ハイキュー!! 35巻 ②
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問題文
(うまく しょりしたとおもってた おれたちがおもってたのよりずっとてっていしたひなたつぶし)
上手く 処理したと思ってた 俺達が思ってたのよりずっと徹底した日向潰し
(「とぶのだいすき」なしょうよう いきおいあまったぶろっくのたっちねっとはぐうぜんじゃない)
「跳ぶの大好き」な翔陽 勢い余ったブロックのタッチネットは偶然じゃない
(さっきのりきんだあうとでよりめいかくになった そしてせったーなら)
さっきの力んだアウトでより明確になった そしてセッターなら
(すぱいかーのみすをそのままにしたくない)
スパイカーのミスをそのままにしたくない
(だからたいみんぐさえくれば しょうようにあがるとおもった)
だからタイミングさえ来れば 翔陽に上がると思った
(”てん”だけじゃなく”せん” しょうようの「どうせん」をたつ ”じょそう”はしょうようのつばさだね)
”点”だけじゃなく”線” 翔陽の「動線」を断つ ”助走”は翔陽の翼だね
(いまのおれじゃとれそうもないさつじんさーぶでねらわれるとか)
今のおれじゃ取れそうもない殺人サーブで狙われるとか
(3mのきょじんをとめなきゃいけないわけじゃないです)
3mの巨人を止めなきゃいけないわけじゃないです
(ねらわれるさーぶれしーぶも「いいじょそうからのいいじゃんぷ」も)
狙われるサーブレシーブも「良い助走からの良いジャンプ」も
(がんばったらできるやつです)
がんばったらできるやつです
(しょうようはいま ぜったいれしーぶのいしきがたかくなってる そのいしきのたかさがまよいをうむし)
翔陽は今 絶対レシーブの意識が高くなってる その意識の高さが迷いを生むし
(まよいがいっぽのおくれをうむ しょうようはきっとぜんぶがんばる れしーぶもじょそうのかくほも)
迷いが一歩の遅れを生む 翔陽はきっと全部がんばる レシーブも助走の確保も
(でもがんばってなんでもできるわけじゃない すぴーどでのかくらんも)
でもがんばって何でもできるわけじゃない スピードでの撹乱も
(190cmのぶろっくともたたかえるじゃんぷも いっぽおくれるだけでぜんぶおくれて)
190cmのブロックとも戦えるジャンプも 一歩遅れるだけで全部遅れて
(あのそんざいかんはかすんでしまう 99%であってもだいなしなんだ)
あの存在感は霞んでしまう 99%であっても台無しなんだ
(だって100%でとべないしょうようにかげやまはきょうみなんかないでしょ?)
だって100%で跳べない翔陽に影山は興味なんか無いでしょ?
(けんまおまえ「つよいぼすとたたかいたい」って”ゆうしゃ”よりのこというけどさ)
研磨お前「強いボスと戦いたい」って”勇者”寄りの事言うけどさ
(ざんねんながら”まおう”がわだとおもうぞ)
残念ながら”魔王”側だと思うぞ
(ここまでちびちゃんのそんざいかんがうすいとかんじるのははじめてだな)
ここまで日向の存在感が薄いと感じるのは初めてだな
(いまんとこおもわくどおりなのにそのかおはなんだいおもしろいしょうようがおわっちゃうのはかなしい)
今んとこ思惑通りなのにその顔はなんだい面白い翔陽が終わっちゃうのは悲しい
(じぶんではねをもいでおきながら とべないのはかなしいという)
自分で羽を捥いでおきながら 飛べないのは悲しいと言う
(おまえはほんとうにめんどくせえなあ)
お前は本当にめんどくせえなあ
(さーむらはほかのれんちゅうにくらべればたかさがないししんちょうはだ)
澤村は他の連中に比べれば高さが無いし慎重派だ
(ばっくあたっくでうちおろしてくることはなく こーとのおくをついてくる!)
バックアタックで打ち下ろしてくる事は無く コートの奥を突いてくる!
(へたにぶろっくでしかいをさえぎるよりこっちのほうがひろいやすい おれたちならな!)
下手にブロックで視界を遮るよりこっちの方が拾い易い 俺達ならな!
(くそ ぼくのほうがたっぱはあるのにおおきくかんじる)
くそ 僕の方が身長はあるのに大きく感じる
(きをつけろ・・・やくもりすけ やつはぼーるにさわらずしてすぱいかーをころすおとこなのだ)
気をつけろ・・・夜久衛輔 奴はボールに触らずしてスパイカーを殺す男なのだ
(あがっていくしゅびりょく くりかえしひろわれるすとれす そしてひろう)
上がっていく守備力 繰り返し拾われるストレス そして疲労
(よほどせいどのたかいこうげきをしなければひろわれてしまう ひつよういじょうに)
余程精度の高い攻撃をしなければ拾われてしまう 必要以上に
(しゅびをいしきしてしまうがゆえのみす これがしゅびのかんせいけいだ・・・!!)
守備を意識してしまうが故のミス これが守備の完成形だ・・・!!
(つぎはもがくといい ”かご”からでたくてあせりといらだちからぬけだすための)
次は捥がくといい ”籠”から出たくて焦りと苛立ちから抜け出すための
(”ちかみち”をさがして めさきのあたらしさをもとめて そうすればきっとつぎは)
”近道”を探して 目先の新しさを求めて そうすればきっと次は
(ちーむぜんたいのばらんすがくずれていく)
烏野全体のバランスが崩れていく
(こんなおまつりそうそうねえのに2せっとだけでおわるなんてもったいねえべや!)
こんなお祭りそうそう無えのに2セットだけで終わるなんてもったいねえべや!
(やっぱ やべぇやつだよなあすがちゃんも からすのそうちびちゃんか・・・)
やっぱ ヤベェ奴だよなあスガちゃんも 烏野総翔陽化・・・
(「ぜんりょくでてんをとりにいく」それはつねにかわらない でも たとえとくてんに)
「全力で点を獲りに行く」それは常に変わらない でも たとえ得点に
(ちょっけつしなくても ばんぜんのちゃんすぼーるをかちとれ)
直結しなくても 万全のチャンスボールを勝ちとれ
(いままでかぞえきれないほど みちをつくってもらってきた いまこそおれたちがひなたにみちをつくれ)
今まで数えきれない程 道を作ってもらってきた 今こそ俺達が日向に道を作れ
(とらされているぼーるもあるとはいえ きのうからこのれしーぶになんどすくわれたのか)
取らされている球もあるとは言え 昨日からこのレシーブに何度救われたのか
(けんまが「おれのれしーぶ」でおれをとじこめるとわかっても)
研磨が「おれのレシーブ」でおれを閉じ込めるとわかっても
(どっちかをえらぶわけにはいかない これがなきゃすぱいくもない)
どっちかを選ぶわけにはいかない レシーブが無きゃスパイクも無い
(ぼーるがおちたらばれーははじまらない)
ボールが落ちたらバレーは始まらない
(てんをとるのにちかみちがないってことだけはしってる)
点を獲るのに近道が無いって事だけはしってる
(きけんか ためすかちはあるか つーかひなたはつかえるじょうたいか)
危険か 試す価値はあるか つーか日向は使える状態か
(すぱいかーのまえのかべをきりひらく そのためのせったー)
スパイカーの前の壁を切り開く その為のセッター
(おれのぶきはきどうりょく うごけ はやく はやく はやく はやく)
おれの武器は機動力 動け はやく はやく はやく はやく
(すぱいかーにみちをつくれ ”おーぷん”!!! おら! とべ!!)
スパイカーに時間をつくれ ”オープン”!!! オラ! とべ!!