王子とこじき 26

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数1難易度(4.4) 2172打 長文
作者 マーク・トウェイン

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(さむいよるがあけると、こじきたちはこやからでて、かせぐためにたびをはじめた。) 寒い夜が明けると、乞食たちは小屋から出て、稼ぐために旅を始めた。 (こうして、いなごのむれがとおりみちのくさをすべてたべつくすのとおなじように) こうして、イナゴの群れが通り道の草をすべて食べつくすのと同じように (こじきたちはむらからまちへ、てあたりしだいにあらしてあるくのだった。) 乞食たちは村から町へ、手あたりしだいに荒らして歩くのだった。 (こじきといっても、なかにはかっぱらいもいれば、こそどろもいるし、すりもいた。) 乞食といっても、中にはかっぱらいもいれば、こそ泥もいるし、すりもいた。 (いまとなっては、えどわーどもこのこじきたちといっしょに) 今となっては、エドワードもこの乞食たちと一緒に (くらしていかなければならなかった。) 暮らしていかなければならなかった。 (「おい。たかいみぶんのわかだんな。おかしらさまがおまえのせわをしろってめいれいだ。) 「おい。高い身分の若旦那。お頭様がお前の世話をしろって命令だ。 (ていねいにあつかえってこった。ありがたくおもっておれのいうとおりにするんだぜ」) 丁寧に扱えってこった。有難く思って俺の言うとおりにするんだぜ」 (こういってえどわーどにぴったりとくっついて、みはりやくをはじめたのは) こう言ってエドワードにぴったりとくっついて、見張り役を始めたのは (ゆーごーというこじきだった。) ユーゴという乞食だった。
(「わたしはぜったいにこじきはしないぞ。これは、ちゃんといっておく」) 「私は絶対に乞食はしないぞ。これは、ちゃんと言っておく」 (えどわーどはこういいきったが、しかたなくついていくほかなかった。) エドワードはこう言い切ったが、しかたなくついて行くほかなかった。 (そして、おおきなむらへはいったときである。) そして、大きな村へ入った時である。 (「おまえにこじきなんかさせるのは、もったいねえや。) 「お前に乞食なんかさせるのは、もったいねえや。 (もうすこし、おたがいにあたまをつかおうじゃねえか。) もう少し、お互いに頭を使おうじゃねえか。 (いいかね、おれがあのみちばたでころがるんだ」) いいかね、俺があの道端で転がるんだ」 (「ころがる?なぜだ?」) 「転がる?なぜだ?」 (ゆーごーはにせのびょうにんになって「いたい、いたい」と) ユーゴーは偽の病人になって「痛い、痛い」と (さけびながらころげまわってみせるというのだ。) 叫びながら転げまわってみせると言うのだ。 (「なに、おまえのやくめはかんたんよ。) 「なに、おまえの役目は簡単よ。
など
(おれをかいほうしながら、とおりがかりのひとにどうかおかねをめぐんでください・・・」) 俺を介抱しながら、通りがかりの人にどうかお金を恵んでください・・・」 (「うそをつくのだな?わたしにはできない」えどわーどはきっぱりといってのけた。) 「嘘をつくのだな?私にはできない」エドワードはきっぱりと言ってのけた。 (「ばかやろう。いいかげんにしろ。おまえはろんどんでおやじとなにをやってたんだ。) 「馬鹿野郎。いい加減にしろ。おまえはロンドンで親父と何をやってたんだ。 (えらそうなくちをたたくと、ぶちのめすぞ。) 偉そうな口を叩くと、ぶちのめすぞ。 (おっと、あっちからひとのよさそうなやつがあるいてくるぜ。おい、しっかりやれよ) おっと、あっちから人の良さそうなやつが歩いて来るぜ。おい、しっかりやれよ (というがはやいか、ゆーごーはからだをえびのようにまるめて) というが早いか、ユーゴは体をエビのように丸めて (うめきごえをあげながら、みちをころがりはじめた。) うめき声を上げながら、道を転がり始めた。 (「どうした。おい・・・どうしたんだ。しっかりしろ」) 「どうした。おい・・・どうしたんだ。しっかりしろ」 (とおりがかりのおとこは、びっくりしてかけよってゆーごーをだきおこした。) 通りがかりの男は、びっくりして駆け寄ってユーゴーを抱き起した。 (「いてててて。わ、わけはそこにいるおれのおとうとにきいてくだせえ・・・」) 「いてててて。わ、訳はそこにいる俺の弟に聞いてくだせえ・・・」 (「わたしは、このおとこのおとうとではない」) 「私は、この男の弟ではない」 (つったっていたえどわーどがはっきりといったうえに) つっ立っていたエドワードがはっきりと言ったうえに (「きをつけるがよい。そなたがこのおとこをだいたとき、さいふをすりとられたぞ」) 「気をつけるがよい。そなたがこの男を抱いた時、財布をすり取られたぞ」 (はっとして、おとこはぽけっとをさぐったが、そのとおりさいふがない。) はっとして、男はポケットを探ったが、そのとおり財布がない。 (ぱっとおきあがったゆーごーはいちもくさんににげだした。) ぱっと起き上がったユーゴーは一目散に逃げだした。 (「どろぼう・・・。かえせ、このやろう」) 「泥棒・・・。返せ、この野郎」 (おこったおとこがおいかけていくのをみて) 怒った男が追いかけて行くのを見て ((いまだ。こじきのむれからにげるのは・・・)) (今だ。乞食の群れから逃げるのは・・・) (えどわーどは、ゆーごーのにげていくのとははんたいのほうこうへ) エドワードは、ユーゴーの逃げていくのとは反対の方向へ (ちからのかぎり、いきのつづくかぎりはしった。) 力の限り、息の続く限り走った。 (きがつくと、そこはもうむらはずれで、ひろびろとしたはらっぱだった。) 気がつくと、そこはもう村はずれで、広々とした原っぱだった。 (もうつかれはてて、はしることはできない。) もう疲れ果てて、走ることはできない。 ((だが、いそがなければ。こんなのはらじゃとおくからも) (だが、急がなければ。こんな野原じゃ遠くからも (わたしがあるくのがみえるはずだ)そうおもって、うしろをふりかえり、ふりかえり) 私が歩くのが見えるはずだ)そう思って、後ろを振り返り、振り返り (あるいていったが、うんよくもりがみえはじめた。) 歩いて行ったが、運よく森が見え始めた。
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