また雨が降ったら

(みえないのはきみのはいたおと)

見えないのは君の吐いた音

(さわらないでかわらないで)

触らないで　変わらないで

(そらのいろにそまったまま)

宇宙の色に染まったまま

(くれないあおふかいあか)

暮れない青　深い朱

(すさんだおとにかわいてる)

すさんだ音に乾いてる

(またきみのせいだっておもってたいのに)

また君のせいだって思ってたいのに

(ねぇ)

ねぇ

(あのうたのつづきをぼくにみせてよ)

あの唄の続きを僕に見せてよ

(わかんないくらいのはいで)

わかんないくらいの灰で

(このせかいをそめたら)

この世界を染めたら

(きみのさいごのうそもしろくてわからない)

君の最後の嘘も白くてわからない

(かりそめのことばにゆめをみせてよ)

仮初めの言葉に夢を見せてよ

(いみをつけてよ)

意味を付けてよ

(ぼくのよぞらをまわったかさにそっとさいをおとす)

僕の夜空を廻った　傘にそっと彩を落とす

(きみはちゅうにうかんでいく)

君は宙に浮かんでいく

(きえないからみずをすったから)

消えないから　水を吸ったから

(よごれたっておぼれたって)

汚れたって　溺れたって

(ほしのいろをかぞえたまま)

星の色を数えたまま

(がいとうのせねおんのひ)

街灯の背　ネオンの灯

(しらんだそらにうかんでく)

白んだ空に浮かんでく

(いないきみのことなんてわすれてたってさ)

いない君のことなんて忘れてたってさ

(そっとかみしめたことばがなみだのおとが)

そっと噛み締めた言葉が　涙の音が

(からになったはいにみちて)

空になった肺に満ちて

(またあめがふったらきみとさいごのあさにうすいつきをみよう)

また雨が降ったら　君と最後の朝に薄い月を見よう

(おわりはしないこと)

終わりはしないこと

(かわらないこと)

変わらないこと

(ゆれることばと)

揺れる言葉と

(ふたしたゆめと)

蓋した夢と

(かわったしきにそっとさいをのこす)

変わった四季にそっと彩を残す

(ぼくはゆうにそまっていく)

僕は憂に染まっていく

(あのうたのつづきがなみだのはなが)

あの唄の続きが　涙の花が

(わかんないくらいにさいて)

わかんないくらいに咲いて

(このせかいをそめてく)

この世界を染めてく

(きみのさいごのいろとほしくずのうみに)

君の最後の色と星屑の海に

(かりそめのことばがゆめをみるまで)

仮初の言葉が夢を見るまで

(ただおいかけてまたあきらめて)

ただ追いかけて　また諦めて

(ゆらいだ)

揺らいだ

(いたいんだ)

痛いんだ

(いたいんだ)

痛いんだ

(あぁ)

あぁ

(あのうたのつづきをぼくにみせてよ)

あの唄の続きを僕に見せてよ

(わかんないくらいわらって)

わかんないくらい笑って

(またあめがふったよ)

また雨が降ったよ

(きみのちいさなうそにすがってもみえない)

君の小さな嘘にすがっても見えない

(おわりはしないこと)

終わりはしないこと

(きみをみたこと)

君を見たこと

(ぼくのことばでふたしたままで)

僕の言葉で　蓋したままで

(まわったかさにそっとあいをのせて)

廻った傘にそっと愛を乗せて

(きみとちゅうにうかんでいく)

君と宙に浮かんでいく