小説長文6!
今回は冒険ファンタジー系です!「世界の果てを見た者」
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
時間は、私たちの生活の中で当たり前のように流れています。しかし、不思議なことに時間の進む速さは変わらないはずなのに、その感じ方は人によって大きく違います。楽しいことをしていると一日があっという間に終わったように感じる一方で、退屈な時間はなかなか過ぎないように感じることがあります。また、年齢を重ねるほど時間が早く感じると言われることもあり、新しい経験が増えるほど時間を長く感じやすいという考え方もあります。時計が刻む一秒は誰にとっても同じですが、私たちの心の中では、その一秒が長くなったり短くなったりしているのかもしれません。
とはいえ、「あと5分だけ休もう」と思って横になったはずなのに、気づいたらあと1時間くらい経ってることがあります。あの5分だけは、どう考えても普通の5分じゃない気がするんですよね。
時間は、私たちの生活の中で当たり前のように流れています。しかし、不思議なことに時間の進む速さは変わらないはずなのに、その感じ方は人によって大きく違います。楽しいことをしていると一日があっという間に終わったように感じる一方で、退屈な時間はなかなか過ぎないように感じることがあります。また、年齢を重ねるほど時間が早く感じると言われることもあり、新しい経験が増えるほど時間を長く感じやすいという考え方もあります。時計が刻む一秒は誰にとっても同じですが、私たちの心の中では、その一秒が長くなったり短くなったりしているのかもしれません。
とはいえ、「あと5分だけ休もう」と思って横になったはずなのに、気づいたらあと1時間くらい経ってることがあります。あの5分だけは、どう考えても普通の5分じゃない気がするんですよね。
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問題文
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(せかいのはてへいったものは、ひとりもかえってこない。)
世界の果てへ行った者は、一人も帰ってこない。
(それはこどもでもしっているじょうしきだった。)
それは子どもでも知っている常識だった。
(うみはどこまでもつづいているようにみえるが、じっさいにはおわりがあるという。)
海はどこまでも続いているように見えるが、実際には終わりがあるという。
(しかし、そのさきをみたものはだれひとりとしてもどらなかった。)
しかし、その先を見た者は誰一人として戻らなかった。
(あるものはきょだいなかいぶつにくわれたといい、あるものはかみのくにへまよいこんだといった。)
ある者は巨大な怪物に食われたと言い、ある者は神の国へ迷い込んだと言った。
(しんじつをしるものはいない。)
真実を知る者はいない。
(じゅうななさいのこうかいしえいるは、そのうわさをたしかめるためたびにでた。)
十七歳の航海士エイルは、その噂を確かめるため旅に出た。
(はんとしかけてみちのうみをわたり、あらしをこえ、きょだいなうずしおをぬけた。)
半年かけて未知の海を渡り、嵐を越え、巨大な渦潮を抜けた。
(なかまはつぎつぎとひきかえした。)
仲間は次々と引き返した。
(さいごまでのこったのは、えいるただひとりだった。)
最後まで残ったのは、エイルただ一人だった。
(そしてあるあさ。)
そしてある朝。
(すいへいせんが、とつぜんおわった。)
水平線が、突然終わった。
(うみがきれている。)
海が切れている。
(たきのように、みずがそらのしたへながれおちていた。)
滝のように、水が空の下へ流れ落ちていた。
(えいるはことばをうしなう。)
エイルは言葉を失う。
(ふねをとめ、おそるおそるへりをのぞきこむ。)
船を止め、恐る恐る縁をのぞき込む。
(そこはみえない。)
底は見えない。
(どこまでもつづくくらやみ。)
どこまでも続く暗闇。
(そのときだった。)
その時だった。
(はいごからこえがした。)
背後から声がした。
など
(「ようやくきたか。」)
「ようやく来たか。」
(ふりむくと、しろいろーぶをまとったろうじんが、こぶねにのってうかんでいた。)
振り向くと、白いローブをまとった老人が、小舟に乗って浮かんでいた。
(「あなたはだれですか。」)
「あなたは誰ですか。」
(「ばんにんだ。」)
「番人だ。」
(ろうじんはせかいのはてをみつめながらつづけた。)
老人は世界の果てを見つめながら続けた。
(「ここからさきへすすめば、おまえはにどともとのせかいへもどれない。」)
「ここから先へ進めば、お前は二度と元の世界へ戻れない。」
(「なぜです?」)
「なぜです?」
(ろうじんはわらった。)
老人は笑った。
(「おまえたちのせかいは、ほんではないからだ。」)
「お前たちの世界は、本ではないからだ。」
(いみがわからなかった。)
意味が分からなかった。
(ろうじんはいっさつのぶあついほんをとりだす。)
老人は一冊の分厚い本を取り出す。
(ぺーじをひらく。)
ページを開く。
(そこには、いままさにおどろいているえいるのすがたがえがかれていた。)
そこには、今まさに驚いているエイルの姿が描かれていた。
(つぎのぺーじには、ろうじんとはなしているばめん。)
次のページには、老人と話している場面。
(さらにつぎのぺーじには、)
さらに次のページには、
(くうはくだった。)
空白だった。
(「ここからさきは、まだかかれていない。」)
「ここから先は、まだ書かれていない。」
(ろうじんはほんをとじる。)
老人は本を閉じる。
(「せかいのはてとは、ものがたりのさいごのぺーじだ。」)
「世界の果てとは、物語の最後のページだ。」
(「ものがたり?」)
「......物語?」
(「おまえたちがいきているせかいは、ひとつのものがたりなんだ。」)
「お前たちが生きている世界は、一つの物語なんだ。」
(えいるはしんじられなかった。)
エイルは信じられなかった。
(いかり、きょうふ、とまどい。)
怒り、恐怖、戸惑い。
(さまざまなかんじょうがおしよせる。)
さまざまな感情が押し寄せる。
(「じゃあ、おれのじんせいもだれかがきめたっていうのか!」)
「じゃあ、俺の人生も誰かが決めたっていうのか!」
(ろうじんはしずかにくびをふった。)
老人は静かに首を振った。
(「ちがう。」)
「違う。」
(「さいごのぺーじだけは、だれにもかけない。」)
「最後のページだけは、誰にも書けない。」
(ろうじんははねぺんをさしだした。)
老人は羽ペンを差し出した。
(「だから、おまえがかくんだ。」)
「だから、お前が書くんだ。」
(えいるはふるえるてでぺんをうけとる。)
エイルは震える手でペンを受け取る。
(まっしろなさいごのぺーじ。)
真っ白な最後のページ。
(そこには、なにをかいてもいい。)
そこには、何を書いてもいい。
(せかいをおわらせてもいい。)
世界を終わらせてもいい。
(つづけてもいい。)
続けてもいい。
(えいるはしばらくかんがえたあと、たったいっこうだけかいた。)
エイルはしばらく考えたあと、たった一行だけ書いた。
(「せかいは、まだおわらない。」)
「世界は、まだ終わらない。」
(そのしゅんかん、さいごのぺーじはかぜにまい、そらへととけていった。)
その瞬間、最後のページは風に舞い、空へと溶けていった。
(うみのはてから、あたらしいすいへいせんがうまれる。)
海の果てから、新しい水平線が生まれる。
(だれもみたことのないうみが、ゆっくりとせかいのむこうへひろがっていく。)
誰も見たことのない海が、ゆっくりと世界の向こうへ広がっていく。
(のちにひとびとはかたった。)
後に人々は語った。
(せかいのはてへいったものは、かえってこない。)
世界の果てへ行った者は、帰ってこない。
(なぜならかれらは、せかいのおわりをみるものではなく、)
なぜなら彼らは、世界の終わりを見る者ではなく、
(せかいのつづきをかくものになるのだから。)
世界の続きを書く者になるのだから。