毒味　東京事変

(ぞくせじゃどうもしげきのつよいざいりょうをはいじょしたいようだ)

俗世じゃどうも刺激の強い材料を排除したいようだ

(かんれいにそってちょうりゅうにのってなをはせているあいつは)

慣例に沿って潮流に乗って名を馳せているあいつは

(うちょうてんこんぷらいあんす)

有頂天コンプライアンス

(とうせいのすんだしゅうだんがたようせいうたうなんてぱらどっくす)

統制の済んだ集団が多様性謳うなんてパラドックス

(げんにいまもってみぎをひだりをてきたいし)

現に今以て右を左を敵対視

(どうなってんだせんたーらいん)

どうなってんだセンターライン

(どっちもどっちでいなりょうせいばいしかしくちをふさいじゃうのはずっと)

どっちもどっちで否両成敗しかし口を塞いじゃうのはずっと

(きもちわるいくどいあんふぇあ)

気持ち悪いくどいアンフェア

(どくにもくすりにもなんないつまんないぜんぼうげんぼうげんさしおいて)

毒にも薬にもなんない詰まんない全暴言妄言差し置いて

(らいさんしたいしっとしたい)

礼賛したい嫉妬したい

(みせてしょうりへのかくしょうをえたかお)

見せて勝利への確証を得た顔

(ついふるえるそのききうで)

つい震えるその利き腕

(およそぜんちぜんのうのかみよ)

およそ全知全能の神よ

(なにものをもあっとうしちょうてんにたったひとりそんなあじわい)

何者をも圧倒し頂点に唯一人そんな味わい

(とうぜんなこってぶんめいのしんぽをいそいだへいせいれいわ)

当然なこって文明の進歩を急いだ平成～令和

(ぶんかのげんせんをうめたてたうえへびーどろのやすぶしんたあ)

文化の源泉を埋め立てた上へビードロの安普請たあ

(ほんまつてんとう)

本末転倒

(だからしんかをといなおしてくれたまえ)

だから進化を問い直してくれ給え

(みもこころもおびやかして)

身も心も脅かして

(あててみょうやくもうどくなんでもこい)

当てて妙薬猛毒何でも来い

(さえるもくるうもじゆうにえらんでいきたいのほっといて)

冴えるも狂うも自由に選んでいきたいの放っといて

(なちゅらるはい)

ナチュラルハイ