長文_毎日練習_日本の文化遺産
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問題文
(にほんには、ながいれきしのなかではぐくまれたかずおおくのぶんかいさんがそんざいします。)
日本には、長い歴史の中で育まれた数多くの文化遺産が存在します。
(それらは、せんじんたちのちえやしんこう、びいしきをうつしだすものであり、)
それらは、先人たちの知恵や信仰、美意識を映し出すものであり、
(げんだいにいきるわたしたちにとってもたいせつなざいさんです。)
現代に生きる私たちにとっても大切な財産です。
(ぶんかいさんには、こだいからのけんちくぶつやでんとうげいのう、)
文化遺産には、古代からの建築物や伝統芸能、
(しぜんときょうせいしてきたせいかつのいとなみなど、じつにたようなかたちがあります。)
自然と共生してきた生活の営みなど、実に多様な形があります。
(だいひょうてきなものとして、ならのとうだいじやきょうとのきよみずでらなどの)
代表的なものとして、奈良の東大寺や京都の清水寺などの
(じしゃけんちくがあげられます。)
寺社建築が挙げられます。
(これらはしゅうきょうてきなやくわりをはたすとどうじに、)
これらは宗教的な役割を果たすと同時に、
(とうじのこうどなけんちくぎじゅつやげいじゅつてきかんせいをつたえるそんざいです。)
当時の高度な建築技術や芸術的感性を伝える存在です。
(また、ひめじじょうやまつもとじょうといったじょうかくは、)
また、姫路城や松本城といった城郭は、
(せんごくじだいのぼうぎょきのうとうつくしさをかねそなえ、)
戦国時代の防御機能と美しさを兼ね備え、
(にほんどくじのしろぶんかをしょうちょうしています。)
日本独自の城文化を象徴しています。
(さらに、にほんのぶんかいさんはぶつりてきなけんぞうぶつにとどまりません。)
さらに、日本の文化遺産は物理的な建造物にとどまりません。
(のうやかぶき、さどうやかどうといったむけいぶんかいさんも)
能や歌舞伎、茶道や華道といった無形文化遺産も
(じゅうようないちをしめています。)
重要な位置を占めています。
(これらはひとびとのせいしんせいやびいしきをかたちにし、)
これらは人々の精神性や美意識を形にし、
(せだいをこえてうけつがれてきました。)
世代を超えて受け継がれてきました。
(たとえばさどうには、もてなしのこころやかんそさをとうとぶ)
たとえば茶道には、もてなしの心や簡素さを尊ぶ
(わびさびのせいしんがひょうげんされ、)
わび・さびの精神が表現され、
(にほんじんのかちかんのいったんをしめしています。)
日本人の価値観の一端を示しています。
(また、にほんのしぜんかんきょうとむすびついたぶんかいさんもみのがせません。)
また、日本の自然環境と結びついた文化遺産も見逃せません。
(ふじさんはしんこうのたいしょうであるとどうじに、)
富士山は信仰の対象であると同時に、
(かいがやぶんがくにもかずおおくえがかれ、)
絵画や文学にも数多く描かれ、
(にほんじんのせいしんてきなしちゅうとなってきました。)
日本人の精神的な支柱となってきました。
(さらに、でんとうてきなのうそんけいかんやまつりなども、)
さらに、伝統的な農村景観や祭りなども、
(ちいきごとにどくじのぶんかをいまにつたえています。)
地域ごとに独自の文化を今に伝えています。
(これらのぶんかいさんはかんこうしげんとしてもちゅうもくされ、)
これらの文化遺産は観光資源としても注目され、
(せかいじゅうからおおくのひとびとをひきつけています。)
世界中から多くの人々を引きつけています。
(しかしいっぽうで、ほぞんとかつようのばらんすをいかにたもつかがかだいとなっています。)
しかし一方で、保存と活用のバランスをいかに保つかが課題となっています。
(ひとびとがきがるにふれられるかんきょうをととのえつつ、)
人々が気軽に触れられる環境を整えつつ、
(こうせいにしっかりのこすためのどりょくがもとめられているのです。)
後世にしっかり残すための努力が求められているのです。
(にほんのぶんかいさんは、かこからみらいへとつづくはしわたしのやくわりをになっています。)
日本の文化遺産は、過去から未来へと続く橋渡しの役割を担っています。
(それをたいせつにまもり、まなび、じせだいへつたえていくことが、)
それを大切に守り、学び、次世代へ伝えていくことが、
(わたしたちひとりひとりのせきにんであるといえるでしょう。)
私たち一人ひとりの責任であるといえるでしょう。