第58回 スピード検定試験1

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第58回(令和元年10月)スピード検定試験
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 もちもちの木 7422 7.7 95.4% 340.7 2655 126 51 2024/10/18
2 subaru 7100 7.5 94.6% 350.0 2635 150 51 2024/10/02
3 ももも 6631 S+ 7.0 93.8% 374.6 2658 174 51 2024/10/01
4 maro 6546 S+ 6.8 95.9% 398.1 2720 114 51 2024/10/08
5 undine 6454 S 6.7 95.9% 388.9 2622 112 51 2024/10/11

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問題文

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(はこねやまには、むかしからいろをゆうするじゅもくがかずおおくあったそうです。)

箱根山には、昔から色を有する樹木が数多くあったそうです。

(ちゃやしろ、くろだけでなく、みどりやきなど、あらゆるしゅるいがそろいます。)

茶や白、黒だけでなく、緑や黄など、あらゆる種類が揃います。

(そしてそれらをかっとしてぱたーんかし、)

そしてそれらをカットしてパターン化し、

(くみあわせたよせぎざいくとよばれるこうげいひんがつくられています。)

組み合わせた寄せ木細工と呼ばれる工芸品が作られています。

(これは、えどじだいまっきにはじまったもので、)

これは、江戸時代末期に始まったもので、

(めいじになるとさらにふくざつなもようがほどこされ、しゅるいもふえていきました。)

明治になるとさらに複雑な模様が施され、種類も増えていきました。

(げんざいではでんとうをけいしょうしながらも、)

現在では伝統を継承しながらも、

(いまのくらしにとけこむようなさくひんがたくさんたんじょうしており、)

今の暮らしに溶け込むような作品がたくさん誕生しており、

(げいじゅつとしてのみりょくをはなっているそうです。)

芸術としての魅力を放っているそうです。

(わたしはこれをはじめてみたしゅんかん、ずらりとならんだえのぐせっとをてにしたときの)

私はこれを初めて見た瞬間、ずらりと並んだ絵の具セットを手にしたときの

(わくわくするきもちをおもいだしました。)

ワクワクする気持ちを思い出しました。

(いまからやく200ねんまえに、よせぎざいくをつくったしょくにんたちも)

今から約200年前に、寄せ木細工を作った職人たちも

(おなじきもちだったのではないでしょうか。)

同じ気持ちだったのではないでしょうか。

(しぜんのうつくしいいろどりがめのまえにかぎりなくひろがっているかんきょうに、)

自然の美しい彩りが目の前に限りなく広がっている環境に、

(こころをおどらせたにちがいありません。)

心を躍らせたに違いありません。

(わがくにのやまでは、いっぱんてきにひのきやすぎなどのかぎられたひんしゅしか)

我が国の山では、一般的にヒノキやスギなどの限られた品種しか

(いくせいしていないことがおおいようですが、)

育成していないことが多いようですが、

(はこねやきょうと、とっとりにはひとつのやまに)

箱根や京都、鳥取にはひとつの山に

(かぞえきれないほどのしゅるいがあるといわれています。)

数え切れないほどの種類があるといわれています。

(さらに、そのとくちょうをこうげいひんにいかしているのは、)

さらに、その特長を工芸品に生かしているのは、

など

(とうかいどうのしゅくばまちでおんせんちでもあるはこねだけだといいます。)

東海道の宿場町で温泉地でもある箱根だけだといいます。

(たびびとがゆきかうこのちで、)

旅人が行き交うこの地で、

(ゆたかなやまのふうけいをうつくしくうつしたそのすがたは、とてもにんきがあったそうです。)

豊かな山の風景を美しく映したその姿は、とても人気があったそうです。

(かつてこれは、じもとにじせいするじゅもくだけをもちいてつくられていました。)

かつてこれは、地元に自生する樹木だけを用いて作られていました。

(しかしげんざいでは、よりおおくのいろとそざいをくみあわせることによって)

しかし現在では、より多くの色と素材を組み合わせることによって

(ひょうげんほうほうのはばがひろがることから、)

表現方法の幅が広がることから、

(かいがいからゆにゅうしたものもつかわれるようになったといいます。)

海外から輸入したものも使われるようになったといいます。

(よせぎざいくがうつくしいのは、はっきりとしたいろあいだけでなく、)

寄せ木細工が美しいのは、はっきりとした色合いだけでなく、

(あわいとーんがそこにくわわることによっておくゆきがでて、)

淡いトーンがそこに加わることによって奥行きが出て、

(じょうひんなしあがりになるからではないでしょうか。)

上品な仕上がりになるからではないでしょうか。

(そのみごとなかこうぎじゅつとしあがりは、かいがいでもたちまちひょうばんとなりました。)

その見事な加工技術と仕上がりは、海外でもたちまち評判となりました。

(めいじじだいにはいぎりすをはじめとした)

明治時代にはイギリスをはじめとした

(よーろっぱしょこくへゆしゅつされるようになります。)

ヨーロッパ諸国へ輸出されるようになります。

(そして1873ねんにおこなわれたばんこくはくらんかいでは、)

そして1873年に行われた万国博覧会では、

(よせぎざいくをはじめとしたわがくにのこうげいひんがかずおおくしょうかいされたようです。)

寄せ木細工をはじめとした我が国の工芸品が数多く紹介されたようです。

(しょうわじだいにはいると、)

昭和時代に入ると、

(あめりかなどのくにからのおーだーもうけるようになりました。)

アメリカなどの国からのオーダーも受けるようになりました。

(はじめてめにしたひとは、そのせんさいなぎじゅつやおだやかないろのつらなり、)

初めて目にした人は、その繊細な技術や穏やかな色の連なり、

(すきまなくくまれたもんようのうつくしさにおどろいたのではないでしょうか。)

隙間なく組まれた文様の美しさに驚いたのではないでしょうか。

(わたしたちにほんじんのてさきのきようさとじゅもくにめぐまれたしまぐにのなりたちに、)

私たち日本人の手先の器用さと樹木に恵まれた島国の成り立ちに、

(おもいをはせたのかもしれません。)

思いをはせたのかもしれません。

(きんねん、よくみみにするようになった)

近年、よく耳にするようになった

(「くーるじゃぱん」というひょうげんがあうぎじゅつだといえるのでしょう。)

「クールジャパン」という表現が合う技術だといえるのでしょう。

(つくられてから100ねんいじょうたつさくひんをみてみると、)

作られてから100年以上経つ作品を見てみると、

(もくざいのいろこそこくなっていますが、)

木材の色こそ濃くなっていますが、

(ぜつみょうないろあいはめではっきりとかくにんすることができます。)

絶妙な色合いは目ではっきりと確認することができます。

(そしてそのもんようのうつくしさは、いまでもかわらぬげいじゅつせいをたもっているのです。)

そしてその文様の美しさは、今でも変わらぬ芸術性を保っているのです。

(きんねんでは、たいせつなひとへのぷれぜんととしてもにんきのようです。)

近年では、大切な人へのプレゼントとしても人気のようです。

(かつて、はこねやまのいろとりどりのうつくしいじゅもくをながめながら、)

かつて、箱根山の色とりどりの美しい樹木を眺めながら、

(ものづくりへのきもちがやくどうしたせんじんのようにいまもなお、)

ものづくりへの気持ちが躍動した先人のように今もなお、

(わたしたちのこころをつかんでやみません。)

わたしたちの心を掴んでやみません。

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