呪怨①
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問題文
(じゅおん・・・つよいおんねんをいだいたまましんだものののろい。)
呪怨…強い怨念を抱いたまま死んだモノの呪い。
(それはしんだものがせいぜんにせっしていたばしょにちくせきされ、)
それは死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、
(「ごう」となる。そののろいにふれたものはいのちをうしない、)
「業」となる。その呪いに触れたモノは命を失い、
(あらたなのろいがうまれる。)
新たな呪いが生まれる。
(じょしだいせい・にしなりかは、ひかりがおかそうごうふくしせんたーで)
女子大生・仁科理佳は、光ヶ丘総合福祉センターで
(ろうじんかいごのぼらんてぃあをしているじょせいです。)
老人介護のボランティアをしている女性です。
(あるひ、たんとうのひとにれんらくがとれないということで、りかは)
ある日、担当の人に連絡が取れないということで、理佳は
(きゅうきょぴんちひったーとしてかいごのひつようなろうじょ)
急遽ピンチヒッターとして介護の必要な老女
(とくながさちえのようすをみるために、とくながけをほうもんしました。)
徳永幸枝の様子を見るために、徳永家を訪問しました。
(ほんらいはたんとうのひととほうもんしないとなりませんが、じょうしは)
本来は担当の人と訪問しないとなりませんが、上司は
(「こんどなにかおごるから」といってりかをひとりでいかせます。)
「今度何かおごるから」と言って理佳をひとりで行かせます。
(とくながけをほうもんしたりかは、どあちゃいむをならして)
徳永家を訪問した理佳は、ドアチャイムを鳴らして
(のっくをします。おうとうはなく、げんかんはせじょうされて)
ノックをします。応答はなく、玄関は施錠されて
(いませんでした。りかはどあをひらいてなかに「ごめんください」)
いませんでした。理佳はドアを開いて中に「ごめんください」
(とよびかけました。へやはげんかんもろうかもちらかっていて、)
と呼びかけました。部屋は玄関も廊下も散らかっていて、
(かすかにしゃんでりあがゆれています。ふとおくの)
かすかにシャンデリアが揺れています。ふと奥の
(すりがらすにつめをたてる2ほんのてをみたりかは、あわてて)
すりガラスに爪を立てる2本の手を見た理佳は、慌てて
(いえにあがりました。すりがらすのはいったよこびらきのとびらを)
家にあがりました。すりガラスの入った横開きの扉を
(ひらくと、ろうじょ・さちえがおくのまでほうちされたままでした。)
開くと、老女・幸枝が奥の間で放置されたままでした。
(りかはおくのまのあまどやまどをあけ、さちえがおもらしして)
理佳は奥の間の雨戸や窓を開け、幸枝がお漏らしして
(ぬれたふとんをほし、ろうじょのもくよくをします。)
濡れた布団を干し、老女の沐浴をします。
(たたみのいちぶがくろくへんしょくしているのをみたりかは、しぼった)
たたみの一部が黒く変色しているのを見た理佳は、絞った
(ぞうきんをうえにおいてしみぬきしながら、そうじきをかけ)
雑巾を上に置いてシミ抜きしながら、掃除機をかけ
(はじめました。いえにいまいるのはさちえだけとおもわれますが、)
始めました。家にいまいるのは幸枝だけと思われますが、
(そうじきがすったまるめられたしゃしんをみると、ふさいとおとこのこが)
掃除機が吸った丸められた写真を見ると、夫妻と男の子が
(うつっています。つまのかおはきりとられていました。)
写っています。妻の顔は切り取られていました。
(2かいへそうじきをもってあがったりかは、おくのへやから)
2階へ掃除機を持ってあがった理佳は、奥の部屋から
(ものおとをききつけ、はいります。べっどはかったーで)
物音を聞きつけ、入ります。ベッドはカッターで
(ずたずたにきりさかれており、まどもめばりされて、ふすまが)
ずたずたに切り裂かれており、窓も目張りされて、襖が
(がむてーぷでふういんされていました。そのふすまからかりかりと)
ガムテープで封印されていました。その襖からカリカリと
(ひっかくおとがきこえたので、りかはがむてーぷをはがして)
ひっかく音が聞こえたので、理佳はガムテープを剥がして
(ふすまをあけます。なかにはくろいねこがいっしゅんみえました。)
襖を開けます。中には黒い猫が一瞬見えました。
(かとおもったら、しょうがくせいくらいのおとこのこ・としお)
かと思ったら、小学生くらいの男の子・俊雄
((ふつうのかっこう)が)
(普通の格好)が
(おしいれのなかにとじこめられていました。)
押し入れの中に閉じ込められていました。
(おとこのこのことを)
男の子のことを
(きこうとかいかにおりたりかはさちえにといかけますが、さちえは)
聞こうと階下におりた理佳は幸枝に問いかけますが、幸枝は
(はんのうしません。ふくしせんたーにでんわをかけ、おとこのこが)
反応しません。福祉センターに電話をかけ、男の子が
(おしいれにとじこめられていたとほうこくしたりかは、でんわを)
押し入れに閉じ込められていたと報告した理佳は、電話を
(きりました。すかさずそのでんわがなり、るすでんのめっせーじ)
切りました。すかさずその電話が鳴り、留守電のメッセージ
(に、すずきけのおっと・とくながかつやのいもうと・ひとみから「れんらくくれ」)
に、鈴木家の夫・徳永勝也の妹・仁美から「連絡くれ」
(というでんごんがはいります。2かいのてすりからのぞくしょうねんに)
という伝言が入ります。2階の手すりから覗く少年に
(なをきくと「としお」とこたえますが、こえがへんです。)
名を聞くと「トシオ」と答えますが、声が変です。