしめるか)
この最後の生活をいかにして有意義たらしめるか
(いかにしてしんでくいのないせいかつをおくるか)
いかにして死んで悔いのない生活を送るか
(あらゆるいみでなすべきことはおおくして じかんはあまりにすくない)
あらゆる意味でなすべきことは多くして 時間はあまりに少ない
(きよいこうさいだったふたりのあいだを きよいわかれをもっておわらねばならぬ)
清い交際だった二人の間を 清い別れをもって終わらねばならぬ
(それがさいごにのこされたぼくのかのじょにたいするみちである)
それが最後に残された僕の彼女に対する道である
(めをとじてははをしのべばおさなひの いとしおもかげきゆるときなし)
目を閉じて 母を偲べば 幼な日の いとし面影 消ゆる時なし
(わたしのこたいもこのおおきなれきしのやまのいただきにねんしょうする)
私の個体もこの大きな歴史の山の頂に燃焼する
(わたしはそれをこころよくみつめることができます)
私はそれを快く見つめることが出来ます
(ただわたしたちはじぶんたちのしそうやしごとを うけついでくれるべきにんげんをあとにのこしたい)
ただ私達は自分たちの思想や仕事を 受け継いでくれるべき人間を後に残したい
(そしてわたしのなしえなかった せいかつとりそうをかんせいさせてください)
そして私の成し得なかった 生活と理想を完成させてください
(いまのわたしはつよくあらねばなりません)
今の私は強くあらねばなりません
(いきることはもちろんしぬことすらもわすれてたたかいます)
生きることは勿論死ぬことすらも忘れて戦います
(なんかいのいちことうにくちはてるみとはかんがえずに)
南海の一孤島に朽ち果てる身とは考えずに
(そこくのしゅういにしかばねのとりでをきずくおつもりでおります)
祖国の周囲に屍の砦を築くおつもりでおります
(いつかはあなたたちのうえに こうえいのへいわのひがおとずれてくることとおもいます)
いつかはあなたたちの上に 光栄の平和の日が訪れてくることと思います
(おもえばながきがくせいじだいをつうじてえた しんねんとももうすべきどうりからかんがえたばあい)
思えば長き学生時代を通じて得た 信念とも申すべき道理から考えた場合
(じゆうのしょうりはめいはくなこととおもいます)
自由の勝利は明白なことと思います
(にんげんのほんせいたるじゆうをほろぼすことはぜったいにできず)
人間の本性たる自由を滅ぼすことは絶対に出来ず
(けんりょくしゅぎのこっかはかならずやさいごにはやぶれます)
権力主義の国家は必ずや最後には敗れます
(しんににっぽんをあいするものをしてたたしめたなら)
真に日本を愛する者をして立たしめたなら
(にっぽんはげんざいのごときじょうたいにあるいはおいこまれなかったとおもいます)
日本は現在のごとき状態にあるいは追い込まれなかったと思います
(ねがわくばあいするにっぽんをいだいならしめんことを こくみんのかたがたにおねがいするのみです)
願わくば愛する日本を偉大ならしめんことを 国民の方々にお願いするのみです
(あすはじゆうしゅぎしゃがひとりこのよからさっていきます)
明日は自由主義者が一人この世から去って行きます
(どろぬまのせんそうのおわりさいごをかざったものは)
泥沼の戦争の終わり 最後を飾ったものは
(ふかいきずあとのこすはなび)
深い傷跡残す花火
(いのちうばうはなび)
命うばう花火