ロミオ-ROMEO-

(とりかごみたいなたかいへいにかこまれて)

鳥かごみたいな　高い塀に囲まれて

(よぞらにうかんだあこがれにめをやった)

夜空に浮かんだ　憧れに目をやった

(ながれるあかりきこえないちいさなといき)

流れる明かり　聴こえない　小さな吐息

(むねのくうはくにまいおりたしんじつをふいにして)

胸の空白に　舞い降りた真実を　ふいにして

(すれちがうはずのあしおとがときをさいて)

すれ違うはずの　足音が　時を裂いて

(のいずにまざったしせんにきがついた)

ノイズに混ざった　視線に気が付いた

(あかくしみこんだのろわれたりせいでさえも)

紅く染み込んだ　呪われた理性でさえも

(かわしたさいんにあらがえなくなって)

交わしたサインに　抗えなくなって

(ひとごみからかげをひそめ)

人混みから　影を潜め

(たがいのてでこえをうばう)

互いの手で　声を奪う

(かわくほどにあせをながしてみたね)

乾く程に　汗を流してみたね

(あたりまえにみちたひびは)

当たり前に満ちた日々は

(にどともどらないとしってもとめられないよ)

二度と戻らないと知っても　止められないよ

(あいしていいかいゆるされなくて)

愛していいかい？許されなくて

(でもほらひかれてんだ)

でも　ほら　惹かれてんだ

(ことばにできないふるえるおもいは)

言葉にできない　震える想いは

(ぼくらをはなさないからねぇいいかい)

僕らを　離さないから　ねぇいいかい？

(ちぎりをむすんでうんめいにせをむけても)

契りを結んで　運命に背を向けても

(かなしみのれんさすくいもなくなって)

哀しみの連鎖　救いもなくなって

(おおかみのようなような)

狼のような（ような）

(きばがふりそそぐみちでいたいけど)

牙が降り注ぐ　道で　痛いけど

(なんかなんかそれもありだなって)

なんか（なんか）それもアリだなって

(きずだらけのまちをふたり)

傷だらけの街をふたり

(ずっとずっとさまよってても)

ずっとずっと　彷徨ってても

(つみをぬぐうすべはどこにもないね)

罪を拭う術は　何処にもないね

(あけがたのたくしーのなかで)

明け方のタクシーの中で

(かたをよせあったままねむってこごえそうだね)

肩を寄せ合ったまま眠って　凍えそうだね

(あいしていいかいりくつじゃなくって)

愛していいかい？　理屈じゃなくって

(こころがさけんでるんだ)

心が　叫んでるんだ

(たとえこのみをやかれるときも)

例えこの身を焼かれるときも

(あなたをまもりたいからさいごまで)

貴方を守りたいから　最期まで

(はなれたくないよいつまででも)

離れたくないよ　いつまででも

(そばにいたかったのにもうひとみとじて)

そばにいたかったのに　もう瞳とじて

(きえそうなゆめのほとりで)

消えそうな夢のほとりで

(ただねむりにおちてゆくのまだおわらないで)

ただ眠りに落ちてゆくの？まだ終わらないで

(こわれそうだよ)

壊れそうだよ

(あいしてるんだのぞまれなくって)

愛してるんだ　望まれなくって

(せかいがゆがんでたって)

世界が歪んでたって

(ことばにできないふるえるおもいを)

言葉にできない　震える想いを

(あなたにささげたいよ)

貴方に　捧げたいよ

(はねをひろげてふたりのばしょへ)

羽を広げて　二人の場所へ

(だれにもさわれない)

誰にも　触れない

(ひかりのうずにのまれてゆけば)

光の渦に　飲まれてゆけば

(ぼくらははなれないから)

僕らは　離れないから

(ねぇいいかい)

ねぇいいかい？

(ねぇいいかいねぇいいかい)

（ねぇいいかい？）（ねぇいいかい？）