もののけ姫 ④モロたちと乙事主たちの言い合い

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プレイ回数3042難易度(3.7) 1884打 長文 かな
シシ神の森でモロ達と乙事主が言い合うシーンです!
シシ神の森において何が何でも人間をやっつけたい乙事主たちと、それは無謀だと主張するモロのシーン!

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問題文

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(われらはにんげんをころしもりをまもるためにきたなぜここににんげんがいる)

われらは人間を殺し森を守るために来た…なぜここに人間がいる!?

(わたしのむすめだにんげんなどどこにでもいるじぶんのやまにもどりそこでころせばいい)

わたしの娘だ。人間などどこにでもいる。自分の山に戻りそこで殺せばいい。

(ししがみのもりをまもるためにころすのだなぜにんげんがここにいる)

シシ神の森を守るために殺すのだ!なぜ人間がここにいる!?

(このにんげんのきずをししがみさまがいやしただからころさずにかえす)

この人間の傷をシシ神さまが癒した。だから殺さずに返す。

(ししがみさまがにんげんをたすけいやしただとなぜなごのかみをたすけなかったのだ)

シシ神さまが人間を助け癒しただと!なぜナゴの守を助けなかったのだ!

(ししがみはもりのまもりがみではないのか)

シシ神は森の守り神ではないのか!?

(ししがみはいのちをあたえうばいもするそんなこともわすれてしまったのかいのししども)

シシ神は生命を与え奪いもする。そんなことも忘れてしまったのか、猪ども。

(ちがうやまいぬがししがみをひとりじめしてるからだなごをたすけずうらぎったからだ)

ちがう。山犬がシシ神を独り占めしてるからだ。ナゴを助けず裏切ったからだ!

(きやつはしをおそれたのだいまのわたしのように)

きやつは死を恐れたのだ。今の私のように。

(わたしのからだにもにんげんのどくつぶてがはいっている)

私の身体にも人間の毒つぶてが入っている。

(なごはにげわたしはじぶんのしをにげずにみつめている)

ナゴは逃げ私は自分の死を逃げずに見つめている。

(もろだからししがみさまに)

モロ、だからシシ神さまに…

(さんわたしはすでにじゅうぶんにいきたししがみさまはきずをなおさずいのちをすいとるだろう)

サン!私はすでに十分に生きた。シシ神さまは傷を治さず生命を吸い取るだろう

(そんなはずはないかあさんはししがみさまをまもってきた)

そんなはずはない!!母さんはシシ神さまを守ってきた!

(だまされぬぞなごはうつくしくつよいきょうだいだやまいぬどもがくっちまったんだ)

だまされぬぞ!ナゴは美しく強い兄弟だ!山犬どもが食っちまったんだ!

(かあさんをばかにするとゆるさんぞ)

母さんをバカにすると許さんぞ!!

(あらぶるもりのかみがみよきいてくれ)

荒ぶる森の守々よ、聞いてくれ

(なごのかみにとどめをさしたのはわたしだむらをおそったたたりがみをわたしはやむなくころした)

ナゴの守にとどめをさしたのは私だ。村を襲ったタタリ神を私はやむなく殺した

(おおきないのししがみだったこれがあかしだ)

大きな猪神だった…これが証だ。

(あるいはこののろいをししがみがといてくれぬかとこのちへきた)

あるいはこの呪いをシシ神が解いてくれぬかとこの地へ来た。

など

(だがししがみはきずはいやしてもあざはけしてくれなかった)

だが、シシ神は傷は癒してもアザは消してくれなかった。

(のろいがわがみをくいつくすまでくるしみいきろと)

呪いがわが身をくいつくすまで苦しみ生きろと…

(おっことぬしだ)

乙事主だ…

(すこしははなしのわかるやつがきた)

少しは話のわかるヤツがきた。

(まっておっことぬしさま)

待って、乙事主さま!!

(もろのむすめだねうわさはきいていたよ)

モロの娘だね、噂は聞いていたよ。

(あなためが)

あなた目が…

(やまいぬのひめかまわないなごのかみのさいごをつたえたいから)

山犬の姫かまわない。ナゴの守の最期を伝えたいから。

(ありがとうよおわかいのかなしいことだがいちぞくからたたりがみがでてしまった)

ありがとうよ、お若いの…悲しいことだが一族からタタリ神が出てしまった…

(おっことぬしどのこのたたりをけすすべはないのだろうか)

乙事主どのこのタタリを消す術はないのだろうか…

(おわかいのもりをされつぎにあうときにはころさねばならぬ)

お若いの、森を去れ次に会うときには殺さねばならぬ。

(おっことぬしどのかずだけではにんげんのいしびやにはかてんぞ)

乙事主どの、数だけでは人間の石火矢には勝てんぞ!

(もろわしのいちぞくをみろみんなちいさくばかになりつつある)

モロ、わしの一族を見ろ!みんな小さくバカになりつつある。

(このままではわしらはただのにくとしてにんげんにかられるようになるだろう)

このままではわしらはただの肉として人間に狩られるようになるだろう…

(きにいらぬいちどにけりをつけようなどとにんげんどものおもうつぼだ)

気に入らぬ一度にけりを付けようなどと人間どもの思うツボだ!!

(やまいぬのちからをかりようとはおもわぬ)

山犬の力を借りようとは思わぬ。

(たとえわがいちぞくことごとくほろぶともにんげんにおもいしらせてやる)

たとえわが一族ことごとく滅ぶとも人間に思い知らせてやる!!

(ししがみさま)

…シシ神さま…

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