王子とこじき 43

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数38難易度(4.5) 3235打 長文
作者 マーク・トウェイン

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問題文

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(ごぜんくじ、ふゆのそらをおおっていたわずかなくももきえて、ひのひかりが) 午前九時、冬の空を覆っていたわずかな雲も消えて、日の光が (うぇすとみんすたーじいんのなかにもさしはじめた。) ウェストミンスター寺院の中にも差し始めた。 (やわらかいひかりのなかを、がいこくのたいしたちが、きらびやかにきかざってにゅうじょうした。) 柔らかい光の中を、外国の大使たちが、きらびやかに着飾って入場した。 (すると、そとで、こくおうのとうちゃくをしらせるれいほうがなりひびいた。) すると、そとで、国王の到着を知らせる礼砲が鳴り響いた。 (たくさんのきぞくや、まっかなふくのそうじょうたちをしたがえて、とむがすがたをあらわした。) たくさんの貴族や、真っ赤な服の僧正たちを従えて、トムが姿をあらわした。 (となりには、こくおうのしごとをてつだうやくのはーふぉーどきょうがぴたりとよりそっていた。) 隣には、国王の仕事を手伝う役のハーフォード卿がぴたりと寄り添っていた。 (いよいよ、たいかんのぎしきがはじまるのだ。) いよいよ、戴冠の儀式が始まるのだ。 (とむは、こくおうのすわるいちだんたかいぎょくざにすわった。) トムは、国王の座る一段高い玉座に座った。 (だが、だれのめにもかおいろはまっさおにみえたし、ひとみはしずみきっていた。) だが、誰の目にも顔色は真っ青に見えたし、瞳は沈みきっていた。 (こころのなかでは、しんぱいとこうかいがうずまいているのである。) 心の中では、心配と後悔が渦巻いているのである。
(だが、しきをとめるわけにはいかない。) だが、式を止めるわけにはいかない。 (かんたべりーだいそうじょうがすすみでて、おごそかにおうかんをとりあげて、) カンタベリー大僧正が進み出て、厳かに王冠を取り上げて、 (まさに、とむのあたまにのせようとしたときだ。) まさに、トムの頭にのせようとした時だ。 (「まて。かんむりはわたしのものだ。こくおうはわたしだ!」) 「待て。冠は私の物だ。国王は私だ!」 (とつぜんとびだしてきたのは、みすぼらしいみなりをしたしょうねん・・・) 突然飛び出してきたのは、みすぼらしい身なりをした少年・・・ (いうまでもなくえどわーどだった。) 言うまでもなくエドワードだった。 (さんれつしていたひとたちは、あまりにびっくりしてむしろしーんとなった。) 参列していた人たちは、あまりにびっくりしてむしろしーんとなった。 (「・・・しんせいないぎりすこくおうのかんむりをそのにせもののあたまにのせることをきんずるぞ!」) 「・・・神聖なイギリス国王の冠をその偽物の頭にのせることを禁ずるぞ!」 (さけびつづけるえどわーどにたいして、あたりのへいたいたちがとびかかっていこうとした。) 叫び続けるエドワードに対して、辺りの兵隊たちが飛びかかっていこうとした。 (そのとき、こんどはとむがぎょくざからたちあがって、きっぱりといった。) そのとき、今度はトムが玉座から立ちあがって、きっぱりと言った。
など
(「そのかたにてをふれるな。たしかにそのかたこそこくおうへいかであらせられる!」) 「そのかたに手を触れるな。確かにそのかたこそ国王陛下であらせられる!」 (さあ、うぇすとみんすたーじいんのなかは、ざわめきでいっぱいになった。) さあ、ウェストミンスター寺院の中は、ざわめきでいっぱいになった。 (はーふぉーどきょうはあわてて「また、おつむのぐあいがわるくなられた」といったが) ハーフォード卿は慌てて「また、おつむの具合が悪くなられた」と言ったが (とむはそれをだまらせてから、じぶんでぎょくざをおりると) トムはそれを黙らせてから、自分で玉座を降りると (えどわーどのまえにひざまずいた。) エドワードの前にひざまずいた。 (「へいか。どうかとむきゃんてぃをへいかにちゅうせいをおちかいする) 「陛下。どうかトム・キャンティを陛下に忠誠をお誓いする (だいいちばんのけらいにしてくださいませ」) 第一番の家来にしてくださいませ」 (このとき、ふたりはならんでたった。) この時、二人は並んで立った。 (すると、ざわめいていたじいんじゅうのひとも、もちろんはーふぉーどきょうも) すると、ざわめいていた寺院中の人も、もちろんハーフォード卿も ((これはどうしたことだ、ふたりはまるでうりふたつ。) (これはどうしたことだ、二人はまるで瓜二つ。 (めはなだちから、せのたかさまでそっくりではないか)) 目鼻立ちから、背の高さまでそっくりではないか) (そうおもって、あっけにとられたのである。) そう思って、呆気にとられたのである。 (だが、どうしても、どちらがほんもののこくおうかきめなければならない。) だが、どうしても、どちらが本物の国王か決めなければならない。 (やっとのことで、はーふぉーどきょうはあることをおもいついた。) やっとのことで、ハーフォード卿はあることを思いついた。 (「おさしつかえなければ、おたずねしたいことがある」そう、えどわーどにいった。) 「お差支えなければ、お尋ねしたいことがある」そう、エドワードに言った。 (えどわーどは「よろしい。なんなりときくがよい」) エドワードは「よろしい。なんなりと聞くがよい」 (そういうことばも、じつにこくおうらしくしっかりしていた。) そういう言葉も、実に国王らしくしっかりしていた。 (「おなくなりになったへんりーこくおうへいかが、おあずけになったというこくいんは) 「お亡くなりになったヘンリー国王陛下が、お預けになったという国印は (いまだにみつかっておりませぬ。どこにあるか、ごぞんじのはず」) 今だに見つかっておりませぬ。どこにあるか、ご存じのはず」 (あらゆるひとが、かたずをのんでえどわーどをみつめた。) あらゆる人が、かたずをのんでエドワードを見つめた。 (「こくいんか。さよう。たしかにちちうえからわたされたようなきがするが・・・) 「国印か。さよう。確かに父上から渡されたような気がするが・・・ (さて・・・どこへおいたかな」) さて・・・どこへ置いたかな」 (はっきりこたえができないえどわーどをみて、すぐにでもつかまえて) はっきり答えができないエドワードを見て、すぐにでも捕まえて (ろんどんとうへぶちこもうとへいたいたちもきぞくも、じりじりとわをちぢめた。) ロンドン塔へぶちこもうと兵隊たちも貴族も、じりじりと輪を縮めた。 (みているとむのかおも、いよいよくるしそうになった。) 見ているトムの顔も、いよいよ苦しそうになった。 (「・・・まて、もうすこしかんがえてみる。ちいさなものならともかく、) 「・・・待て、もう少し考えてみる。小さな物ならともかく、 (あんな、おもくておおきくてまるいいたのようなこくいんのことをわすれるなんて・・・」) あんな、重くて大きくて丸い板のような国印のことを忘れるなんて・・・」 (このえどわーどのことばをきいて、とむは、はっとかおをあげていった。) このエドワードの言葉を聞いて、トムは、はっと顔を上げて言った。 (「あっ。それにはもようやじがまわりにほってありますね。) 「あっ。それには模様や字が周りに彫ってありますね。 (こくおうへいか、あれならしっている。わかっている」) 国王陛下、あれなら知っている。わかっている」 (いま、じぶんでもにせものだといったとむのほうがこういったので) 今、自分でも偽物だと言ったトムのほうがこう言ったので (いよいよまわりのものはこんらんした。) いよいよ周りの者は混乱した。 (しかし、とむはおちついて、なおもえどわーどにいった。) しかし、トムは落ち着いて、なおもエドワードに言った。 (「どうかおもいだしてください。あのとき、へいかはわたしとふくをとりかえて) 「どうか思い出してください。あの時、陛下は私と服を取り換えて (ひろまからでていかれました。そのときに、あれを・・・」) 広間から出て行かれました。その時に、あれを・・・」 (「そうだ。おもいだした。こくいんは、あのへやのとびらのよこのよろいのなかにかくしたはず」) 「そうだ。思い出した。国印は、あの部屋の扉の横の鎧の中に隠したはず」 (さっそく、はーふぉーどきょうがうまにのって、きゅうでんへとんでいった。) さっそく、ハーフォード卿が馬に乗って、宮殿へ飛んで行った。 (そして、それこそとぶようにしてかえってくると、まばゆいばかりのこくいんを) そして、それこそ飛ぶようにして帰ってくると、まばゆいばかりの国印を (かんたべりーだいそうじょうのめのまえにさしだしたのである。) カンタベリー大僧正の目の前に差し出したのである。 (これでなぞはとけた。) これで謎は解けた。 (「こくおうへいか、ばんざーい」のこえのなかで、) 「国王陛下、ばんざーい」の声の中で、 (いまこそ、えどわーどはぎょくざにつくことができたのである。) 今こそ、エドワードは玉座につくことができたのである。
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