蜃気楼

(わらってみても（わらってみても）)

笑ってみても(笑ってみても)

(ないてみても（ないてみても）)

泣いてみても(泣いてみても)

(あのころのようなこうようもよわさもなくて)

あの頃の様な高揚も弱さも無くて

(こどくささえもこうていしてつよくなっちゃって)

孤独ささえも肯定して強くなっちゃって

(かっこつけたせなかはこっけいにいいわけこぼした)

かっこつけた背中は滑稽に言い訳こぼした

(やさしそうな（やさしそうな）)

優しそうな(優しそうな)

(すこしこまった（すこしこまった）)

少し困った(少し困った)

(ははおやにしがみついてないてたしょうねんを)

母親にしがみついて泣いてた少年を

(みてこぼしたえみはすこしかたくて)

見てこぼした笑みは少し堅くて

(ぼくはまたむじゃきさをなくしたきがしたんだ)

僕はまた無邪気さを無くした気がしたんだ

(ひびにすりきれてあおぞらがせつなくてみえすいたやさしさがきれいで)

日々に擦り切れて　青空が切なくて　見え透いた優しさが綺麗で

(みんなはやさしくてあなたにはあえなくてあしたはきて)

みんなは優しくて　あなたには会えなくて　明日は来て

(みうしなってもとおくにきえてもくりかえしのひびもひょうじょうのないひも)

見失っても　遠くに消えても　繰り返しの日々も　表情のない日も

(ああぼくはぎこちないあさまたおなじゆめをみていた)

ああ　僕はぎこちない朝　また同じ夢を見ていた

(あなたがわたしに（わたしに）)

あなたが私に(私に)

(のこしたことばは（ことばは）)

残した言葉は(言葉は)

(いまもことあるたびぼくをあるかせ)

今も事ある度　僕を歩かせ

(こどくもしあわせもすこしふえた)

孤独も幸せも少し増えた

(なつかしさよいまだけぬくもりくれないか)

懐かしさよ　今だけ温もりくれないか

(かなしみは（かなしみは）)

悲しみは(悲しみは)

(しあわせの（しあわせの）)

幸せの(幸せの)

(げんせきだけれどのりこえなきゃ)

原石だけれど乗り越えなきゃ

(ただのいしころだってさびしそうなかおで)

ただの石ころだって淋しそうな顔で

(こうちゃをのこしてまたでかけた)

紅茶を残してまた出かけた

(ひびにすりきれてあおぞらがせつなくてみえすいたやさしさがきれいで)

日々に擦り切れて　青空が切なくて　見え透いた優しさが綺麗で

(みんなはやさしくてあなたにはあえなくてあしたはきて)

みんなは優しくて　あなたには会えなくて　明日は来て

(みうしなったあのころのゆめもいまではあしたをいきるいみで)

見失った　あの頃の夢も　今では明日を生きる意味で

(ああぼくはすこしおとなになっておどろきかたさえわすれた)

ああ　僕は少し大人になって　驚き方さえ忘れた

(みうしなってもとおくにきえてもくりかえしのひびもひょうじょうのないひも)

見失っても　遠くに消えても　繰り返しの日々も　表情のない日も

(ああぼくはぎこちないあさまたおなじゆめをみていた)

ああ　僕はぎこちない朝　また同じ夢を見ていた