あかり

(おだやかにすぎていくひびのすそに)

穏やかに過ぎていく日々の裾に

(このこころをいやしてくれるもの)

この心を癒してくれるもの

(どんなにときをかさねていこうと)

どんなに時を重ねていこうと

(かわらないものがひとつだけ)

変わらないものが一つだけ

(なくしたものばかりかぞえてしまう)

失くしたものばかり数えてしまう

(ないものねだりはしたくないの)

ないものねだりはしたくないの

(しあわせかれないように)

幸せ枯れないように

(そっとみずをやろう)

そっと水をやろう

(おねがい)

お願い

(きみだけだよっていって)

「君だけだよ」って言って

(ただやさしくわらって)

ただ優しく笑って

(それだけでもうじゅうぶんよ)

それだけでもう充分よ

(ありふれたことだって)

ありふれた事だって

(そのことばはかけがえのないもの)

その言葉はかけがえのないもの

(ひびをてらすの)

日々を照らすの

(はじまりはささやかなことだとしても)

はじまりはささやかな事だとしても

(こをえがくようにひびはきざむ)

弧を描くように日々は刻む

(むくちなあなたとおしゃべりするのは)

無口なあなたとおしゃべりするのは

(いまでもひとりごとのようね)

今でも独り言のようね

(こんどのやすみはまちをみおろせる)

今度の休みは街を見下ろせる

(おもいでのおかにつれてってよ)

思い出の丘に連れてってよ

(あのひとかわらないように)

あの日と変わらないように

(そっとよりそうの)

そっと寄り添うの

(おねがい)

お願い

(きみだけだよっていって)

「君だけだよ」って言って

(ただやさしくわらって)

ただ優しく笑って

(それだけでもうじゅうぶんよ)

それだけでもう充分よ

(かさなるかげがそっと)

重なる影がそっと

(ふたりのせをおいこしていくわ)

二人の背を追い越していくわ

(ひびをたどるの)

日々を辿るの

(おねがい)

お願い

(きみだけだよっていって)

「君だけだよ」って言って

(ただやさしくわらって)

ただ優しく笑って

(それだけでもうじゅうぶんよ)

それだけでもう充分よ

(ありふれたことだって)

ありふれた事だって

(そのことばはかけがえのないもの)

その言葉はかけがえのないもの

(ひびをてらすの)

日々を照らすの