第54回 スピード検定試験2

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第54回(平成30年10月)スピード検定試験
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 maro 6661 S+ 6.9 96.5% 545.2 3765 133 66 2024/10/02
2 undine 6404 S 6.7 95.7% 539.6 3617 161 66 2024/10/30
3 もっふ 5755 A+ 6.0 95.1% 607.8 3688 190 66 2024/10/17
4 茶々 5156 B+ 5.4 95.1% 696.4 3786 195 66 2024/10/20
5 kazu 4318 C+ 4.5 95.8% 812.0 3665 158 66 2024/09/26

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問題文

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(こうちゃといえば、いぎりすのゆうがなこうちゃしゅうかんをおもいだすひともおおいでしょう。)

紅茶といえば、イギリスの優雅な紅茶習慣を思い出す人も多いでしょう。

(ごごの4じから5じくらいにおちゃとけいしょくをたのしむかいのことで、)

午後の4時から5時くらいにお茶と軽食を楽しむ会のことで、

(19せいきにきぞくかいきゅうのふじんたちのあいだで、)

19世紀に貴族階級の婦人たちの間で、

(しゃこうをもくてきとしてはじまったしゅうかんだといわれています。)

社交を目的として始まった習慣だといわれています。

(よーろっぱにおちゃがもたらされたのは、17せいきごろだとされており、)

ヨーロッパにお茶がもたらされたのは、17世紀ごろだとされており、

(でんらいしたとうしょはりょくちゃだったといいます。)

伝来した当初は緑茶だったといいます。

(それがこうちゃとなったけいいはさだかではありませんが、)

それが紅茶となった経緯は定かではありませんが、

(せいぞうぎょうしゃがかいてのこのみにあわせて)

製造業者が買い手の好みに合わせて

(そのはっこうをすすめているうちにたんじょうしたといわれています。)

その発酵を進めているうちに誕生したといわれています。

(ところで、りょくちゃとこうちゃのちがいはなんでしょうか。)

ところで、緑茶と紅茶の違いは何でしょうか。

(じつは、げんりょうとなるしょくぶつはおなじつばきかのきです。)

実は、原料となる植物は同じツバキ科の木です。

(これがつくりかたによって、いろもかおりもかわるというからおどろきです。)

これが作り方によって、色も香りも変わるというから驚きです。

(つんできたはをすぐにあつりょくのないじょうきでまんべんなくむすことで、)

摘んできた葉をすぐに圧力のない蒸気で満遍なく蒸すことで、

(さんかこうそのかっせいかをとめるとりょくちゃができあがります。)

酸化酵素の活性化を止めると緑茶が出来上がります。

(ぎゃくにはをひとばんおいてしおれさせ、もむことでそのはたらきをうながすと、)

逆に葉を一晩置いてしおれさせ、揉むことでその働きを促すと、

(ちゃいろにへんしょくしてこうちゃになるのです。)

茶色に変色して紅茶になるのです。

(ちなみにうーろんちゃは、みどりいろがはんぶんていどのこるじょうたいのときにかねつして)

ちなみに烏龍茶は、緑色が半分程度残る状態の時に加熱して

(はっこうのはたらきをとめてつくります。)

発酵の働きを止めて作ります。

(とうじ、こうちゃはちゅうごくからのゆにゅうひんで、とてもこうかなものでした。)

当時、紅茶は中国からの輸入品で、とても高価なものでした。

(なんとかじぶんたちでおちゃをさいばいして、やすくてにいれたいとかんがえたいぎりすは、)

何とか自分たちでお茶を栽培して、安く手に入れたいと考えたイギリスは、

など

(しょくみんちにしていたいんどでせいさんすることをけいかくします。)

植民地にしていたインドで生産することを計画します。

(どうこくのひまらやさんみゃくとちゅうごくのさいこうきゅうちゃのさんちのきこうふうどが)

同国のヒマラヤ山脈と中国の最高級茶の産地の気候風土が

(よくにていたからです。)

よく似ていたからです。

(しかし、そこにはげんりょうにするひんしつのよいちゃのきがありませんでした。)

しかし、そこには原料にする品質の良いチャノキがありませんでした。

(そこで、ちゅうごくにあるおとこをおくりこんでなえをてにいれることをもくろみます。)

そこで、中国にある男を送り込んで苗を手に入れることを目論みます。

(かれはうでのよいぷらんとはんたーでした。)

彼は腕の良いプラントハンターでした。

(これはしょくりょうやこうりょう、かんしょうようのしんしゅやくすりになるゆうようしょくぶつをもとめて)

これは食料や香料、観賞用の新種や薬になる有用植物を求めて

(せかいじゅうをたんさくするひとのことです。)

世界中を探索する人のことです。

(かれもちゅうごくやにほんなどでめずらしいせいぶつをさいしゅうしていました。)

彼も中国や日本などで珍しい生物を採集していました。

(とうじ、こうちゃはせいさんはちゅうごくがどくせんしていてせいほうもひみつでした。)

当時、紅茶は生産は中国が独占していて製法も秘密でした。

(またなんせいきものあいだ、さこくせいさくをつづけており、)

また何世紀もの間、鎖国政策を続けており、

(がいこくじんがちゃのせいさんちであるないりくぶへいくことはゆるされませんでした。)

外国人が茶の生産地である内陸部へ行くことは許されませんでした。

(そこでいぎりすはげんだいでいうさんぎょうすぱいのようなしゅだんでかれをはけんして、)

そこでイギリスは現代でいう産業スパイのような手段で彼を派遣して、

(そのなえをぬすませようとしたのです。)

その苗を盗ませようとしたのです。

(さて、かれはちゅうごくにつくとまず、ちゃのさんちしゅっしんのちゅうごくじんをじゅうしゃにやといます。)

さて、彼は中国に着くとまず、茶の産地出身の中国人を従者に雇います。

(しごとをてつだわせるとともに、みちあんないやくもかねていたようです。)

仕事を手伝わせるとともに、道案内役も兼ねていたようです。

(とうはつのいちぶをのこしてそりあげ、)

頭髪の一部を残して剃り上げ、

(かつらのかみをつかってみつあみにしてうしろにたらし、へんそうしました。)

カツラの髪を使って三つ編みにして後ろに垂らし、変装しました。

(かれは、げんちのだんせいのすたいるをまねたのです。)

彼は、現地の男性のスタイルを真似たのです。

(みやぶられてしまうのではないかとしんぱいしましたが、うまくいきました。)

見破られてしまうのではないかと心配しましたが、うまくいきました。

(こうしてかれらはちゅうごくないりくぶのちゃばたけへせんにゅうし、)

こうして彼らは中国内陸部の茶畑へ潜入し、

(まんまとすうまんぼんのなえぎとたいりょうのたねをてにいれたのでした。)

まんまと数万本の苗木と大量の種を手に入れたのでした。

(ここまではだいせいこうでしたが、つみだしのさい、)

ここまでは大成功でしたが、積み出しの際、

(ほんこんのみなとからいんどへゆそうするふねのなかでじけんはおこりました。)

香港の港からインドへ輸送する船の中で事件は起こりました。

(とうじ、ぷらんとはんたーたちはさいしゅしたしょくぶつをうんぱんするために、)

当時、プラントハンターたちは採取した植物を運搬するために、

(さいばいせんようのようきをしようしていました。)

栽培専用の容器を使用していました。

(これはきとがらすでくまれたはこで、ちいさなおんしつのようなものです。)

これは木とガラスで組まれた箱で、小さな温室のようなものです。

(ふたをとじるとみっぷうされたじょうたいになり、)

蓋を閉じると密封された状態になり、

(こうかいちゅうはしょうりょうのみずでいきたままはこぶことができるすぐれものでした。)

航海中は少量の水で生きたまま運ぶことができる優れものでした。

(はこのなかでみずはすいじょうきとなり、それががらすへついて、)

箱の中で水は水蒸気となり、それがガラスへ付いて、

(またつちへもどっていくからです。)

また土へ戻っていくからです。

(ところが、こうかいちゅうにだれかがそのようきのふたをあけたらしく、)

ところが、航海中に誰かがその容器の蓋を開けたらしく、

(いんどのじっけんのうじょうへついたときにはほとんどがかれていました。)

インドの実験農場へ着いたときにはほとんどが枯れていました。

(さらに、ふくろづめにしたたねもあつさによってぜんめつしていたのです。)

さらに、袋詰めにした種も暑さによって全滅していたのです。

(そこでかれはもういちどたびにでることになりました。)

そこで彼はもう一度旅に出ることになりました。

(こんどのもくてきちは、ふっけんしょうのやまおくにあるちゃのさんちでした。)

今度の目的地は、福建省の山奥にある茶の産地でした。

(そこでたねとなえをにゅうしゅすると、つみだしのみなとであるしゃんはいへもどります。)

そこで種と苗を入手すると、積み出しの港である上海へ戻ります。

(もうしっぱいはゆるされないため、こんどははこのなかにたねをまき、)

もう失敗は許されないため、今度は箱の中に種をまき、

(そこではつがさせることにしました。)

そこで発芽させることにしました。

(まさに、これがだいせいこうのかぎとなりました。)

まさに、これが大成功のかぎとなりました。

(いんどへむかうせんじょうでこうちゃのたねはつぎつぎとめをだしたのです。)

インドへ向かう船上で紅茶の種は次々と芽を出したのです。

(はつがしたなえはひまらやさんみゃくののうえんにはこばれ、すぐにいしょくされました。)

発芽した苗はヒマラヤ山脈の農園に運ばれ、すぐに移植されました。

(そのすうねんご、どうちでそだてられたこうちゃはしつやりょうなど、)

その数年後、同地で育てられた紅茶は質や量など、

(すべてのてんでちゅうごくさんをうわまわったといいます。)

全ての点で中国産を上回ったといいます。

(そしてたいりょうにせいさんされるようになったことで、あふたぬーんてぃーは、)

そして大量に生産されるようになったことで、アフタヌーンティーは、

(いっぱんしょみんのあいだでもしゅうかんとなっていったのです。)

一般庶民の間でも習慣となっていったのです。

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