依頼 -3-

cicciさんのアカウント
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | berry | 7610 | 神 | 7.7 | 98.4% | 358.2 | 2769 | 43 | 60 | 2025/04/01 |
2 | はく | 7517 | 神 | 7.7 | 96.6% | 360.1 | 2803 | 96 | 60 | 2025/03/19 |
3 | Jyo | 5196 | B+ | 5.2 | 98.7% | 527.3 | 2774 | 34 | 60 | 2025/04/03 |
4 | じゅん | 4244 | C | 4.4 | 95.9% | 628.6 | 2787 | 119 | 60 | 2025/04/02 |
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問題文
(「それを、おやこのさいかいまではさせられないが、しんでいるちちがどうして)
「それを、親子の再会まではさせられないが、死んでいる父がどうして
(かねのむしんをしにまよいでてきたのかをせつめいできるのが、こいつってわけだ」)
金の無心をしに迷い出てきたのかを説明できるのが、こいつってわけだ」
(ししょうはすずしいかおでかっぷをかたむける。)
師匠は涼しい顔でカップを傾ける。
(「こんなふかのうけーすでせいこうほうしゅうまでぶんどれるんだから、)
「こんな不可能ケースで成功報酬までぶんどれるんだから、
(とくしゅなぎのうといわざるをえないな」)
特殊な技能と言わざるを得ないな」
(やがてそうしたひじょうしきないらいがおおてのこうしんじょをたらいまわしになったあげく、)
やがてそうした非常識な依頼が大手の興信所をたらい廻しになった挙句、
(おがわちょうさじむしょにもちこまれることがおおくなった。いまでは「おばけならあそこ」)
小川調査事務所に持ち込まれることが多くなった。今では「オバケならあそこ」
(ときんりんのぎょうかいないではひそかにかげぐちをたたかれているそうだ。)
と近隣の業界内では密かに陰口を叩かれているそうだ。
(「おばけ」はそうしたふかかいなけーすのふちょうだ。)
「オバケ」はそうした不可解なケースの符牒だ。
(「それでも、こんなびんぼうじむしょにはしごとをまわしてもらえるだけでも)
「それでも、こんな貧乏事務所には仕事を回してもらえるだけでも
(ありがたいはなしだ。」「でもさいきんぜんぜんおこえがかからなかったんだけど」)
ありがたい話だ。」「でも最近全然お声が掛からなかったんだけど」
(ししょうがふふくそうにいう。)
師匠が不服そうに言う。
(それでえられるばいとだいをあてにしていたから、あのむざんな)
それで得られるバイト代を当てにしていたから、あの無残な
(せいかつひのこんきゅうがあったのか。)
生活費の困窮があったのか。
(「ぼくとしては、ふつうのいらいばかりであんしんしてたがね。)
「ボクとしては、普通の依頼ばかりで安心してたがね。
(そんないらいばかりになったらかんばんをおろすよ」)
そんな依頼ばかりになったら看板を下ろすよ」
(それで、じむしょをゆずっていんたいだ。)
それで、事務所を譲って引退だ。
(そういって、ししょうをゆびさす。)
そう言って、師匠を指差す。
(ししょうはきのないそぶりでさんにんのかっぷをもって、)
師匠は気のないそぶりで三人のカップを持って、
(ながしのあるらしいとなりのへやへきえていった。)
流しのあるらしい隣の部屋へ消えていった。
(でんわがなる。)
電話が鳴る。
(おがわさんがじぶんのですくにまわってとる。)
小川さんが自分のデスクに回って取る。
(ほかのですくのでんわきはなっていなかった。ただのかざりらしい。)
他のデスクの電話機は鳴っていなかった。ただの飾りらしい。
(ほかのですくにしてもしょいんがしょちょうひとりではいらないだろうに。)
他のデスクにしても所員が所長一人で入らないだろうに。
(いらいにんのまえでみえをはりたいのだろうか。)
依頼人の前で見栄を張りたいのだろうか。
(おがわさんはでんわのあいてにずいぶんへりくだったくちょうでたいおうし、)
小川さんは電話の相手に随分へりくだった口調で対応し、
(ぺこぺこあやまるようにしてでんわをきった。)
ペコペコ謝るようにして電話を切った。
(そしてぼくのしせんにきづいて、こえをださずにくちびるをゆっくりとうごかす。)
そしてボクの視線に気づいて、声を出さずに唇をゆっくりと動かす。
(や・く・ざ)
ヤ・ク・ザ
(そのさもんじにみえた。からかわれているのかもしれない。)
その三文字に見えた。からかわれているのかも知れない。
(「いらいにんは?」)
「依頼人は?」
(もどってきたししょうにきかれ、おがわさんはうでどけいをみる。)
戻ってきた師匠に訊かれ、小川さんは腕時計を見る。
(「もうそろそろやくそくのじかんだ」)
「もうそろそろ約束の時間だ」
(ししょうがおがわさんのよれよれのねくたいをゆびさし、なおさせる。)
師匠が小川さんのヨレヨレのネクタイを指さし、直させる。
(それからじゅっぶんほどしてじむしょのどあがひらいた。)
それから十分ほどして事務所のドアが開いた。
(「たかやそうごうりさーちからいわれてきたんだけど」)
「タカヤ総合リサーチから言われて来たんだけど」
(とそのじょせいはいった。)
とその女性は言った。
(そのしゅんかんだ。)
その瞬間だ。
(どあをかのじょのあしもとのすきまから、なにかちいさいものが)
ドアを彼女の足元の隙間から、何か小さいものが
(すべりこむようにはいってくるのがみえた。)
滑り込むように入ってくるのが見えた。
(のらねこだ。)
野良猫だ。
(そうおもってほうもんしゃそっちのけでへやのすみをきょろきょろしていたが、)
そう思って訪問者そっちのけで部屋の隅をキョロキョロしていたが、
(どこにかくれたのかみつからない。)
どこに隠れたのか見つからない。
(「どうぞ」とおがわさんはらいきゃくようのいすをしめし、ししょうにめくばせして)
「どうぞ」と小川さんは来客用の椅子を示し、師匠に目配せして
(ふたりでそのむかいのいすにすわる。)
二人でその向かいの椅子に座る。
(ぼくはあいているですくでしごとをするふりをしながら、)
僕は空いているデスクで仕事をするふりをしながら、
(よこめでそのようすをみていた。)
横目でその様子を見ていた。
(「どうしてこんなところまであしをはこばなくてはならなかったか、せつめいして」)
「どうしてこんな所まで足を運ばなくてはならなかったか、説明して」
(いらいないようをくちにするまえに、じょせいはいらだったくちょうでそういった。)
依頼内容を口にする前に、女性は苛立った口調でそう言った。
(おがわさんが「いらいないよってはうごけるじんいんがたまたまいない)
小川さんが「依頼ないよっては動ける人員がたまたまいない
(ということもありますし」と、かのじょがここにくるまでにことわられたであろう)
と言うこともありますし」と、彼女がここに来るまでに断られたであろう
(べつのこうしんじょのべんかいを、ていしせいをくりかえす。)
別の興信所の弁解を、低姿勢を繰り返す。
(よこやま、となのったそのいらいにんは「もういい」とはきすてるようにいって、)
ヨコヤマ、と名乗ったその依頼人は「もういい」と吐き捨てるように言って、
(ひざにだいていたじぶんのかばんをさぐりはじめた。)
膝に抱いていた自分の鞄を探りはじめた。
(ぼくはいらいにんのよこがおになにかことばにしにくいいようさをかんじていた。)
僕は依頼人の横顔に何か言葉にしにくい異様さを感じていた。
(さんじゅうだいなかばのようにみえるかのじょは、みにつけているふくこそ)
三十代半ばのように見える彼女は、身につけている服こそ
(あたりさわりのないじみないんしょうのすーつだったが、そのけしょうけのうすいかおは)
当たり障りのない地味な印象のスーツだったが、その化粧気の薄い顔は
(いやにあおじろく、かんきのつよさをきわだたせているようだった。)
嫌に青白く、勘気の強さを際立たせているようだった。
(そしてなにより、うしろでたばねたかみのけのいちぶがひとすじだけかおにたれて、)
そして何より、後ろで束ねた髪の毛の一部が一筋だけ顔に垂れて、
(それがほおにはりついているのがかのじょのいじょうさをものがたっていた。)
それが頬に張り付いているのが彼女の異常さを物語っていた。