ゼウスの仲裁

(しーくふぇるとをうらぎったおねえちゃんといっしょにぶたい)

「シークフェルトを裏切ったお姉ちゃんと一緒に舞台……！？」

(うらぎったかそういわれてもしかたないわねしおり)

「裏切った、か。そう言われても仕方ないわね、栞」

(ｏｕｉｄｏｕｃｅｍｅｎｔ)

「Oui,doucement.

(ここはもうぶたいのうえよいいたいことがあるなられヴゅーでね)

ここはもう舞台の上よ。言いたいことがあるならレヴューでね」

(かってにでていったのあるひきゅうにからっぽになってしまったへや)

勝手に出て行ったの　ある日急に空っぽになってしまった部屋

(そうだんもしてくれないだなんて)

相談もしてくれないだなんて

(そうだんしたってわたしのこのきもちはきっとわからない)

相談したって　私のこの気持ちはきっと分からない

(あなたにいえないこともあるのよ)

あなたに言えないこともあるのよ

(なかよしのきょうだいかすとるとぽるっくすでも)

仲良しの兄弟　カストルとポルックスでも

(すれちがいけんかもするそうたまにはね)

すれ違い　喧嘩もする　そうたまにはね

(みとめられないみとめてくれないくやしさ)

認められない　認めてくれない　悔しさ

(わたしにだっておぼえあるわ)

私にだって覚えあるわ

(ｂａｈｂｏｎ)

Bah Bon

(いちにんまえにあつかってくれない)

一人前に扱ってくれない

(あなたはいつまでたっても)

あなたはいつまでたっても

(ｂａｈｂｏｎ)

Bah Bon

(あなたをよくわかってるからこそ)

あなたをよく分かってるからこそ

(わたしひとりできめたのよ)

私一人で決めたのよ

(さあふたりなかよくほしになりましょ)

さあ　二人仲良く星になりましょ

(こーるあんどれすぽんすこーるあんどれすぽんす)

コールアンドレスポンス！（コールアンドレスポンス！）

(みんなでれっつぽんずみんなでれっつぽんず)

みんなでレッツポン酢！（みんなでレッツポン酢！）

(もういちどれっつぽんずもういちどれっつぽんず)

もう一度レッツポン酢！（もう一度レッツポン酢！）

(どういうことよぽんずって)

どういうことよ？ポン酢って…

(わらうとこね)

笑うとこね

(そろそろごまかしてないで)

そろそろ誤魔化してないで

(かすとるぽるっくす)

カストル？ポルックス？

(このぜうすふたりのほんねをきかせてもらいましょ)

このゼウス　二人の本音を聞かせてもらいましょ

(たよってくれなくてさびしかったよ)

頼ってくれなくて寂しかったよ

(いろんなひみつをふたりでいつもだいじにだいじにしてきたのに)

いろんな秘密を二人でいつも　大事に大事にしてきたのに

(りそうをうらぎってよわいすがたみせたくなかったの)

理想を裏切って弱い姿見せたくなかったの

(あなたにとってかっこいいあねでいたかった)

あなたにとってかっこいい姉でいたかった

(いいはなしじゃないのふたりはおたがいのことを)

いい話じゃないの　二人はお互いのことを

(おもいあってたってことねさいしょからずっと)

思い合ってたってことね　最初からずっと

(みとめてるのかしらあいつはわたしをここだけのはなし)

認めてるのかしら　アイツは私を　ここだけの話

(ほんとやなおんなよね)

ほんとヤな女よね

(ｂａｈｂｏｎ)

Bah Bon

(いつだってかっこいいあなたと)

いつだってかっこいいあなたと

(ぜんりょくでぶつかりたい)

全力でぶつかりたい

(ｂａｈｂｏｎ)

Bah Bon

(ぜんりょくでうけとめてみせる)

全力で受け止めてみせる

(ぶたいのうえでこんどこそ)

舞台の上で今度こそ

(ｂａｈｂｏｎ)

Bah Bon

(おもいをひとつにしたきょうだいは)

思いを一つにした兄弟は

(どうどうけんをまじえて)

堂々剣を交えて

(ｂａｈｂｏｎ)

Bah Bon

(よぞらにすっときらめくきどう)

夜空にスッとキラめく軌道

(えがきつづけてそらにのぼって)

描き続けて　空に昇って

(とわにとわになかよく)

永遠に永遠に仲良く

(ほしになったのでした)

星になったのでした

(じゃーん)

ジャーン！

(おねえちゃんはいつまでもわたしのりそうのかっこいいひとだよ)

「お姉ちゃんは、いつまでも私の理想のかっこいい人だよ」

(しおりあなたのことほこりにおもうわ)

「栞、あなたのこと誇りに思うわ」

(ｏｕｉこれにていっけんらくちゃくね)

「Oui!　これにて一件落着ね」