ロストデイアワー

(「またあそぼうね」っててをふって)

「また遊ぼうね」って　手を振って

(さんさんごごにきえていく)

三々五々に消えていく

(にじむちいさなかげたちを)

滲む　小さな影たちを

(はなうたまじりに)

鼻歌まじりに

(みおくっている)

見送っている

(ゆうやけをかたに)

夕焼けを肩に

(せおいながら)

背負いながら

(わずかにおもうのはきみのこと)

僅かに想うのは君のこと

(さいきんなにをしてるのかな)

最近　何をしてるのかな

(そうだ、つぎにあえたらはなそうかな)

そうだ、次に会えたら話そうかな

(おもえばほんとうに)

思えば本当に

(とおく、あるいてきたなって)

遠く、歩いて来たなって

(かんがえてみても)

考えてみても

(みちはきのうとかわらない)

道は昨日と変わらない

(もう、おとなになったのか)

もう、大人になったのか

(わからないまま)

解らないまま

(きょうもひがおちる)

今日も日が落ちる

(きぼうも、りそうもさきのばしたまま)

希望も、理想も　先伸ばしたまま

(きょうも、ゆうごはんのことをかんがえる)

今日も、夕ご飯のことを考える

(でんしんばしらとおれんじのひに)

電信柱とオレンジの陽に

(かわるがわるにそめられて)

代わる代わるに染められて

(あのひのむじゃきなぼくたちと)

あの日の　無邪気な僕たちと

(おなじけしきをみあげている)

同じ景色を見上げている

(ゆうやけこやけをうたいながら)

夕焼け小焼けを歌いながら

(こんびにぶくろをぶらさげて)

コンビニ袋をぶら下げて

(くりかえしていくまいにちは)

繰り返していく毎日は

(どこかかっこわるくって)

どこかかっこ悪くって

(わらっちゃうよなぁ)

笑っちゃうよなぁ

(まちがっていても)

間違っていても

(とけいはまきもどらなくって)

時計は巻き戻らなくって

(きがついたらまた)

気がついたらまた

(じかんととしをかさねて)

時間と歳を重ねて

(もう、おとなになったのに)

もう、大人になったのに

(くだらないことばっかり)

くだらないことばっかり

(おもいうかぶ)

思い浮かぶ

(きぼうも、りそうもみつからないけれど)

希望も、理想も　見つからないけれど

(なぜか、きらいじゃないんだ)

何故か、嫌いじゃないんだ

(ふしぎだなあ)

不思議だなあ

(おとなになったけど)

大人になったけど

(きみは、いまでもぼくの「ともだち」だと)

君は、今でも僕の「友達」だと

(しぜんに、ふつうに、そうおもえるのさ)

自然に、普通に、そう思えるのさ

(そうだ、ひさしぶりだねってでんわしよう)

そうだ、久しぶりだねって　電話しよう

(きょうはこどもみたいにわらいあおう)

今日は子供みたいに笑い合おう