心霊写真 -5-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ぎんなんまる 8290 8.5 97.0% 311.2 2660 80 61 2026/07/06
2 berry 8195 8.2 99.0% 318.7 2637 25 61 2026/07/05
3 HAKU 7990 8.2 97.3% 326.5 2682 73 61 2026/07/06
4 Jyo 6309 S 6.4 98.2% 411.6 2643 46 61 2026/07/05
5 Par2 4542 C++ 4.6 97.4% 565.5 2637 68 61 2026/07/05

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問題文

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(「あのひとは、ただゆうしゅうなあにきにあこがれたんじゃなく、) 「あの人は、ただ優秀な兄貴に憧れたんじゃなく、 (あなたとくんでかがやいていたあにきにあこがれたんだ」と。) あなたと組んで輝いていた兄貴に憧れたんだ」と。 (だまったままじっとみていると、おがわしょちょうははいをおとしてぼくらのほうにかおをむけた。) 黙ったままじっと見ていると、小川所長は灰を落として僕らの方に顔を向けた。 (「たむらがどんなあぶないやまにくびをつっこんだのかしらないけど、) 「田村がどんな危ないヤマに首を突っ込んだのか知らないけど、 (きみたちはもうかかわるな」) 君たちはもう関わるな」 (いわれなくても。) 言われなくても。 (「うすぐらいな」) 「薄暗いな」 (しょちょうがそういってはじめて、) 所長がそう言って初めて、 (ぼくはまどのぶらいんどをおろしたままだったのにきづいた。) 僕は窓のブラインドを下ろしたままだったのに気づいた。 (たちあがろうとしたとき、でんわがなった。) 立ち上がろうとした時、電話が鳴った。 (「はい、おがわちょうさじむしょ」) 「はい、小川調査事務所」 (しょちょうがちかくのじゅわきをとった。) 所長が近くの受話器を取った。 (あさからでんわばんをしていて、きょうはじめてのでんわをぼくはとれなかったことになる。) 朝から電話番をしていて、今日初めての電話を僕は取れなかったことになる。 (ししょうもそういいたげにわらっている。) 師匠もそう言いたげに笑っている。 (「あ、これはどうも。え?そうでしょ。いまかえったところです。) 「あ、これはどうも。え?そうでしょ。今帰ったところです。 (こわいなあ。みてたんですか」) 怖いなあ。見てたんですか」 (くちょうはかるいが、しょちょうのことばがきんちょうをおびている。) 口調は軽いが、所長の言葉が緊張を帯びている。 (それにきづいてぼくは、むしのしらせのようなものをかんじてぎくりとした。) それに気づいて僕は、虫の知らせのようなものを感じてギクリとした。 (「たむら?しりませんねえ。ここしばらくはみてないですよ。) 「田村?知りませんねえ。ここしばらくは見てないですよ。 (あいつなにかやったんですか」) あいつなにかやったんですか」
など
(しょちょうはそういいながら、) 所長はそう言いながら、 (でんわきをもちあげてするするとけーぶるをひきずりながらまどぎわにむかった。) 電話機を持ち上げてスルスルとケーブルを引き摺りながら窓際に向かった。 (「え?ですからみませんって。ほんとうです。かくまうって、そんな、まつうらさん」) 「え?ですから見ませんって。本当です。匿うって、そんな、松浦さん」 (しょちょうはぶらいんどをあげて、まどをそっとすかせた。) 所長はブラインドを上げて、窓をそっとすかせた。 (きもちのよいかぜが、あるこーるやちのにおいのじゅうまんしたしつないにいりこんでくる。) 気持ちのよい風が、アルコールや血の匂いの充満した室内に入り込んでくる。 (さおだけうりのこえがきこえる。) 竿竹売りの声が聞こえる。 (まつうら。) 松浦。 (ぼくはそのなまえにききおぼえがあった。やくざのなまえだ。) 僕はその名前に聞き覚えがあった。ヤクザの名前だ。 (おがわちょうさじむしょは「まっとうな」こうしんじょだが、) 小川調査事務所は「まっとうな」興信所だが、 (こういうぎょうかいにはどうしてもぼうりょくだんのかげがちらついてくる。) こういう業界にはどうしても暴力団の影がちらついてくる。 (たんじゅんにきんしゅすじ、というわけでなくても、) 単純に金主筋、というわけでなくても、 (おおかれすくなかれそうしたはんしゃかいてきそしきのえいきょうはあるだろう。) 多かれ少なかれそうした反社会的組織の影響はあるだろう。 (あんだーぐらうんどなちょうさであればあるほど。) アンダーグラウンドな調査であればあるほど。 (ししょうのかおもこわばっている。) 師匠の顔も強張っている。 (ししょうはいじょうなほどのやくざきらいだ。ほんにんにめんとむかっても) 師匠は異常なほどのヤクザ嫌いだ。本人に面と向かっても (そうだんげんするほときらいなので、ぼくはきがきではなかった。) そう断言するほと嫌いなので、僕は気が気ではなかった。 (「すみませんね。おやくにたてなくて。) 「すみませんね。お役に立てなくて。 (いえいえ。もしみかけたら、いっぽうしますよ。それじゃ」) いえいえ。もし見かけたら、一報しますよ。それじゃ」 (しょちょうはでんわをきるやいなや、ぼくらにむかって「はやくにげろ」といった。) 所長は電話を切るや否や、僕らに向かって「早く逃げろ」と言った。 (「え?」と、うろたえるぼくをししょうはこづいて「いくぞ」という。) 「え?」と、うろたえる僕を師匠は小突いて「行くぞ」と言う。 (「でんわぐちからさおだけやのこえがした。ちかくからかけてる。) 「電話口から竿竹屋の声が下。近くから掛けてる。 (くそ、たむらのやろうやっかいごとを」) くそ、田村の野郎やっかいごとを」 (ぼくとししょうがつれだってじむしょのどあをでて、かいだんをかけおりていると、) 僕と師匠が連れ立って事務所のドアを出て、階段を駆け下りていると、 (おなじくらいのいきおいでかけあがってくるいちだんがあった。) 同じくらいの勢いで駆け上がって来る一団があった。 (「はいはい。すとっぷ」) 「はいはい。ストップ」 (みるからにかたぎのにんげんではございません、) 見るからに堅気の人間ではございません、 (としゅちょうするよなふくそうをしたすうにんのおとこたちだった。) と主張するよな服装をした数人の男たちだった。 (「あがって、あがって」) 「あがって、あがって」 (ながめのかみのけをちゃいろにそめ、どはでなむらさきのじゃけっとをきたせんとうのおとこが、) 長めの髪の毛を茶色に染め、ど派手な紫のジャケットを着た先頭の男が、 (みぶりをまじえてそういう。) 身振りを交えてそう言う。 (ちんぴらふうだが、こうほうのれんちゅうはもっとほんかくてきなぼうりょくだんすたいるをしていた。) チンピラ風だが、後方の連中はもっと本格的な暴力団スタイルをしていた。 (おもわずそのばでこうちょくしていると、「あがれって、いってるでしょ」と) 思わずその場で硬直していると、「あがれって、言ってるでしょ」と (ちゃぱつのおとこが、にっこりとえびすのようにめをほそめてぼくのはらにこぶしをおいた。) 茶髪の男が、ニッコリとえびすのように目を細めて僕の腹に拳を置いた。 (そっと、ふれるかふれないか、というかるいこぶしだったが、) そっと、触れるか触れないか、と言う軽い拳だったが、 (ぼくはみちのぼうりょくへのきょうふにせすじがこおった。) 僕は道の暴力への恐怖に背筋が凍った。 (「わかったかい。わかったら、もういっかいわかれ」) 「わかったかい。わかったら、もう一回わかれ」 (どぶん。) どぶん。 (はらにおもいものがおちてきた。いっしゅんでいきがつまる。) 腹に重いものが落ちてきた。一瞬で息が詰まる。 (「さあさあ。うしろがつかえてるんだから。はやくあがってあがって」) 「さあさあ。後ろがつかえてるんだから。早くあがってあがって」 (なぐられた。なぐられた。) 殴られた。殴られた。 (ぼくのあたまのなかはこんらんのあらしだった。) 僕の頭の中は混乱の嵐だった。
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