心霊写真 -8-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8328 8.4 98.8% 326.7 2752 31 60 2026/07/05
2 HAKU 8062 8.2 97.5% 337.6 2793 71 60 2026/07/06
3 Jyo 6341 S 6.5 96.7% 420.7 2761 93 60 2026/07/05
4 Par2 4323 C+ 4.3 98.5% 627.2 2752 40 60 2026/07/06

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問題文

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(「ちょっとしたかんちがいがありましてね。) 「ちょっとした勘違いがありましてね。 (たむらはうちのわかいのといっしゅんもみあいのようなかたちになったらしくて、) 田村はうちの若いのと一瞬もみ合いの様な形になったらしくて、 (そのときおたがいがけがをしたようなんです。) その時お互いが怪我をした様なんです。 (まあよくあるまちがいですよ。おたがいさまというやつです。) まあよくある間違いですよ。お互い様というやつです。 (びじねすのはなしがとちゅうだったので、そんなことはみずにながしてさあもういちど) ビジネスの話が途中だったので、そんなことは水に流してさあもう一度 (はなしあいを、というところでかれのゆくえがわからなくなりましてね。) 話し合いを、というところで彼の行方がわからなくなりましてね。 (こまってるんです」) 困ってるんです」 (まつうらがそういった。) 松浦がそう言った。 (「おたがいがけが?」) 「お互いが怪我?」 (ししょうはまゆをひそめて、ちゅうにしせんをただよわせる。) 師匠は眉をひそめて、宙に視線を漂わせる。 (ぼくもそのいととさとって、ししょうのしせんのさきにいしきをしゅうちゅうした。) 僕もその意図と悟って、師匠の視線の先に意識を集中した。 (たむらはあれだけのおおけがをしていて、なおおわれている。) 田村はあれだけの大怪我をしていて、なお追われている。 (そのわざわざくちにしたもみあいがほんとうなら、) そのわざわざ口にしたもみ合いが本当なら、 (あいてがただのけがではないのではないか。そうおもったのだ。) 相手がただの怪我ではないのではないか。そう思ったのだ。 (だが、ぼくがどれほどめをこらしても、) だが、僕がどれほど目を凝らしても、 (かれらのしゅういにまあたらしいしのかげはみあたらなかった。) 彼らの周囲に真新しい死の影は見当たらなかった。 (「そのもみあったわかいのってのは、しんではいないみたいだな」) 「そのもみ合った若いのってのは、死んではいないみたいだな」 (ししょうはぼそりという。) 師匠はぼそりと言う。 (まつうらはけげんなかおをしたが、すぐになにかきづいたひょうじょうをうかべてわらった。) 松浦は怪訝な顔をしたが、すぐになにか気づいた表情を浮かべて笑った。 (「きいたことがありましたよ。「おばけ」せんもんのたんていさん。) 「聞いたことがありましたよ。「オバケ」専門の探偵さん。
など
(あなたでしたか。いやいやこんなにおわかいとは」) あなたでしたか。いやいやこんなにお若いとは」 (ほかのやくざたちはきつねにつままれたようなかおをしている。) 他のヤクザたちは狐につままれたような顔をしている。 (「わたしは、こんなしょうばいをしているとしぜんとてきがおおくなりましてね。) 「私は、こんな商売をしていると自然と敵が多くなりましてね。 (そのせいか、どりょくがまったくむくわれないことがおおいんですよ。) そのせいか、努力が全く報われないことが多いんですよ。 (どうぎょうしゃにはうらないしなんかにちみちをあげて、そのどりょくがどりょくのとおり) 同業者には占い師なんかに血道を上げて、その努力が努力の通り (むくわれるようなごじょげんをいただこう、というれんちゅうもいます。) 報われるようなご助言をいただこう、という連中もいます。 (しかし、わたしはどうもそういうのがきらいでねえ」) しかし、私はどうもそういうのが嫌いでねえ」 (まつうらがめをほそめた。) 松浦が目を細めた。 (いままでは、ただじぶんのやくわりをえんじていただけのおとこが、いっしゅんでだっぴし、) 今までは、ただ自分の役割を演じていただけの男が、一瞬で脱皮し、 (へびのようなつめたいほんしょうをあらわしたかのようだった。) 蛇のような冷たい本性を現したかのようだった。 (「うそは、いけません。うそは。) 「うそは、いけません。うそは。 (うそはかんたんにひとをしあわせにしますが、みやぶられたときのふこうは、) うそは簡単に人を幸せにしますが、見破られたときの不幸は、 (しゅういのすべてをまきこみます。) 周囲のすべてを巻き込みます。 (れいのうりょくしゃとなのるれんちゅうもおなじですよ。) 霊能力者と名乗る連中も同じですよ。 (てれびであれだけさわがれても、うそがばくろされ、さらしものになる。) テレビであれだけ騒がれても、うそが暴露され、さらし者になる。 (いちばんふこうなのは、そいつらをしんじてしんだいをなげうったむこのたみです。) 一番不幸なのは、そいつらを信じて身代を投げ打った無辜の民です。 (なのにまた、ぜんにんしゃのさらしくびがかわかないうちに、) なのにまた、前任者のさらし首が乾かないうちに、 (つぎのれいのうしゃがぶらうんかんをにぎわせる」) 次の霊能者がブラウン管を賑わせる」 (ひたひた、というなめらかなくちょうでまつうらはつづける。) ひたひた、という滑らかな口調で松浦は続ける。 (「あなたがそんなうそをいうにんげんでなければいいが。) 「あなたがそんなうそを言う人間でなければいいが。 (こころからそうねがってやみません」) 心からそう願ってやみません」 (まつうらはこしかけていたですくからおり、ししょうのまえにあゆみよった。) 松浦は腰掛けていたデスクから降り、師匠の前に歩み寄った。 (そしててをのばせばふれるかふれないかというきょりでたちどまると、) そして手を伸ばせば触れるか触れないかという距離で立ち止まると、 (くちをひらいた。) 口を開いた。 (「わたしは、うらないしやれいのうしゃをなのるものにであうと、) 「私は、占い師や霊能者を名乗るものに出会うと、 (かならずこうきくようにしています。) 必ずこう訊くようにしています。 (「わたしにはだれかしゅごれいがついてみまもってくれてはいませんか」と。) 「私には誰か守護霊がついて見守ってくれてはいませんか」と。 (かれらいっしゅんこまったようなかおをしたあと、こういいます。) 彼ら一瞬困ったような顔をした後、こう言います。 (「おかあさまがしゅごれいとしてついていてくださいますよ」と。) 「お母様が守護霊としてついていてくださいますよ」と。 (あるいはこうです。) あるいはこうです。 (「おとうさまがみまもってくれていますよ」と」) 「お父様が見守ってくれていますよ」と」 (まつうらはししょうのかおをしょうめんからじっとみつめている。) 松浦は師匠の顔を正面からじっと見つめている。 (ししょうもそのしせんをそらさず、まっこうからみつめかえしている。) 師匠もその視線をそらさず、真っ向から見つめ返している。 (「わたしのねんれいならば、ちちやはははまだいきているかのうせいはじゅうぶんある。) 「私の年齢ならば、父や母はまだ生きている可能性は十分ある。 (いきていたとしたらそのじてんでぺてんだとろていします。) 生きていたとしたらその時点でペテンだと露呈します。 (なのに、あんぜんにそふやそぼのはなしをもちださなかったのは、) なのに、安全に祖父や祖母の話を持ち出さなかったのは、 (かれらもまたあるしゅのぷろふぇっしょなるだということです。) 彼らもまたある種のプロフェッショナルだということです。 (ほっとりーでぃんぐ、というんですか。) ホットリーディング、と言うんですか。 (こきゃくのじょうほうをじぜんにかのうなかぎりしいれておいて、) 顧客の情報を事前に可能な限り仕入れておいて、 (さもいまれいししているようにえんじる、あれです。) さも今霊視しているように演じる、あれです。
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