鋳物の作り方
関連タイピング
問題文
(いもののつくりかた )
鋳物の作り方
(いものをつくるには、きんぞくのようかい、いがたのぞうけい、ようとうのいこみ、)
鋳物を作るには、金属の溶解、鋳型の造型、溶湯の鋳込み、
(いがたからのいものをとりだし、いもののあとしょりがひつようである。)
鋳型からの鋳物を取り出し、鋳物の後処理が必要である。
(きんぞくのようかいには、かくしゅのろがもちいられる。)
金属の溶解には、各種の炉が用いられる。
(ちゅうてつではきゅぽらやていしゅうはゆうどうでんきろ、)
鋳鉄ではキュポラや低周波誘導電気炉、
(ちゅうこうではでんこかねつのでんきろ、こうしゅうはゆうどうでんきろ、)
鋳鋼では電孤加熱の電気炉、高周波誘導電気炉、
(どうごうきんけいごうきんいものでは、るつぼろがいっぱんてきである。)
銅合金・軽合金鋳物では、るつぼ炉が一般的である。
(このりゆうは、かくざいしつにもっともけいざいてきでりょうしつのようとうをえることができるからである。)
この理由は、各材質に最も経済的で良質の溶湯を得ることができるからである。
(いがたはいっぱんにすなをかためてつくる。てんねんのすなをそのままもちいることもあるが、)
鋳型は一般に 砂を固めて作る。 天然の 砂をそのまま用いることもあるが、
(すなにねんどをくわえてもちいることもある。このほうほうは、いがたがつくりやすく、ねだんも)
砂に粘土を加えて用いることもある。この方法は、 鋳型が作りやすく、値段も
(やすい。したがって、てきとうなすなをえらべば、いものをつくるのにべんりである。)
安い。 したがって、 適当な砂を 選べば、 鋳物を作るのに便利である。
(ねんどのかわりにとくしゅなねんけつざいをくわえることもある。)
粘土の代わりに 特殊な 粘結剤を加えることもある。
(ねんけつざいとしては、みずがらす、せめんと、ふらんじゅし)
粘結剤としては、 水ガラス、 セメント、 フラン樹脂・
(ふぇのーるじゅし、かんせいゆなどがもちいれれる。)
フェノール樹脂、乾性油などが用いれれる。
(これらは、いがたのつよさがおおきくなるとかぞうけいさぎょうがよういであるとかのとくちょうを)
これらは、鋳型の強さが大きくなるとか造型作業が容易であるとかの特徴を
(もっている。しかし、いっぱんにねだんがたかくなるので、せいひんのけいじょうざいしつすうりょうを)
持っている。しかし、一般に値段が高くなるので、製品の形状・材質・数量を
(こうりょしせんていする。いがたには、すなのほかにきんぞくをもちいることもある。)
考慮し選定する。鋳型には、砂の他に金属を用いることもある。
(ようとうのいこみは、いがたにもうけたゆぐちをつうじておこなう。)
溶湯の鋳込みは、鋳型に設けた湯口を通じて行う。
(ゆぐちにはようとうがしずかにながれこむようなかたちとする。)
湯口には溶湯が静かに流れこむような形とする。
(いっぱんてきにじゅうりょくをりようしてするが、とくしゅなほうほうをとおして、ちゅうゆのさい、)
一般的に重力を利用してするが、特殊な方法を通して、注湯のさい、
(あるいはちゅうゆご、ようとうにあつりょくをかけるほうほうがある。)
あるいは注湯後、溶湯に圧力をかける方法がある。
(だいかすとほうは、ようとうをたかいあつりょくでちゅうにゅうするほうほうである。)
ダイカスト法は、溶湯を高い圧力で注入する方法である。
(うすいいものをつくることができる。)
薄い鋳物を作ることができる。
(ていあつちゅうぞうほうは、たいきあつよりわずかにたかいあつりょくをろないのゆうめんにかけ、)
低圧鋳造法は、大気圧よりわずかに高い圧力を炉内の湯面にかけ、
(かんをつうじてようとうをいがたないにおしあげるほうほうである。)
管を通じて溶湯を鋳型内に押し上げる方法である。
(えんしんちゅうぞうほうは、いがたをかいてんしながらようとうをそそぎ、)
遠心鋳造法は、鋳型を回転しながら溶湯を注ぎ、
(えんしんりょくをりようしてようとうをかあつしていものをつくるほうほうで、)
遠心力を利用して溶湯を加圧して鋳物を作る方法で、
(ぱいぷのちゅうぞうなどにもちいられる。ちゅうゆご、)
パイプの鋳造などに用いられる。注湯後、
(いものをいがたからとりだし、いものについているすなまたはよごれをとりのぞく、)
鋳物を鋳型から取り出し、鋳物についている砂または汚れを取り除く、
(またゆぐちやいがたのさかいめなどからばりをとりさる。)
また湯口や鋳型の境目などからばりを取り去る。