四月は君の嘘 ~宮園かをり最初で最後の手紙~
自分で打ち出したものですが、何度も確認を通しているので、間違いなどはないと思います。
今回は自分の好きなアニメの中から抜き出してきたので、皆さん絶対楽しめると思います。
参考動画:https://amzn.to/2BSmBvg
関連タイピング
問題文
(はいけいありまこうせいさま)
拝啓 有馬こうせい様
(さっきまでいっしょだったひとにてがみをかくのはへんなかんじです)
さっきまで一緒だった人に手紙を書くのは変な感じです
(きみはひどいやつです)
君はひどいやつです
(ぐずのろまあんぽんたん)
グズ のろま あんぽんたん
(きみをはじめてみたのはいつつのとき)
君を始めてみたのは五つの時
(とうじかよっていたぴあのきょうしつのはっぴょうかいでした)
当時通っていたピアノ教室の発表会でした
(ぎこちなくとうじょうしたそのこはいすにおしりをぶつけわらいをさそい)
ぎこちなく登場したその子は椅子にお尻をぶつけ笑いを誘い
(おおきすぎるぴあのにむかいいちおんをかなでたとたん)
大きすぎるピアノに向かい一音を奏でたとたん、
(わたしのあこがれになりました)
私のあこがれになりました
(おとはにじゅうよんしょくぱれっとのようにからふるでめろでぃーはおどりだす)
音は二十四色パレットのようにカラフルでメロディーは踊りだす
(となりのこがなきだしたのにはびっくりしました)
隣の子が泣き出したのにはびっくりしました
(それなのにきみはぴあのをやめるんだもの)
それなのに君はピアノをやめるんだもの
(ひとのじんせいをさゆうしといてひどいやつです)
人の人生を左右しといてひどいやつです
(さいていのろまあんぽんたん)
最低 のろま あんぽんたん
(おなじちゅうがくだとしったときはまいあがりました)
同じ中学だと知ったときは舞い上がりました
(どうやればこえかけられるのかな)
どうやれば声かけられるのかな
(こうばいぶにさんどうぃっちをかいにかよおうかな)
購買部にサンドウィッチを買いに通おうかな
(でもけっきょくながめてるだけでした)
でも結局眺めてるだけでした
(だってみんななかよすぎるんだもの)
だってみんな仲良すぎるんだもの
(わたしのはいるすぺーすはないんだもの)
私の入るスペースはないんだもの
(こどものときにしゅじゅつをしてていきてきにつういんして)
子供の時に手術をして 定期的に通院して
(ちゅうがくいちねんせいのときにたおれたのをきっかけににゅうたいいんのくりかえし)
中学一年生の時に倒れたのをきっかけに入退院の繰り返し
(びょういんですごすじかんがながくなりました)
病院で過ごす時間が長くなりました
(ほとんどがっこうにいけなかったな)
ほとんど学校に行けなかったな
(あまりじぶんのからだがよくないのはわかってました)
あまり自分の身体がよくないのはわかってました
(あるよるびょういんのまちあいしつでおとうさんとおかあさんがないているのをみて)
ある夜病院の待合室でお父さんとお母さんが泣いているのを見て
(わたしはながくないんだとしりました)
私は長くないんだと知りました
(そのときです)
その時です
(わたしははしりだしたのです)
私は走り出したのです
(こうかいをてんごくにもちこまないためすきかってやったりしました)
後悔を天国に持ち込まないため好き勝手やったりしました
(こわかったこんたくとれんず)
怖かったコンタクトレンズ
(たいじゅうをきにしてできなかったけーきほーるぐい)
体重を気にしてできなかったケーキホール食い
(えらそうにさしずするふめんをわたしらしくひきました)
偉そうに指図する譜面を私らしく引きました
(そしてひとつだけうそをつきました)
そして一つだけ嘘をつきました
(みやぞのかをりがわたりりょうたくんをすき)
宮園かをりが渡良太君を好き
(といううそをつきました)
という嘘をつきました
(そのうそはわたしのまえにありまこうせいくん)
その嘘は私の前に有馬こうせい君
(きみをつれてきてくれました)
君を連れてきてくれました
(わたりくんにあやまっといて)
渡君に謝っといて
(まぁでもわたりくんならすぐわたしのことなんかわすれちゃうかな)
まぁでも渡君ならすぐ私の事なんか忘れちゃうかな
(ともだちとしてはおもしろいけどやっぱりわたしはいちづなひとがいいな)
友達としては面白いけどやっぱり私は一途な人がいいな
(あとつばきちゃんにもあやまっといてください)
あと椿ちゃんにも謝っといてください
(わたしはとおりすぎていなくなるにんげん)
私は通り過ぎていなくなる人間
(へんなかこんをのこしたくなかったのでつばきちゃんにはおねがいできませんでした)
変な禍根を残したくなかったので椿ちゃんにはお願いできませんでした
(というかありまくんをしょうかいしてなんてすとれーとに)
というか有馬君を紹介してなんてストレートに
(たのんでもつばきちゃんはいいへんじをくれなかったとおもうな)
頼んでも椿ちゃんはいい返事をくれなかったと思うな
(だってつばきちゃんはきみのことがだいすきだったんだから)
だって椿ちゃんは君のことが大好きだったんだから
(みんなとっくにしってるんだから)
みんなとっくに知ってるんだから
(しらなかったのはきみとつばきちゃんだけ)
知らなかったのは君と椿ちゃんだけ
(わたしのこそくなうそがつれてきたきみはそうぞうとちがっていました)
私の姑息な嘘が連れてきた君は想像と違っていました
(おもっていたよりくらくてひくつで)
思っていたより暗くて卑屈で
(いこじでしつこくてどうさつま)
いこじでしつこくて洞察魔
(おもってたよりこえがひくくて)
思ってたより声が低くて
(おもってたよりおとこらしい)
思ってたより男らしい
(おもってたとおりやさしいひとでした)
思ってた通りやさしい人でした
(どきょうばしからとびこんだかわはつめたくてきもちよかったね)
度胸橋から飛び込んだ川は冷たくて気持ちよかったね
(おんがくしつをのぞくまんまるのつきはおまんじゅうみたいでおいしそうだった)
音楽室を覗くまん丸の月はお饅頭みたいでおいしそうだった
(きょうそうしたでんしゃにはほんきでかてるとおもった)
競走した電車には本気で勝てると思った
(かがやくほしのしたでふたりでうたったきらきらぼしたのしかったね)
輝く星の下で二人で歌ったきらきら星楽しかったね
(よるのがっこうってぜったいなんかあるよね)
夜の学校って絶対なんかあるよね
(ゆきってさくらのはなびらににてるよね)
雪って桜の花びらに似てるよね
(えんそうかなのにぶたいのそとのことでいっぱいなのはなんかおかしいね)
演奏家なのに舞台の外の事でいっぱいなのはなんかおかしいね
(わすれられないふうけいがこんなささいなことなんておかしいよね)
忘れられない風景がこんな些細なことなんておかしいよね
(そんなことないよ)
(そんなことないよ)
(きみはどうですか)
君はどうですか
(わたしはだれかのこころにすめたかな)
私は誰かの心に住めたかな
(そうだね)
(そうだね)
(わたしはきみのこころにすめたかな)
私は君の心に住めたかな
(どそくであがってきたよ)
(土足で上がってきたよ)
(ちょっとでもわたしのことおもいだしてくれるかな)
ちょっとでも私の事思い出してくれるかな
(わすれたらばけてでてくるくせに)
(忘れたら化けて出てくるくせに)
(りせっとなんかいやだよ)
リセットなんかいやだよ
(するもんか)
(するもんか)
(わすれないでね)
忘れないでね
(うん)
(・・・・うん)
(やくそくしたからね)
約束したからね
(うん)
(・・・うん)
(やっぱりきみでよかった)
やっぱり君でよかった
(とどくかな)
届くかな
(とどくといいな)
届くといいな
(ありまこうせいくん)
有馬こうせい君
(きみがすきです)
君が好きです!
(すきです)
好きです!!
(すきです)
好きです!!!
(かぬれぜんぶたべれなくてごめんね)
カヌレ 全部食べれなくてごめんね
(たくさんたたいてごめんね)
たくさんたたいてごめんね
(わがままばかりでごめんね)
わがままばかりでごめんね
(いっぱいいっぱいごめんね)
いっぱいいっぱいごめんね
(ありがとう)
ありがとう
(きみはじぶんかってだ)
君は自分勝手だ
(おれいをいうのはぼくなのに)
お礼を言うのは僕なのに
(psわたしのたからものをどうふういたします)
P.S.私の宝物を同封いたします
(いらなかったらやぶってすててください)
いらなかったら破って捨ててください
(もうすぐはるがくる)
もうすぐ春が来る
(きみとであったはるがくる)
君と出会った春が来る
(きみがいないはるがくる)
君がいない春が来る