クオリア

(まざるしつかんほろにがいさとういぎをわすれてく)

混ざる質感　ほろ苦い砂糖　意義を忘れてく

(かざるてもとにはむいみのもじさいがいないみち)

飾る手元には無意味の文字　際涯ない未知

(みえるすべてをしんらいしてる)

見える全てを信頼してる

(みえないものならいてもいないこととどうぎでしょう)

見えないものなら居ても居ないことと同義でしょう

(なにもちがわない)

何も違わない

(かげともをおそれやけたつまさきをつめたいすなばにひたしてまもった)

影面を恐れ　焼けた爪先を　冷たい砂場に浸して守った

(とおいみらいふたつにさけるこのこころいまあずけよう)

遠い未来２つに裂ける　この心　今預けよう

(くりかえしはやるこきゅうがひかりあるせかいをそだててる)

繰り返し逸る呼吸が　光ある世界を育ててる

(はねるしんおんうらはらのらるむめいめつするけはい)

跳ねる心音　裏腹のラルム　明滅する気配

(あせるしんぱくつきたてるさーぶるさいわいなるみち)

焦る心拍　突き立てるサーブル　幸いなる道

(かたちあることにめをひかれて)

形あることに目を惹かれて

(かぜにきづかないのならすてることとどうぎでしょう)

風に気づかないのなら捨てることと同義でしょう

(なにもちがわない)

何も違わない

(へいちをきらってとくいなばしょまで)

並置を嫌って　特異な場所まで

(むちゅうでかけてはいきをきらせてる)

夢中で駆けては　息を切らせてる

(ふるわれたからだのこされほどけてくほそいふたこいと)

篩われた体残され　解けてく細い双子糸

(みおろせばむきしつのあとしんおうのかげにおおわれていく)

見下ろせば無機質の蹟　深奥の影に覆われていく

(かくさんするこえひえたつまさきをそとがわにさらすいたみをしらない)

拡散する声　冷えた爪先を外側に晒す痛みを知らない

(なにもかもおそれかくれたよわさは)

何もかも恐れ　隠れた弱さは

(ぬけがらのそばでうずくまるだけなら)

抜け殻のそばで　うずくまるだけなら

(とおいみらいふたつにさけるこのこころいまあずけよう)

遠い未来２つに裂けるこの心　今預けよう

(ほどかれたいとはよりそうおなじようにきおくにきざみあって)

解かれた糸は撚り添う　同じように記憶に刻み合って

(とおいみらいふたつにさけるこのこころいまあずけよう)

遠い未来２つに裂けるこの心　今預けよう

(くりかえしはやるこきゅうがひかりあるせかいをそだててる)

繰り返し逸る呼吸が　光ある世界を育ててる