ログマロープ／日食なつこ

(だんがいぜっぺききりたったがけのそのきっさきにたってんだ)

断崖絶壁切り立った崖のその切っ先に立ってんだ

(もういちびょうだっていまのじぶんでいたくないんだ)

もう1秒だって今の自分で居たくないんだ

(もっかにひろがるだいてんぼうはみらいのけはいをはらんでいる)

目下に広がる大展望は未来の気配を孕んでいる

(はじめることもおわらすこともできる)

始めることも終わらすことも出来る

(きたかぜがつよくふいているみみもとでやたらとさわぎたてる)

北風が強く吹いている 耳元でやたらと騒ぎ立てる

(あとにもさきにもとぶならいましかないんだ)

後にも先にも飛ぶなら今しかないんだ

(こくいっこくとけずれていくこのあしもとはどのみちおちてしまう)

刻一刻と削れていくこの足元はどのみち落ちてしまう

(このまんまここにいるのがいちばんまずい)

このまんまここに居るのが一番まずい

(さいごにかんせいをあげたのはいつだ)

最後に 歓声を 上げたのは いつだ？

(かんがえるじかんをくださいはいすいのじんでいってきづく)

考える時間をください背水の陣で言って気づく

(かんがえるじかんなんてくさるほどあった)

考える時間なんて腐るほどあった

(よゆうぶっこいてゆうよにぎりぎりまであまんじたらこんなけっか)

余裕ぶっこいて猶予にギリギリまで甘んじたらこんな結果

(どうじょうのよちなどない)

同情の余地などない

(はらをきめろまさにいま)

腹を決めろ まさに今、

(はがねのしんぞううたれるたびあつくなる)

鋼の心臓 打たれるたび熱くなる

(やじるしばっかのせかいをなまいきにあるけばいい)

矢印ばっかの世界を生意気に歩けばいい

(はがねのしんぞうなまいきにあるこうぜ)

鋼の心臓 生意気に歩こうぜ

(そしてぜっさんらっかちゅうやっぱさいしょはぜんぜんうまくとべないな)

そして絶賛落下中やっぱ最初は全然上手く飛べないな

(みをきるかぜもおもったよりつめたいな)

身を切る風も思ったより冷たいな

(いっぽすすんでにほもどってさんかいころんでもうまんしんそうい)

一歩進んで二歩戻って三回転んでもう満身創痍

(ふかのうがきばをむく)

不可能が牙を剥く

(ぶじでなどいたくない)

無事でなどいたくない、

(はがねのしんぞううたれるたびあつくなる)

鋼の心臓 打たれるたび熱くなる

(けいかくだおれのせかいにあきれたならみちびけばいい)

計画倒れの世界に呆れたなら導けばいい

(はがねのしんぞうあきれたならみちびこうぜ)

鋼の心臓 呆れたなら導こうぜ

(はがねのしんぞううたれるたびあつくなる)

鋼の心臓 打たれるたび熱くなる

(やじるしばっかのせかいをなまいきにあるけばいい)

矢印ばっかの世界を生意気に歩けばいい

(はがねのしんぞううたれるたびあつくなる)

鋼の心臓 打たれるたび熱くなる

(けいかくだおれのせかいにあきれたならみちびけばいい)

計画倒れの世界に呆れたなら導けばいい

(だんがいぜっぺききりたったがけのそのきっさきにたってんだ)

断崖絶壁切り立った崖のその切っ先に立ってんだ

(もういちびょうだっていまのじぶんでいたくないんだ)

もう1秒だって今の自分で居たくないんだ

(もっかにひろがるだいてんぼうはみらいのけはいをはらんでいる)

目下に広がる大展望は未来の気配を孕んでいる

(ひっくりかえしてあそぼうぜ)

ひっくり返して遊ぼうぜ