心霊写真 -50-
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 8435 | 神 | 8.5 | 99.1% | 320.9 | 2731 | 24 | 60 | 2026/08/23 |
| 2 | HAKU | 8176 | 神 | 8.3 | 97.5% | 329.6 | 2764 | 69 | 60 | 2026/08/22 |
| 3 | りく | 6477 | S | 6.6 | 97.5% | 420.4 | 2792 | 69 | 60 | 2026/08/25 |
| 4 | Par2 | 4396 | C+ | 4.4 | 97.8% | 607.5 | 2731 | 60 | 60 | 2026/08/21 |
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問題文
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(でんわがつながる。)
電話が繋がる。
(いっしゅんのまのあと、ぼくはちゃぱつにしじされたとおりのことばをいっぽうてきにしゃべった。)
一瞬の間の後、僕は茶髪に指示された通りの言葉を一方的に喋った。
(たむらのかくれがをみつけたこと。そのばしょ。)
田村の隠れ家を見つけたこと。その場所。
(かきゅうてきすみやかにきてほしいということ。)
可及的速やかに来て欲しいということ。
(そのばしょとは、もちろんこのびるのいちかいのさいしょのどあのむこうだ。)
その場所とは、もちろんこのビルの一階の最初のドアの向こうだ。
(ぼくのこえはふつうではなかったはずだった。)
僕の声は普通ではなかったはずだった。
(しかしそのふるえも、たむらをみつけてしまったのならばふしぜんではない。)
しかしその震えも、田村を見つけてしまったのならば不自然ではない。
(ちゃぱつがふっくをたたいた。なにかほかのことをいうまえにでんわをきられてしまった。)
茶髪がフックを叩いた。なにか他のことを言う前に電話を切られてしまった。
(「ごくろう」)
「ご苦労」
(そうしてまたぼくはあきてんぽへもどされた。)
そうしてまた僕は空き店舗へ戻された。
(ちゃぱつはぽけっとからほそいろーぷをとりだして、へやのすみのかべからでていた)
茶髪はポケットから細いロープを取り出して、部屋の隅の壁から出ていた
(ぱいぷのようなものに、ぼくをうしろでにしてしばりつけた。)
パイプのようなものに、僕を後ろ手にして縛り付けた。
(ろーぷはほそいが、きんぞくせいのつながおりこんであって)
ロープは細いが、金属製の綱が織り込んであって
(とてもちぎれそうにはなかった。)
とても千切れそうにはなかった。
(ちゃぱつはようやくぼくからはなれ、いちどどあのそとにでたあと、)
茶髪はようやく僕から離れ、一度ドアの外に出た後、
(ほんのはいったふくろをさげてもどってきた。)
本の入った袋を提げて戻って来た。
(ぼくがろじょうにおとしたものだ。)
僕が路上に落としたものだ。
(そのままにしておくとめだつのでかいしゅうしてきたらしい。)
そのままにしておくと目立つので回収して来たらしい。
(ふくろをじめんにおき、だんぼーるはこのうえにこしかけてたばこをすいはじめた。)
袋を地面に置き、ダンボール箱の上に腰掛けて煙草を吸い始めた。
(そのよこがおにはにやにやとしたほおのしかんなどあとかたもなかった。)
その横顔にはニヤニヤとした頬の弛緩など跡形もなかった。
など
(よこめでぼくをゆだんなくかんししながら、ときおりてんじょうにむけてけむりをはいていた。)
横目で僕を油断なく監視しながら、時おり天井に向けて煙を吐いていた。
(「ぼくたちは、まつうらさんのいらいをうけてうごいていたんだ」)
「僕たちは、松浦さんの依頼を受けて動いていたんだ」
(じぶんでもおどろくようなよわよわしいこえだった。)
自分でも驚くような弱々しい声だった。
(「しってるさ。しんれいしゃしんだって?」)
「知ってるさ。心霊写真だって?」
(くくく、とちゃぱつはつめたくわらった。)
ククク、と茶髪は冷たく笑った。
(ぼくはそこに、やくざというてっていしたじょうげかんけいのせかいにあるはずの)
僕はそこに、ヤクザという徹底した上下関係の世界にあるはずの
(いけいのかけらもないことにきづく。)
畏敬の欠片もないことに気づく。
(ちんぴらあがりからぬけだせず、)
チンピラ上がりから抜け出せず、
(ただわめきちらすだけのあたまのたりないおとこ・・・・・)
ただわめき散らすだけの頭の足りない男・・・・・
(まつうらやほかのわかいしゅといっしょにいたときのそのいんしょうが、)
松浦や他の若い衆と一緒にいた時のその印象が、
(ただひつようにおうじてえんじていただけのやくわりであったということが)
ただ必要に応じて演じていただけの役割であったということが
(いまはっきりとわかった。)
今はっきりと分かった。
(おとこは、あにきぶんのまつうらなどないしんではみとめていない。)
男は、兄貴分の松浦など内心では認めていない。
(おのれのちから、よくぼうをひたすらかくし、しずかにきばをといでいる。)
己の力、欲望をひたすら隠し、静かに牙を研いでいる。
(そんないめーじがひしひしとつたわってくるのだった。)
そんなイメージがひしひしと伝わって来るのだった。
(こいつは、ひとりでうごいている。)
こいつは、一人で動いている。
(どくだんせんこうで、つまりまつうらにぬけがけをしてしゃしんをてにいれ、)
独断専行で、つまり松浦に抜け駆けをして写真を手に入れ、
(いったいなにをしようというのか。)
一体なにをしようと言うのか。
(だれにもきづかれずにとぎあがったきばを、)
誰にも気づかれずに研ぎ上がった牙を、
(つかうときがきたとでもいうのだろうか。)
使う時が来たとでも言うのだろうか。
(ふときづいたようにちゃぱつはぼくにちかより、がむてーぷをくちにはりつけた。)
ふと気づいたように茶髪は僕に近寄り、ガムテープを口に貼り付けた。
(ぽけっとにいれていたいたきれのようなものに、)
ポケットに入れていた板切れのようなものに、
(しょうりょうをまきつけてあるのがみえた。おどろくようなよういしゅうとうだ。)
少量を巻き付けてあるのが見えた。驚くような用意周到だ。
(いっぽんだけかけたまえば。はなれていくとき、そこにめがすいよせられた。)
一本だけ欠けた前歯。離れていく時、そこに目が吸い寄せられた。
(わざとぬいているのかもしれない。)
わざと抜いているのかも知れない。
(ふとそうおもったとき、ぼくはただのにんげんをおそろしいというかんかくをあじわった。)
ふとそう思った時、僕はただの人間を恐ろしいという感覚を味わった。
(とてもいやなものだった。)
とても嫌なものだった。
(ふいにちゃぱつはたばこをふみつけ、こしをあげる。)
ふいに茶髪は煙草を踏みつけ、腰を上げる。
(どあのじょうぶはすりがらすになっていて、)
ドアの上部はすりガラスになっていて、
(そのむこうにひとかげらしきものがあらわれている。)
その向こうに人影らしきものが現れている。
(ちゃぱつのひだりてにないふがにぎられ、しんちょうにほをすすめていく。)
茶髪の左手にナイフが握られ、慎重に歩を進めていく。
(ぼくはうごくことも、こえをあげることもできない。)
僕は動くことも、声を上げることもできない。
(ちゃぱつが、どあのまえにたったしゅんかんだった。)
茶髪が、ドアの前にたった瞬間だった。
(すごいおとがみみにとびこんできた。)
凄い音が耳に飛び込んで来た。
(すりがらすがくだけちり、どあのそとからつきだされたながいうでが、)
すりガラスが砕け散り、ドアの外から突き出された長い腕が、
(ちゃぱつのがんめんをとらえていた。)
茶髪の顔面を捉えていた。
(うしろにふきとぼうかといういきおいが、)
後ろに吹き飛ぼうかという勢いが、
(がくんというふしぜんなうごきにとめられる。)
ガクンという不自然な動きに止められる。
(うではそのままさらにのばされ、ちゃぱつのむなぐらをつかんでいた。)
腕はそのままさらに伸ばされ、茶髪の胸倉を掴んでいた。
(そしてかんぱついれず、ちからまかせにどあのほうへちゃぱつはからだごとひっぱられる。)
そして間髪入れず、力任せにドアの方へ茶髪は身体ごと引っ張られる。