今夜はソフィストケート

(わすれたころになりだしたなつかしいべる)

忘れた頃に鳴り出したなつかしいベル

(しょくじでもしないかってひくいこえがながれる)

食事でもしないかって低い声が流れる

(くろいどれすせいいっぱいきかざったのに)

黒いドレス精一杯着飾ったのに

(おもてはあめだいなしだわえなめるのくつ)

表は雨だいなしだわエナメルの靴

(はだしでおどってこまらせてあげる)

裸足で踊って困らせてあげる

(ひとのしせんきにするひとだから)

人の視線気にする人だから

(わいん・ぐらすとりあげないで)

ワイン・グラスとりあげないで

(べつによっているわけじゃないのよ)

別に酔っている訳じゃないのよ

(しらずしらずにききだしたあなたのはなし)

知らず知らずに聞きだしたあなたの話

(あたらしいこいびとにすこしあきたみたいね)

新しい恋人に少し飽きたみたいね

(おなじことのくりかえしもどってきても)

同じ事の繰り返し戻って来ても

(つぶらなめのこをおうまののりつぎのえき)

つぶらな眼の娘を追うまの乗り継ぎの駅

(ごういんなとこはかわってないのね)

強引なとこは変わってないのね

(せなかをだくゆびさきがあやしい)

背中を抱く指先があやしい

(きざなしぐさみてられないわ)

気障な仕草見てられないわ

(にねんまえならばだまされたけど)

二年前ならばだまされたけど

(かぎをとざしたこころたたいてもむだよ)

鍵を閉ざした心叩いても無駄よ

(そうねみつきいいえみっかまえならばあいたわ)

そうね三月いいえ三日前ならば開いたわ

(おもいどおりにならないとまるでだだっこ)

想い通りにならないとまるでだだっ子

(ふきげんなかおをしてからのぼとるふってる)

不機嫌な顔をして空のボトル振ってる

(きえるまぎわきゃんどるがあかるくもえる)

消えるまぎわキャンドルが明るく燃える

(よわいひとねでもあうのはこんやがさいご)

弱い人ねでも逢うのは今夜が最後

(はだしでおどってこまらせてあげる)

裸足で踊って困らせてあげる

(むかしかるくふられたおかえしに)

昔軽く振られたお返しに

(わいん・ぐらすかたてにもって)

ワイン・グラス片手に持って

(そうよ　こぼさないようにおどるの)

そうよ こぼさないように踊るの

(はだしでおどってこまらせてあげる)

裸足で踊って困らせてあげる

(あのころよりすこしつよいわたし)

あの頃より少し強い私

(わいん・ぐらすかたてにもって)

ワイン・グラス片手に持って

(そうよこぼさないようにおどるの)

そうよこぼさないように踊るの

(なみだあふれないようにおどるの)

涙あふれないように踊るの