月夜ガラス

(いろあせてゆくのがこわいですつきよみたいに)

色褪せてゆくのがこわいです　月夜みたいに

(いそぐことなんかないのにねかけぬけてたい)

急ぐことなんかないのにね　駆け抜けてたい

(まっすぐあるけばあなたはしんでゆく)

まっすぐ歩けば　あなたは死んでゆく

(よそみをしてたらもはやしちてんばっとうで)

よそ見をしてたら　もはや七転八倒で

(まっしろになりたくてめをとじただけなのに)

真っ白になりたくて瞳を閉じただけなのに

(たどりつくひかりのさきになにをまってもゆるしてはくれないわ)

辿り着く光の先に何を待っても許してはくれないわ

(こんなにいとしくてどうしたらいいのかしら)

こんなに愛しくて　どうしたらいいのかしら

(あたしのへやだけにながれるあまおとのはくしゅかっさい)

あたしの部屋だけに流れる雨音の拍手喝采

(うずまきじょうにせんかいするふれーずいつまでなってるの)

渦巻き状に旋回するフレーズ　いつまで鳴ってるの

(かくしんをついてくるがいいやこたえてみせよう)

核心を突いてくるがいいや　こたえてみせよう

(かってにすればとあなたはいうけれど)

「勝手にすれば」とあなたは言うけれど

(あなたがいてこそのせいかつになってるのよ)

あなたが居てこその生活になってるのよ

(じぶんのかくしてたきずを)

自分の隠してた傷を

(あたりまえのようにうけいれてくれるのなら)

当たり前のように受け入れてくれるのなら

(それいじょうなんにもいらないから)

それ以上　なんにも要らないから

(かけがえのないものさえわからなくなるの)

かけがえのないものさえ　わからなくなるの

(こぼれだすなみだにだってうつるあなたがわらっていたなら)

こぼれ出す涙にだって映るあなたが笑っていたなら…

(いつまでないてるのなきかたもしらないで)

いつまでないてるの　なき方も知らないで

(いつもそうでしょう)

いつもそうでしょう

(おわるときさとってしまうのがいやだからって)

終わるとき悟ってしまうのが嫌だからって

(またあいまいにとぼけてはなれてかくれて)

また曖昧に　惚けて離れて隠れて

(それでもあまえているのでしょう)

それでも甘えているのでしょう