着信アリ③
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問題文
(ゆみはなつみに、みずぬまというなにおぼえがないかと)
由美はなつみに、水沼という名に覚えがないかと
(ききます。なつみは「しらない」とこたえました。)
聞きます。なつみは「知らない」と答えました。
(せってんは、やましたのいもうと・りつこにありました。りつこは)
接点は、山下の妹・律子にありました。律子は
(じどうしんりがくをべんきょうしたりんしょうしんりしで、りつこのてちょうには)
児童心理学を勉強した臨床心理士で、律子の手帳には
(かかわったこどものことがしるされています。)
関わった子どものことが記されています。
(りつこのてちょうには2002ねんの7がつにみみこが3かいのぜんそく)
律子の手帳には2002年の7月に美々子が3回のぜんそく
(ほっさでかがみびょういんをじゅしんしたことや、みみこの)
発作で加賀見病院を受診したことや、美々子の
(いもうと・ななこがひだりだいたいぶにけいどのやけどをおったり、みぎみみに)
妹・菜々子が左大腿部に軽度の火傷を負ったり、右耳に
(のうやくがはいったりしてきゅうきゅうちりょうをうけたことがかかれて)
農薬が入ったりして救急治療を受けたことが書かれて
(いました。それをみたゆみは「だいりみゅんひはうぜん)
いました。それを見た由美は「代理ミュンヒハウゼン
(しょうこうぐん」というたんごをれんそうします。だいりみゅんひはうぜん)
症候群」という単語を連想します。代理ミュンヒハウゼン
(しょうこうぐんとは、じぶんのむすめをけんしんてきにかんびょうし、よきははで)
症候群とは、自分の娘を献身的に看病し、よき母で
(あることをしゅういにみとめてもらうことでじこけんじよくを)
あることを周囲に認めてもらうことで自己顕示欲を
(みたすという、いっしゅのびょうきでした。ようしょうきのぎゃくたいに)
満たすという、一種の病気でした。幼少期の虐待に
(よるものがげんいんとされています。ははのみずぬままりえが)
よるものが原因とされています。母の水沼マリエが
(あやしいともくされました。ゆみはもとみやけいじにそうだんしますが)
怪しいと目されました。由美は本宮刑事に相談しますが
(「おきてもいないじけんをそうさするわけにはいかない」)
「起きてもいない事件を捜査するわけにはいかない」
(とながされます。そうこうしているうちに、なつみの)
と流されます。そうこうしているうちに、なつみの
(よこくでんわのじかんがちかづき、てれびきょくではなまほうそうの)
予告電話の時間が近づき、テレビ局では生放送の
(とくばんがはじまりました。ゆみはかけつけますが、)
特番が始まりました。由美は駆け付けますが、
(すたっふにおいだされ、てれびきょくのろびーでばんぐみをみます。)
スタッフに追い出され、テレビ局のロビーで番組を見ます。
(ものものしいふんいきでばんぐみがすたーとしますが、)
ものものしい雰囲気で番組がスタートしますが、
(「よこくじかんまであと・・」とかうんとだうんされ、)
「予告時間まであと○○」とカウントダウンされ、
(しゅういにいるこめんてーたーはしょせん「たにんごと」で、)
周囲にいるコメンテーターはしょせん「他人事」で、
(なつみはこどくをかんじます。れいのうしをなのるてんどうはくすいが)
なつみは孤独を感じます。霊能師を名乗る天道白水が
(あらわれてじょれいをはじめますが、すたじおにちゃくめろがひびき)
現れて除霊を始めますが、スタジオに着メロが響き
(わたりました。てれびきょくのしこみではありません。)
渡りました。テレビ局の仕込みではありません。
(よこくじかんがきてすたじおのすみににげたなつみのめに、)
予告時間が来てスタジオの隅に逃げたなつみの目に、
(あしにからみつくかみのけがみえ、つぎのしゅんかん、にぎったはずもない)
足に絡みつく髪の毛が見え、次の瞬間、握ったはずもない
(のにみぎてにけいたいがあります。てんどうはうしろへふきとばされ、)
のに右手に携帯があります。天道は後ろへふきとばされ、
(それらいちぶしじゅうがほうそうされました。ゆみはすたじおへ)
それら一部始終が放送されました。由美はスタジオへ
(いそぎます。なつみのうしろのすたじおのせっとが)
急ぎます。なつみの後ろのスタジオのセットが
(ふきとばされ、こんくりーとがむきだしになります。)
吹き飛ばされ、コンクリートがむき出しになります。
(そのかべのすみからながいかみのおんながあらわれますが、それが)
その壁の隅から長い髪の女が現れますが、それが
(みえるのは「なつみ」と「てれびかめらごし」だけ)
見えるのは「なつみ」と「テレビカメラ越し」だけ
(でした。「つれていってあげる」というこえがきこえ、)
でした。「連れて行ってあげる」という声が聞こえ、
(みえないなにかによって、なつみはからだがよじれ、)
見えない何かによって、なつみは身体がよじれ、
(くびがねじれておちました。そのくちからあめがゆみのあしもとまで)
首がねじれて落ちました。その口から飴が由美の足元まで
(ころがります。しょっくをかくしきれないゆみのみみに、)
転がります。ショックを隠しきれない由美の耳に、
(けいたいのちゃくめろがながれます。つぎはゆみのばんでした。)
携帯の着メロが流れます。次は由美の番でした。
(24にち19じ13ふんで「どうして・・・どうして・・・」といっています。)
24日19時13分で「どうして…どうして…」と言っています。
(やましたはあせりますが、ゆみはあと1にちもないのであきらめ)
山下は焦りますが、由美はあと1日もないのであきらめ
(もーどです。ゆみはかつてははからぎゃくたいをうけていました。)
モードです。由美はかつて母から虐待を受けていました。
(ちちはほとんどいえにかえらず、そぼはくびをつってじさつします。)
父は殆ど家に帰らず、祖母は首を吊って自殺します。
(じぶんがぎゃくたいされたことがあるので、ゆみはだいり)
自分が虐待されたことがあるので、由美は代理
(みゅんひはうぜんしょうこうぐんということばもしっていました。)
ミュンヒハウゼン症候群という言葉も知っていました。
(みずぬまけをほうもんし、ななこのほごされているむさしの)
水沼家を訪問し、菜々子の保護されている武蔵野
(いくじいんにいったやましたは、ななこのくまのぬいぐるみから、)
育児院に行った山下は、菜々子のくまのぬいぐるみから、
(ちゃくめろになっているきょくがながれるのをききます。)
着メロになっている曲が流れるのを聞きます。
(そのきょくは、すこしまえにてれびのこどもばんぐみではやった)
その曲は、少し前にテレビの子ども番組で流行った
(きょくでした。ゆみはかがみびょういんにいき、みずぬままりえが)
曲でした。由美は加賀見病院に行き、水沼マリエが
(いきそうなばしょをききます。いてんまえのかがみびょういんの)
行きそうな場所を聞きます。移転前の加賀見病院の
(ばしょをおしえてもらったゆみはやましたにれんらくをいれ、)
場所を教えてもらった由美は山下に連絡を入れ、
(きゅうかがみびょういんへむかいました。)
旧加賀見病院へ向かいました。