しゅくふくのうた

(ねがいごとひとつかなわない)

願い事ひとつ叶わない

(だけどきっとそれはいつかまだみぬみらい)

だけどきっとそれはいつかまだ見ぬ未来

(たえたぶんだけしあわせなこと)

耐えた分だけ幸せな事

(かえってくるはずだとしんじてきた)

返ってくるはずだと信じてきた

(つらいこといくつあったとしたって)

辛いこといくつあったとしたって

(あとにひきずるかどうかはじぶんしだい)

あとに引きずるかどうかは自分次第

(むりするぶんだけくるしいけれど)

無理する分だけ苦しいけれど

(えがおでいるべきだとがまんできた)

笑顔でいるべきだと我慢できた

(はずなのに)

はずなのに

(「なんでないてるのかな？」わかってるよ)

「なんで泣いてるのかな?」　わかってるよ

(それはじぶんのなかで)

それは自分の中で

(きめこんでたしあわせなけつまつが)

決め込んでた幸せな結末が

(きえっちゃってみうしなって)

消えっちゃって　見失って

(さみしくて)

寂しくて

(そうげんじつはただただむかんじょうで)

そう現実はただただ　無感情で

(おもうようにはいかなくて)

思うようにはいかなくて

(とけいのはりはもどらない)

時計の針は戻らない

(「ただしかったの？」すべてけっかろん)

「正しかったの?」　すべて結果論

(「わかんないよ」)

「わかんないよ」

(ひとりごとなんていったことないのに)

独り言なんて言ったこと無いのに

(むいしきに「つかれた」っていっちゃってるみたい)

無意識に「疲れた」って言っちゃってるみたい

(へやにじぶんだけのこえがひびいて)

部屋に自分だけの声が響いて

(あらためてひとりなんだときづくひびだ)

改めてひとりなんだと気付く日々だ

(ふりかえると)

振り返ると

(「ちゃんとわらえたのかな？」わかれぎわ)

「ちゃんと笑えたのかな？」　別れ際

(それはきもちうらはらで)

それは気持ち裏腹で

(せいいっぱいえんじたあとにつくられたかおは)

精一杯演じた後に作られた顔は

(どうしたってえがおなんてできなくて)

どうしたって　笑顔なんて出来なくて

(「またあいたいよ」)

「また会いたいよ」

(もうこえなんてとどかなくて)

もう声なんて届かなくて

(もうおもいさえとどかなくて)

もう想いさえ届かなくて

(またあいたくてもあえなくて)

また会いたくても会えなくて

(でもわすれることなんてできなくて)

でも忘れる事なんて出来なくて

(たにんのしあわせいのれないで)

他人の幸せ祈れないで

(じぶんがしあわせなるわけない)

自分が幸せなるわけない

(つよがってでもなみだこらえてでも)

強がってでも　涙こらえてでも

(しゅくふくのうたをうたおう)

しゅくふくのうたを歌おう

(そうげんじつはただただむしょくとうめい)

そう現実はただただ　無色透明

(はなやかさとはえんどおくて)

華やかさとは縁遠くて

(どこかできいたおはなしのように)

どこかで聞いたお話のように

(きれいでうつくしいまくぎれではなかったけど)

綺麗で美しい幕切れではなかったけど

(きょうでかこにはてをふってしあわせにね、って)

今日で過去には手を振って　幸せにね、って

(おもうきもちにきりかえて)

思う気持ちに切り替えて

(どこかでくらすきみにまけない)

どこかで暮らすキミに負けない

(またあたらしいまくぎれでもえがいてくよ)

また新しい幕切れでも描いてくよ

(うわむき、まえむきなことばならべよう)

上向き、前向きな言葉ならべよう

(「おめでとう」)

「おめでとう」

(「ありがとう」)

「ありがとう」

(「さよなら」)

「さよなら」