ハイキュー!! ２１巻　①

(おれもすべてねじふせるしんぷるなつよさがほしい)

俺も全てねじ伏せるシンプルな強さが欲しい

(うるせえっ　こっちのほうがつよい！！！)

うるせえっ　こっちの方が強い！！！

(したをむくんじゃねえええ！！！　ばれーは！！！つねにうえをむくすぽーつだ)

下を向くんじゃねえええ！！！　バレーは！！！常に上を向くスポーツだ

(しゅっけつはとまりました　だっきゅうしたところはがちがちにこていしました)

出血は止まりました　脱臼したところはガチガチに固定しました

(こゆびなのでぷれーへのえいきょうはさいしょうです)

小指なのでプレーへの影響は最少です

(”しゅうちゅう”だ　いまのせんきょうがどうかじゃなくたぶんもどったときじぶんがなにをするかかんがえてる)

”集中”だ　今の戦況がどうかじゃなく多分戻った時自分が何をするか考えてる

(まさかおまえにしあいでたいあぴーるをされるひがくるとは)

まさか月島に試合出たいアピールをされる日が来るとは

(まさかないとおもうけどえんりょとかいらないから　ないとおもうならいうんじゃねえ)

まさか無いと思うけど遠慮とか要らないから　無いと思うなら言うんじゃねえ

(あのおとこがいなければ　からすののしゅびはもっとあなだらけなのに)

あの男が居なければ　烏野の守備はもっと穴だらけなのに

(よくやった　このばめんで”ふだんどおり”をはっきするなんてたいしたもんだぜ)

よくやった　この場面で”普段通り”を発揮するなんて大したモンだぜ

(だれもこっちをみていないことがこんなにもこころづよいとは)

誰もサーバーを見ていない事がこんなにも心強いとは

(ばかじゃないの　こんなのひなたじゃあるまいし　さいごまでたたかってみたいなんて)

馬鹿じゃないの　こんなの日向じゃあるまいし　最後まで戦ってみたいなんて

(どっちがかってもどっちかのまけっつらはおがめるからね！)

どっちが勝ってもどっちかの負けっ面は拝めるからね！

(くそあしがおもてぇぇ・・・！！ふんばれおれのあしぃ！！)

くそ足が重てぇぇ・・・！！ふんばれ俺の脚ィ！！

(つきしまがぶろーど！？)

月島が移動攻撃！？

(ほんっとざっしょくだなからすの　めがねのぶろーどなんてはじめてみたぞ)

ほんっと雑食だな烏野　眼鏡の移動攻撃なんて初めて見たぞ

(おれたちはかんせいどのたかいじかんさこうげきをやすやすとすてられないし)

俺達は完成度の高い時間差攻撃を易々と捨てられないし

(しらとりざわはこじんのつよさをきわめるすたいるをまげない　それでいまきょうごうとよばれてる)

白鳥沢は個人の強さを極めるスタイルを曲げない　それで今強豪と呼ばれてる

(からすのには「まもるべきすたいる」なんてないんだ)

烏野には「守るべきスタイル」なんて無いんだ

(だからあたらしいことにてをのばすことにちゅうちょがない)

だから新しい事に手を伸ばす事に躊躇が無い

(あのきせきみたいなかみわざそっこうでさえ　すぐにすててあたらしくしてきた)

あの奇跡みたいな神業速攻でさえ　すぐに捨てて新しくしてきた

(ふるくけんじつなしらとりざわ　あたらしくむちゃなからすの)

古く堅実な白鳥沢　新しく無茶な烏野

(どっちがかってもむかつくからどっちもまけろ)

どっちが勝ってもむかつくからどっちも負けろ

(”どんなときでもとすをあげる”というのは)

”どんな時でもトスを上げる”というのは

(うしじまさんがつかいものになるうちはということですよね？)

牛島さんが使い物になる内はという事ですよね？

(おれたちがかつのはきせきがおこるからじゃない)

俺達が勝つのは奇跡が起こるからじゃない

(さいごまでこんせぷとはかわらない　なぐりあいをせいす)

最後までコンセプトは変わらない　殴り合いを制す

(つぎこーとをでるときは　しょうしゃになってもどってこい)

次コートを出る時は　勝者になって戻って来い