王子とこじき 32

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数16難易度(4.4) 3774打 長文
作者 マーク・トウェイン

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問題文

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(ゆーごーはそれからとおかかんも、あしをひきずるやらうでをつるやら) ユーゴーはそれから十日間も、足を引きずるやら腕をつるやら (あたまをひやすやら、ひどいありさまだった。) 頭を冷やすやら、ひどいありさまだった。 (「なかなかやるじゃねえか、ちび。おい、おまえらもちっとはこのちびから) 「なかなかやるじゃねえか、ちび。おい、お前らもちっとはこのちびから (ぼうのつかいかたをならったらどうだ」こじきのおやぶんはこういって、げらげらわらった。) 棒の使い方を習ったらどうだ」乞食の親分はこう言って、げらげら笑った。 (だが、こんなことであきらめるゆーごーではなかった。) だが、こんなことであきらめるユーゴーではなかった。 ((ちからずくでだめなら、すきをねらってあのやりかただ)) (力ずくでだめなら、隙を狙ってあのやり方だ) (それにしても、えどわーどはこじきたちにとってやっかいなにんげんだった。) それにしても、エドワードは乞食たちにとって厄介な人間だった。 (おやぶんがめいじるしごとは、どれもこれもきっぱりことわったからだ。) 親分が命じる仕事は、どれもこれもきっぱり断ったからだ。 (こじきをしてこい、とだしてやっても、もちろんてぶらで) 乞食をして来い、と出してやっても、もちろん手ぶらで (いちもんもかせがずにかえってきた。) 一文も稼がずに帰ってきた。
(「こくおうに、そんないやしいことができるか」とあいかわらずだった。) 「国王に、そんな卑しいことができるか」と相変わらずだった。 (あるひのこと、ゆーごーはこじきなかまではゆうめいなねりぐすりをつくった。) ある日のこと、ユーゴーは乞食仲間では有名な練り薬を作った。 (それは、はいとせっけんとてつのさびをねったもので、そのくすりをつけたところは) それは、灰と石鹸と鉄のさびを練ったもので、その薬をつけた所は (ひとばんのうちにはれあがってわるいびょうきをしているようにみえるものだった。) 一晩のうちに腫れあがって悪い病気をしているように見える物だった。 (かねをねだるあいてに、わるいびょうきにかかっているとわからせると) 金をねだる相手に、悪い病気にかかっているとわからせると (それだけもらいぶんがおおくなる。そのためのくすりだった。) それだけもらい分が多くなる。そのための薬だった。 (だが、いまはそのもくてきではなかった。) だが、今はその目的ではなかった。 (ゆーごーはこじきなかまでも、いちばんむごいことをへいきでやるおとこにてつだわせて) ユーゴーは乞食仲間でも、一番むごいことを平気でやる男に手伝わせて (えどわーどのあしにぬってしまおうというのである。) エドワードの足に塗ってしまおうというのである。 (しめしあわせて、ゆーごーがまずえどわーどにとびかかった。) 示し合わせて、ユーゴーがまずエドワードに飛びかかった。
など
(もちろん、えどわーどはちからのかぎりたたかったが、) もちろん、エドワードは力の限り戦ったが、 (とてもぼうをもったときのようにはいかない。それに、からだもちいさい。) とても棒を持ったときのようにはいかない。それに、体も小さい。 (たちまちのうちに、くみふせられた。) たちまちのうちに、組伏せられた。 (「さあ、あいぼう。たっぷりとこぞうのあしへぬってやんな」) 「さあ、相棒。たっぷりと小僧の足へ塗ってやんな」 (もうひとりのおとこは、おそろしいくすりをりょうてでしこたまにぎると) もう一人の男は、恐ろしい薬を両手でしこたま握ると (えどわーどのあしにぬりつけようとした。) エドワードの足に塗り付けようとした。 (そのとき、よこからだれかにおそろしいいきおいでけとばされたのである。) そのとき、横から誰かに恐ろしい勢いで蹴とばされたのである。 (けとばしたおとこは、よーけるだった。) 蹴とばした男は、ヨーケルだった。 (「やめろ。このこはりっぱなこだ。おいらのくろうばなしをきいてくれて) 「やめろ。この子は立派な子だ。おいらの苦労話を聞いてくれて (このいぎりすというくにから、こじきにつらくあたるほうりつをなくすと) このイギリスという国から、乞食につらく当たる法律をなくすと (やくそくしてくれたこなのだ。さわるな」よーけるはそういいきるとにおうだちになった) 約束してくれた子なのだ。触るな」ヨーケルはそう言いきると仁王立ちになった (そこで、ゆーごーもこのやりかたは、あきらめなければならなかった。) そこで、ユーゴーもこのやりかたは、あきらめなければならなかった。 (そして、えどわーどもやっとぶじだったが、それもしばらくのあいだであった。) そして、エドワードもやっと無事だったが、それもしばらくの間であった。 (「おい、こぞうのへいか。いつも、ただでめしをくっていちゃいけねえな。) 「おい、小僧の陛下。いつも、ただで飯を食っていちゃいけねえな。 (すこしはかせぎのやりかたをおしえてもらうんだ」) 少しは稼ぎのやり方を教えてもらうんだ」 (こぶんたちにえどわーどのことでもんくをいわれるので、) 子分たちにエドワードのことで文句を言われるので、 (さすがのおやぶんも、こういいはじめた。) さすがの親分も、こう言い始めた。 (「へい、へい。まったくでさあ。このゆーごーがひきうけました」) 「へい、へい。まったくでさあ。このユーゴーが引き受けました」 (と、わざわざゆーごーがそのやくをかってでた。これにはもちろんわけがあったのだ) と、わざわざユーゴーがその役をかってでた。これにはもちろん訳があったのだ ((このがまんならねえこぞうを、なかまにしとくわけにゃいかねえ。) (この我慢ならねえ小僧を、仲間にしとくわけにゃいかねえ。 (そのためにゃ、うまいことやってやくにんにひきわたすこった)) そのためにゃ、うまいことやって役人に引き渡すこった) (こじきなかまで、やくにんにひきわたすことはいちばんひどいうらぎりだった。) 乞食仲間で、役人に引き渡すことは一番ひどい裏切りだった。 (だがゆーごーは、えどわーどへのはげしいにくしみから) だがユーゴーは、エドワードへの激しい憎しみから (そんなことはもんだいにしなかった。) そんなことは問題にしなかった。 (ところで、あくるひのことだ。) ところで、あくる日のことだ。 (ゆーごーとえどわーどは、ふたりでむらのみちをぶらついていた。) ユーゴーとエドワードは、二人で村の道をぶらついていた。 (ゆーごーのほうは、なんとかうまくえどわーどをやくにんにひきわたそうとしていたし) ユーゴーのほうは、なんとかうまくエドワードを役人に引き渡そうとしていたし (えどわーどのほうは、ゆーごーのことをみくびっていたので) エドワードのほうは、ユーゴーのことを見くびっていたので ((にげるのなら、こいつだけのときがいいぞ)とにげるすきをねらっていたのである。) (逃げるのなら、こいつだけの時がいいぞ)と逃げる隙を狙っていたのである。 (はじめにうんがむいてきたのは、ゆーごーのほうだった。) 初めに運が向いてきたのは、ユーゴーのほうだった。 (とおりのむこうから、おおきなつつみのはいったかごをもっておんなのひとがあるいてきた。) 通りのむこうから、大きな包みの入った籠をもって女の人が歩いて来た。 (ゆーごーはそれをみつけると「おい、こぞう。ここでまってろ、うごくんじゃねえ) ユーゴーはそれを見つけると「おい、小僧。ここで待ってろ、うごくんじゃねえ (といいすてるや、おんなのひとのあとをつけていった。) と言い捨てるや、女の人のあとをつけていった。 (えどわーどは、もうすこしとおくまでゆーごーがいってしまえば) エドワードは、もう少し遠くまでユーゴーが行ってしまえば (すぐにでもにげようとおもっていた。) すぐにでも逃げようと思っていた。 (ところが、おもったよりはやくゆーごーがしごとにかかったのだ。) ところが、思ったより早くユーゴーが仕事にかかったのだ。 (いきなり、おんなのひとのかごからつつみをひったくると、すごいいきおいではしって) いきなり、女の人の籠から包みをひったくると、すごい勢いで走って (えどわーどのところへもどった。) エドワードのところへもどった。 (とられたおんなのひとは、かんだかいこえをだしてこっちへとんでくる。) とられた女の人は、甲高い声を出してこっちへ飛んでくる。 (「このつつみをもってにげろ。はしりながらじぶんがやられたように、) 「この包みを持って逃げろ。走りながら自分がやられたように、 (どろぼうとどなるんだ」) 泥棒と怒鳴るんだ」 (ゆーごーは、じぶんはぱっとかどをまがってすがたをかくしてしまった。) ユーゴーは、自分はぱっと角を曲がって姿を隠してしまった。 (えどわーどはなんのことやらわからなかったので、) エドワードはなんのことやらわからなかったので、 (ぼんやりつったったままだった。) ぼんやりつっ立ったままだった。 (そこへおんなのひとがとびついてきて、つつみをとりもどすと) そこへ女の人が飛びついてきて、包みを取り戻すと (「どろぼうだよ。どろぼうだよ。こいつをつかまえとくれ」) 「泥棒だよ。泥棒だよ。こいつを捕まえとくれ」 (ものすごいこえでわめきちらしたからたまらない。) ものすごい声で喚き散らしたからたまらない。 (たくさんのむらびとがかけつけてきたが、なかでもかじやのけんまくはすごかった。) たくさんの村人が駆けつけてきたが、中でも鍛冶屋の剣幕はすごかった。 (「わたしではない。わたしはみていただけだ」というえどわーどのこえもきかずに) 「私ではない。私は見ていただけだ」というエドワードの声も聞かずに (くびすじをいきなりつかむと、「このぬすっとめ。ほんとうのことをいっちまえ。) 首筋をいきなりつかむと、「このぬすっとめ。本当のことを言っちまえ。 (すぐにもやくにんにひきわたすぞ」とどなりつけた。) すぐにも役人に引き渡すぞ」と怒鳴りつけた。 (ちょうどこのとき、とつぜんながいけんがさっときらめいて、) ちょうどこの時、突然長い剣がさっときらめいて、 (かじやのめのまえにつきだされた。) 鍛冶屋の目の前に突き出された。 (「そのこどもからてをはなせ」) 「その子供から手を放せ」 (このひとこそ、まいるすへんどんきょうだった。) この人こそ、マイルス・ヘンドン卿だった。
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