サウルの息子④(終)
1944年10月、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所。”ゾンダーコマンド”と呼ばれるユダヤ人でありながら、命と少々の食べ物を優遇されるという役割でユダヤ人をガス室に誘導したり、遺体を火葬したりする汚れ役をしていた男達の話。ある日、サウルというゾンダーコマンドの男が自分の息子らしき遺体を見つけ、まだ息があるようなので「ユダヤ教」の教えのように司祭に祈りを捧げ埋葬したいと願いこっそり持ち出すが…2015年公開作品。ハンガリー映画
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問題文
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(よる、しんえいたいちょうのヴぉすからよびだされでぃなーのしょくたくを)
夜、親衛隊長のヴォスから呼び出されディナーの食卓を
(かたづけるようにめいれいされさぎょうしていると、へやのなかでりすとを)
片付けるように命令され作業していると、部屋の中でリストを
(みつける、それはじぶんをふくむぞんだーこまんどたちのなまえも)
見つける、それは自分を含むゾンダーコマンド達の名前も
(つらなっていた。びーだーまんがりすとをかきつらね、)
連なっていた。ビーダーマンがリストを書き連ね、
(さうるはじぶんのしきがちかいことをかんじた。)
サウルは自分の死期が近いことを感じた。
(せかいへしゃしんをこうかいしひげきをつたえたかったびーだーまんも)
世界へ写真を公開し悲劇を伝えたかったビーダーマンも
(しんえいたいにころされてしまい、おもいなかばでちってしまった。)
親衛隊に殺されてしまい、思い半ばで散ってしまった。
(あぶらはむたちはんらんぶたいはめいぼのそんざいでついにはんらんののろしをあげた、)
アブラハム達反乱部隊は名簿の存在で遂に反乱の狼煙を上げた、
(はんらんがおこるまえになかまたちからかなしみにくれるさうるはこういわれた)
反乱が起こる前に仲間達から悲しみに暮れるサウルはこう言われた
(「おまえにはむすこなどいないじゃないか」)
「お前には息子などいないじゃないか」
(さうるはつまとのあいだにうまれたこではないといいつつも、いつうまれたこ)
サウルは妻との間に生まれた子ではないと言いつつも、いつ生まれた子
(なのかとついきゅうされるとことばにつまってしまった。)
なのかと追求されると言葉に詰まってしまった。
(ぞんだーこまんどたちがぶきをかまえてしんえいたいたちと)
ゾンダーコマンド達が武器を構えて親衛隊達と
(じゅうげきせんをしているよこで、さうるはこどものいたいをかかえると)
銃撃戦をしている横で、サウルは子供の遺体を抱えると
(しゅうようじょをだっそうしていく、そばにはらびをなのるぶらうんもいっしょだ、)
収容所を脱走していく、傍にはラビを名乗るブラウンも一緒だ、
(ひとけのないくさむらでいのりをささげるようにいうも)
人気のない草むらで祈りを捧げるようにいうも
(「らびではない、いのりかたもしらない」とぶらうんはうんがを)
「ラビではない、祈り方も知らない」とブラウンは運河を
(わたりだっそうしてしまった。のこされたさうるはしかたなくついて)
渡り脱走してしまった。残されたサウルは仕方なくついて
(いたいをかかえかわをわたろうとするもあしをとられながされていってしまった。)
遺体を抱え川を渡ろうとするも足を取られ流されていってしまった。
(さうるじしんもながされそうになってしまうもだっそうしたなかまたちに)
サウル自身も流されそうになってしまうも脱走した仲間達に
など
(たすけられきゅうしにいっしょうをえる。)
助けられ九死に一生を得る。
(ほかのぞんだーこまんどとともにもりにあったこやでひとやすみしていると、)
他のゾンダーコマンドと共に森にあった小屋で一休みしていると、
(とびらをひらききんぱつのおさないしょうねんがかおをのぞかせた、なかまたちはぎらりと)
扉を開き金髪の幼い少年が顔を覗かせた、仲間達はぎらりと
(けいかいしんをむけたが、さうるだけはかれにやさしくほほえみかけた。)
警戒心を向けたが、サウルだけは彼に優しく微笑みかけた。
(そのあとむごんでにげだしたしょうねんはどいつじんで、かれらをおう)
その後無言で逃げ出した少年はドイツ人で、彼らを追う
(しんえいたいたちにいばしょをつたえるとすうふんごにはこやはほういされた。)
親衛隊達に居場所を伝えると数分後には小屋は包囲された。
(そのあと、はげしいじゅうせいがきこえさうるたちはぜんいんじゅうさつされ、)
その後、激しい銃声が聞こえサウル達は全員銃殺され、
(えいがはまくをとじる。さいごにさうるがみたけしきはさくちゅうでもゆいいつ)
映画は幕を閉じる。最後にサウルが見た景色は作中でも唯一
(はっきりとしていろあいもうつくしかった。かれはしあわせだったのだろうか・・・。)
はっきりとして色合いも美しかった。彼は幸せだったのだろうか…。