夢幻　【黒崎真音】

(おどりつかれねむるそら)

踊り疲れ　眠る空

(やがてくちるさくらぎの)

やがて朽ちる　桜木の

(まいおちるはなびらの)

舞い落ちる花弁（はなびら）の

(ゆくえたどれば)

行方辿れば

(ひとのさだめのはかなきゆめ)

人の運命（さだめ）の儚き夢幻（ゆめ）

(まぶたのうらにやどる)

瞼の裏に宿る

(いとしきあなたおもう)

愛しきあなた想う

(まもりたくてまもりたくて)

護りたくて　護りたくて

(このからだがくちはててしまっても)

この躰が　朽ち果ててしまっても

(あなたとであうために)

あなたと出逢う為に

(わたしはきっとうまれてきたから)

私はきっと　生まれてきたから

(むねをたたくこどうのおと)

胸を叩く　鼓動の音

(ゆびにふれたせつなさと)

指に触れた　切なさと

(りんかくがかさなった)

輪郭が重なった

(いたみこたえをみちびく)

痛み　答えを導く

(あなたといきたいと)

あなたと「生きたい」と

(せまりくるやみのなか)

迫りくる闇の中

(あすがとざされたとしても)

明日が閉ざされたとしても

(ときをこえてときのはてへ)

時を越えて　時の果てへ

(このせつながいざなうさよならを)

この刹那が誘う終焉（さよなら）を

(ふかいねむりからめざめたあさつゆに)

深い眠りから　目覚めた朝露（あさつゆ）に

(ゆめはとけていく)

夢幻（ゆめ）は溶けていく

(ひとつひとつ)

ひとつ　ひとつ･･･

(てにするたび)

手にする度

(ひとつひとつ)

ひとつ　ひとつ･･･

(すりぬけてく)

すり抜けてく

(えらびながらいきてくなら)

選びながら　生きてくなら

(このいのちをあなたにささげる)

この命を　あなたに捧げる

(まもりたくてまもりたくて)

護りたくて　護りたくて

(このからだがくちはててしまったら)

この躰が朽ち果ててしまったら

(どんなけしきをながめて)

どんな景色を眺めて

(なにをうれいて)

何を憂いて

(あゆんでいくのでしょう)

歩んでいくのでしょう

(まもりたくてまもれなくて)

護りたくて　護れなくて

(このせつながいざなうやくそくへ)

この刹那が誘う約束へ

(なんどうまれかわっても)

何度生まれ変わっても

(こもれびみちるあなたのもとへ)

木漏れ日満ちる　あなたの元へ

(たとえとおくはなれてても)

たとえ遠く　離れてても

(あなたをずっとあいしています)

あなたをずっと　愛しています