未観測

(まるでべいびーだねそういうきみもどうなんだ)

まるでベイビーだね　そう言う君もどうなんだ

(みすてはしないさともにあおくさいままさけぼうよ)

見捨てはしないさ　共に青臭いまま叫ぼうよ

(はなのみつをすっていっとうしょうをめざすかえりみち)

花の蜜を吸って　一等賞を目指す帰り道

(いつまでたってもみらいがあるとしんじてるぼくらを)

いつまでたっても　未来があると　信じてる僕らを

(おろかだってきめつけないではんぱものばかりをきらわないで)

愚かだって決めつけないで　半端者ばかりを嫌わないで

(なにひとつがんばれなかったいちにちをわざわざくやまないで)

何一つ頑張れなかった　一日をわざわざ悔まないで

(いつかどろになる)

いつか泥になる

(そしてみかんそくだったはながさく)

そして未観測だった花が咲く

(そのときはどうせぜんぶうつくしくなってるんだから)

そのときはどうせ全部　美しくなってるんだから

(いまはどろくさく)

今は泥臭く

(ふかかいないみをうたおうよ)

不可解な意味を歌おうよ

(われらふごうかく)

我ら不合格

(されどおいそれとくたばらぬ)

されどおいそれと　くたばらぬ

(せおりーどおりのじんせいなんてどうかごかんべん)

セオリー通りの　人生なんてどうかご勘弁

(だがしかしみうごきできないはいとさびれたしんぞう)

だがしかし身動き　できない肺と寂れた心臓

(そんなもんだからいきもたえだえにとうぼう)

そんなもんだから　息も絶え絶えに逃亡

(あいつはおわりとばかにしたやつもほんとうはおびえてた)

あいつは終わりと　馬鹿にした奴も本当は怯えてた

(くわずぎらいのしゃかいはいつもにがみのぼくらをきりさこうとする)

食わず嫌いの社会はいつも　苦味の僕らを切り裂こうとする

(こんなじだいだからこそだまってるわけにはいかないだろう)

こんな時代だからこそ　黙ってるわけにはいかないだろう

(あいつもどうせぼくとおなじように)

あいつもどうせ僕と同じように

(いつかどろになる)

いつか泥になる

(そしてみかんそくだったはながさく)

そして未観測だった花が咲く

(そのときはどうせぜんぶさらけだしあってるんだから)

そのときはどうせ全部　曝け出しあってるんだから

(いまはどろくさく)

今は泥臭く

(ふかかいないみをうたおうよ)

不可解な意味を歌おうよ

(われらみかんせい)

我ら未完成

(されどやすやすとまけはせぬ)

されどやすやすと負けはせぬ

(いつかどろになる)

いつか泥になる

(そしてたしかにそこがみちになる)

そして確かにそこが道になる

(そのさきのれきしをかけぬけるやつらにうたいたい)

その先の歴史を　駆け抜ける奴らに歌いたい

(だからいまいきる)

だから今生きる

(それさえできてりゃしょうしゃだ)

それさえ出来てりゃ勝者だ

(われらはふかかい)

我らは不可解

(されどむざむざにしにはせぬ)

されどむざむざに　死にはせぬ